アンドロメダ銀河のうずまき
アンドロメダ銀河は天文ファンに大人気の天体だ。数ある星雲星団銀河の中でもトップクラスの明るさ・大きさを誇り、写真写りも抜群にいい。アンドロメダ銀河は銀河系から230万光年離れたところにあり、銀河系とともに局部銀河群を構成している。銀河には楕円銀河、渦巻銀河、棒渦巻銀河、不規則銀河といった形があるが、アンドロメダ銀河は渦巻銀河に分類されている。しかし、地球から見る角度の問題もあって、さんかく座の渦巻銀河M33や子持ち銀河M51のように一目瞭然というわけではなく、はっきりしないところもある。日本の天文学者 谷口義明が書いた「アンドロメダ銀河のうずまき」は、そのアンドロメダ銀河がホントはどのような形をしているかを解き明かすことを通じて、銀河がどのように成長していくかという問題、いわば銀河進化論について解説している。そういえば、おとめ座のソンブレロ銀河も、かつては渦巻銀河といわれていたが、最近の観測では、楕円銀河の中に円盤が収まった構造だということで、この分野はまだまだはっきりしないことがあるようだ。

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