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地球を公転する衛星(人工衛星などは除く)は現在、月のみだが、かつては月以外の衛星もあるのではないかと主張されたことがあった。それらの主張はみな否定されたが、太古の昔、地球よりちょっと小さい天体が地球に衝突し、飛び散った破片が集まって月ができたというジャイアント・インパクト説によれば、地球の衛星はうじゃうじゃあったことになる。そのとき月になり損ねた破片なのか、または小惑星が月に衝突して飛び散った破片なのかもしれないが、2006年に一時的に地球の衛星になった天体2006RH120があった。2006RH120は直径3〜6mの微少な天体で、地球と似たような軌道で太陽を公転しているため、ときどき地球に接近し、地球の衛星になることがあるというのだ。これと同じような天体なのだろうか、最近、アメリカの天文学者カッパー・ビエルチョスが、3年前に地球の衛星になったとみられる天体2020CD3を発見した。2020CD3は直径1.9〜3.5mということで、まもなく地球の衛星ではなくなるという。カッパー・ビエルチョス氏のツイッターより。
20日は春分の日だ。春分の日はだいたい昼の時間と夜の時間とが等しい(厳密にはちょっと差があるが)。これ以降は昼の時間が長くなっていく。月は3日上弦、10日満月、16日下弦、24日新月だ。水星が24日に西方最大離角となるが、高度が低く、観測は難しい。金星は宵の明星として日没後の西の空で輝いているが、高度はますます上がり、25日に東方最大離角となる。明け方の南東の空には、火星と木星、土星が集結している。特に火星と木星とは21日、望遠鏡でも同一視野に入るほど大接近する。そういえば昔、惑星直列で大異変が起きるなんて騒ぐ人もいたっけ。国立天文台HPより。
ダニエル・クレイグ主演の映画「ドリームハウス」は、家族を愛し小説家をめざす男が、現実と空想(妄想)との間を行きつ戻りつしながら、衝撃的な展開を迎える物語だ。編集者のウィル・エイテンテン(クレイグ)は、家族と過ごす時間を増やしたいという思いから、出版社をやめて郊外のマイホームを購入する。しかし、引っ越し直後から奇怪なできごとが相次ぎ、気になったウィルは調査に乗り出す。警察も近所の住人もなかなか口を開かない中、ウィルが知ったのは、かつてこの家で一家が殺される事件が発生したことと、容疑者である世帯主ピーター・ウォードが精神病院にいるということだった。ウィルは自宅をめぐる奇怪なできごとにはウォードがからんでいると確信、行方を追うが、やがて明らかになったのは、衝撃的な事実だった。というわけで、最初はホラー映画っぽい話だったのが、終盤は一気に切ない話になっていく。ちなみに、クレイグは本作で共演したレイチェル・ワイズと結婚している。
最近、天文ファンに人気の電視観望を、オートガイド用のCMOSカメラZWO ASI120MM−mini(モノクロ)でやってみようと思う。まずレンズだが、天体望遠鏡のほか、カメラレンズを使うこともできる。天体望遠鏡を使う場合、ASI120MM−miniはアイピースと同じサイズなのでそのまま差し込めばいい。一方、カメラレンズを使う場合、アダプターが必要になる。ネットで探したら、アストロストリートというショップがキャノンレンズ用のアダプターを売っていたので、これを入手してみた。これで広角レンズでも望遠レンズでもつなぐことができる。ただし、これだけでは三脚に固定することができないので、別のパーツが必要だが。
ヒュー・ジャックマン&クリスチャン・ベール主演の映画「プレステージ」は、19世紀末のロンドンを舞台に、2人のマジシャンのライバル対決を描いた物語だ。グレート・ダントンことロバート・アンジャー(ジャックマン)とプロフェッサーことアルフレッド・ボーデン(ベール)は、ハリー・カッター(マイケル・ケイン)のもとで下積み時代から競い合う中だった。ある日、アンジャーの妻が、水中脱出マジック中のアクシデントで死んでしまう。いつもと違ってボーデンが結んだロープが固すぎ、ほどけなかったのだ。以来2人は、よきライバルではなく、互いに敵意をむき出しにする敵同士となってしまう。というわけで、2人のみにくい争いが続くのだが、ときどきマジックのように形勢が逆転するので、ボーッとしているとダマされてしまう。そしてクライマックスは、瞬間移動マジックをめぐる戦いだ。電磁気学の分野で有名なニコラ・テスラがマッド・サイエンティストとして登場(演じるのはデヴィッド・ボウイ)、驚くべき瞬間移動マジックを実現する。
ジョン・ル・カレ原作の映画「ナイロビの蜂」は、アフリカを舞台に製薬会社の不正を描いた物語だ。イギリス外務省1等書記官ジャスティン・クエイル(レイフ・ファインズ)は、妻テッサ(レイチェル・ワイズ)とともにケニア ナイロビで暮らしていたが、ある日テッサが何者かによって殺されてしまう。ジャスティンはかつて、上司の代理で講演した際、情熱的な活動家だったテッサと出会い、結婚したのだった。テッサはケニアで死産を経験するが、現地の医療現場を見て、大手製薬会社が不審な動きをしていることを知る。ガーデニングにしか興味のないジャスティンをよそに、テッサはひそかに調査を進めるが、それが死を招くことになったのだ。テッサを失ったジャスティンは悲しみに暮れるが、テッサが残した書類を見るうちに、テッサの死の真相を探り始める。その裏には、アフリカを食いものにする大手製薬会社と、それに癒着するイギリス政府高官たちがいた。という展開だが、ついついテッサもジャスティンももっとうまく戦う方法があったんじゃないだろうかなどと思ってしまう。007映画の見すぎか(ファインズはMだし)。
最近、天文ファンに人気の電視観望だが、天体望遠鏡やカメラレンズを持っている人ならば、あとはCMOSカメラ(とPC)があればいい。天体用CMOSカメラとしてはZWOやQHYCCD、SBIGが人気だが、ぼくもオートガイド用にZWOのASI120MM−miniを持っているので、これから始めようと思う。とはいえ、ASI120MM−miniはモノクロで、電視観望の醍醐味の一つは星雲がカラーで見えるということだから、魅力半減かもしれない。ASI120MM−miniはアイピースと同じサイズなので、望遠鏡の接眼部に差し込むだけでいい。あとはケーブルでPCにつなげばセット完了だ。
バットマンの宿敵ジョーカーの誕生を描いた映画「ジョーカー」は、世界中で大きな話題となった。バットマンシリーズにたびたび登場するジョーカーだが、本作では、格差社会のどん底であえぐ、精神を病んでいる大道芸人としてその姿を現す。ホアキン・フェニックス演じるアーサー・フレックは、コメディアンを夢見て母親のペニーと暮らしているが、発作的に笑い出す病気持ちで、ゴッサムシティの福祉センターでカウンセリングを受けていた。ある日アーサーは、同僚からピストルを渡されるが、小児病棟での慰問中にそれを落としてしまい、仕事をクビになる。ピエロ姿のまま地下鉄で帰宅するアーサーは、女性に絡んでいるビジネスマン3人を見て笑い出し、暴行を受けるが、思わずピストルを抜いて3人を射殺する。必死に逃げるアーサーには、いままで経験したことのない高揚感が芽生えていた。射殺されたビジネスマンはトーマス・ウェインが経営するウェイン証券の社員であり、市長選に立候補しているウェインは犯人に憤りを表すが、貧困層の中には犯人に喝采を送る者も現れた。やがて警察に目をつけられたアーサーだが、思わぬことから人気者マレー・フランクリン(ロバート・デ・ニーロ)のテレビ番組に呼ばれることになる。という展開だが、この番組でアーサーは、彼の運命を決定づけることになるある行動を起こす。そして、ゴッサムシティで暴動が起きる中、トーマス&マーサのウェイン夫妻が射殺され、ひとり少年ブルースだけが生き残る。いうまでもないが、これがバットマン誕生へとつながっていく。