ジェームズ・ピーブルズ
今年のノーベル物理学賞は、宇宙物理学を専門とする3人の研究者が受賞した。そのうちジェームズ・ピーブルズは宇宙論が専門、ミシェル・マイヨールとディディエ・ケローは太陽系外惑星が専門だ。宇宙論というのは、たぶん人類が知性を持ったときから考えているもので、世界各国の神話や伝説の中にも見られるが、これが科学といえるようになったのは20世紀に入ってからだ。特にエポックメイキングだったのは、アルベルト・アインシュタインによる一般相対性理論の完成とエドウィン・ハッブルによる膨張宇宙の発見で、これらがビッグバン宇宙論の登場をもたらした。ピーブルズは早くからビッグバン宇宙論に貢献した研究者の1人だが、実験や観測で仮説を検証する科学的手法を確立することにより、宇宙論を精密科学に変えた功労者ともいえる。一般向けの本は書いてないようだが、アメリカの科学雑誌サイエンティフィック・アメリカンへの投稿を集めた本「宇宙の創成と進化」に、ピーブルズらの「宇宙の進化」という小論文が掲載されている。

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