レッド・エージェント 愛の亡命
レベッカ・ファーガソンが1人2役を演じた映画「レッド・エージェント 愛の亡命」は、東西冷戦下、体制によって翻弄される人たちのはかない運命を描いた物語だ。1961年、ニューヨークを訪問したソ連和平使節団の一員アレクサンドルは、隙を見てパーティーを脱出、そのままアメリカに亡命する。しかし、一緒に亡命するはずだった妻カティヤ(ファーガソン)は姿を現さず、離ればなれとなってしまう。それから30年以上が経ち、アレックスは会社経営者として成功、姪のローレン(ファーガソン)と暮らしていた。芸術家のローレンは展覧会への出品のため、モスクワに行きたいと言い出すが、アレックスは「危険な国だ」と反対、カティヤとの出会いと別れを回想する。1959年のモスクワ、政府高官の秘書だったアレクサンドルは、パーティーでカティヤと出会い、すぐに恋に落ちる。しかし、カティヤは実はアメリカのスパイだった。カティヤの両親は反体制派として粛清され、兄もアメリカに亡命、カティヤもひそかに体制と戦っていたのだ。一方、モスクワにやって来たローレンは、政治記者のマリナからインタビューの申し入れを受ける。ローレンはマリナの協力を得て、カティヤの消息を調べていくが、マリナもまたアレクサンドルとの因縁があった。スパイ映画というより純愛物語といった方がいいかもしれないが、東西冷戦ムードが色濃く漂う作品だ。
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