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2019年10月

2019年10月31日 (木)

メン・イン・ブラック:インターナショナル

 エージェントKやJの活躍で人気を博した映画「メン・イン・ブラック」シリーズは、宇宙人を監視する謎の機関に所属する、ブラック・スーツとサングラスに身を包むエージェント「メン・イン・ブラック」の活躍を描いた物語だ。最新作「メン・イン・ブラック:インターナショナル」は、MIBロンドン支部を舞台に、エージェントH(クリス・ヘムズワース)とM(テッサ・トンプソン)が、MIBを揺るがす陰謀と戦う。ロンドン支部には、かつて凶悪な宇宙人から地球を守った伝説的エージェント ハイT(リーアム・ニーソン)がいた。MIB本部はロンドン支部に潜伏すると思われるスパイを摘発するため、新人女性エージェントMを送り込み、Hとコンビを組ませる。HとMは各国を回って捜査を進めるが、スパイ側の裏工作により、2人は逆にMIBに追われる身となってしまう。いつもながらコミカルなこのシリーズ、今回もヘムズワース演じるマイティ・ソーのパロディなどで笑わせてくれる。後にMとなる少女モリーはスティーヴン・ホーキングの「ホーキング、宇宙を語る」を読んでいたので、相当優秀なんだろうなぁ。


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2019年10月30日 (水)

三鷹・星と宇宙の日2019②

 国立天文台三鷹キャンパスで開催された「三鷹・星と宇宙の日2019」に行ってきた。国立天文台では天文学に関するいろいろな研究を行っているが、代表的なものがハワイ島マウナケア山頂に設置された口径8.2mのすばる望遠鏡プロジェクトだ。すばる望遠鏡のファーストライトは1999年1月だったので、今年は20周年ということになる。三鷹キャンパス内にはすばる棟という建物があり、ここではすばる望遠鏡や建設中のTMT(30m望遠鏡)に関する展示を行っていた。また、サイエンスカフェというコーナーがあって、現役の天文学者の話を直接聞くことができるというイベントもやっていた。

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2019年10月29日 (火)

2019年11月の星空

 台風や大雨など自然災害が続いているが、そろそろ天候も安定してくる頃だ。北海道では冬の便りも聞こえてくるだろう。今月はおうし座北流星群が13日頃、しし座流星群が18日頃に極大を迎える。しし座流星群は2001年に大出現をみたが、周期33年の母天体テンペル・タットル彗星は太陽から遠く離れていて、次の大出現はまだ先になりそうだ。今回は月が明るいので、観測は難しいだろう。月は4日上弦、12日満月、20日下弦、27日新月だ。11日は水星の太陽面通過が3年半ぶりにあるが、日本からは見られない。夕方の南西の低空で金星と木星が接近し、24日頃に最も近づく。低空なので見づらいが、いずれも明るいので、見晴らしのいいところなら見つかるだろう。夜空を見上げると、主役は冬の星座だ。天の川ははくちょう座からケフェウス座、カシオペア座、ペルセウス座、ぎょしゃ座、ふたご座へと流れるが、この周辺には星雲星団がたくさんあり、写真撮影にはいくら時間があっても足りないくらいだ。とりわけオリオン座周辺が華やかなのは、太陽系が銀河系のいくつかある腕の一つ、オリオン腕の中にあるからだ。国立天文台HPより。

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2019年10月28日 (月)

三鷹・星と宇宙の日2019①

 国立天文台三鷹キャンパスで開催された「三鷹・星と宇宙の日2019」に行ってきた。この日は国立天文台で行っている研究に関する展示や講演会があったり、通常は入れない研究施設も公開される。緑も多く、広場もあって、のんびり寝転がる見学者もいた。キャンパス内には最新の研究施設はもちろん歴史的建造物や機材があるほか、7世紀に築造されたとみられる古墳もある。

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2019年10月27日 (日)

天体写真撮影便利グッズ③

 天体写真撮影にあると便利なグッズを紹介。当然のことながら、真っ暗闇の中で撮影するので、ライトが必要だ。しかも、用途によって使うライトが違うため、ぼくは複数のライトを持って行く。機材をセットしたり、撤収するときは、両手をフリーにするため、明るいヘッドライトを使う。ビクセンからも天体観測用ライトが販売されている。セッティングが終わって撮影に入ると、目が暗闇に慣れていくので、手元を照らすには赤色ライトを使う。これはできるだけ暗い方がいいので、LEDライトよりもむしろ昔の赤いペンライトなんかがいい。ぼくが使っているライトはたぶん30年以上前の製品だ。もう一つ、ぼくの場合はマグライトを持って行く。撮影中にちょくちょく動物が寄ってくるので、これを追い払うのだ。たいていはキツネだが、ヒグマも出没するエリアなので、用心しなければならない。

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2019年10月26日 (土)

天体写真撮影便利グッズ②

 天体写真撮影にあると便利なグッズを紹介。機材をセットするには、地面にひざまずくことが多い。極軸望遠鏡をのぞいたり、カメラのファインダーをのぞいたりで、けっこう苦しい姿勢を続けなければならない。というわけで、アウトドア用のマットがほぼ必需品だ。膝への負担を和らげるものならばどんなものでもいいが、アストロアーツからはカラフルな折りたたみ星座クッション(夏・冬2種類)が販売されているので、ぼくも愛用している。

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2019年10月25日 (金)

天体写真撮影便利グッズ①

 天体写真撮影にあると便利なグッズを紹介。撮影機材を広げると写真のようになる。天体望遠鏡とカメラは赤道儀に同架され、各種機材からケーブルが伸びている。そのうち1本はPCに接続されているが、これを置くため、アウトドア用の折りたたみイスがあるといい。テーブルなどもあったらいいと思うが、積み荷が増えて大変なので、ぼくは地面に小さなマットを敷いてそこに機材を置いている。

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2019年10月24日 (木)

切り裂き魔ゴーレム

 19世紀終わりのロンドンといえば、シャーロック・ホームズの活躍や切り裂きジャック事件が思い浮かぶが、イギリスのミステリー小説を原作とする映画「切り裂き魔ゴーレム」は、そんな時代を舞台にした物語だ。ある日一家5人が惨殺される事件が発生、かつて連続猟奇的殺人事件を起こしたゴーレムが再び現れたと世間を震撼させる。そんな中、劇作家ジョン・クリーが死体で発見され、人気女優だった妻リジーが容疑者として逮捕される。事件を担当するジョン・キルデア警部補(ビル・ナイ)は、リジーから事情を聞くうち、一家惨殺事件の犯人はジョンであると確信するようになる。そうであれば、リジーが夫殺しの犯人だとしても、情状酌量の余地があり、死刑を免れることができるかもしれない。そう考えたキルデア警部補は、ジョンの犯行を裏付ける証拠集めに奔走する。そして決定的証拠を得たキルデア警部補は、死刑執行の直前、リジーのもとに駆けつけるのだった。ちょっとおどろおどろしいが、当時のロンドンの雰囲気がよく出ている作品だ。

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2019年10月23日 (水)

オースティン・パワーズ ゴールドメンバー

 007などイギリス スパイもののバカバカしいパロディ映画「オースティン・パワーズ」シリーズ第3作「オースティン・パワーズ ゴールドメンバー」は、イギリスのモテモテスパイ オースティン・パワーズ(マイヤース)が、世界征服を企む悪の組織のボスDr.イーブル(マイヤース)との最後の戦いに臨む物語だ。本作では、オースティンの父ナイジェル(マイケル・ケイン)がやはりモテモテスパイとして登場するが、Dr.イーブルによって誘拐されてしまう。実は、オースティンは映画「国際諜報局」の主役ハリー・パーマーを元ネタにしたキャラクターだが、パーマーを演じたのがケインだ。また、オープニングシーンではいきなりトム・クルーズが登場するなど、有名人がたくさんカメオ出演している。日本が舞台の一つとなっているのは、「007は二度死ぬ」のパロディだ。

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2019年10月22日 (火)

オースティン・パワーズ:デラックス

 007などイギリス スパイもののバカバカしいパロディ映画「オースティン・パワーズ」シリーズ第2作「オースティン・パワーズ:デラックス」は、イギリスのモテモテスパイ オースティン・パワーズ(マイヤース)が、世界征服を企む悪の組織のボスDr.イーブル(マイヤース)を追って1990年代から1960年代にタイムトラベルする物語だ。前作で1人2役だったマイヤースは、本作では1人3役をこなしている。また、バート・バカラックは前作に引き続いてカメオ出演し、エルヴィス・コステロとともに「I’ll Never Fall in Love Again」を歌っているが、このシーンがなかなか印象的だ。

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2019年10月21日 (月)

オースティン・パワーズ

 007などイギリス スパイもののバカバカしいパロディ映画「オースティン・パワーズ」シリーズは、マイク・マイヤーズを主役に3作品が制作された。イギリスのモテモテスパイ オースティン・パワーズ(マイヤース)が、世界征服を企む悪の組織のボスDr.イーブル(マイヤース)と戦う物語だ。登場するキャラクターはスペクター幹部などのパロディで、007ファンならニヤッとするだろう。第1作「オースティン・パワーズ」は、1960年代に冷凍保存されたパワーズが1990年代に復活し、これまた冷凍保存からめざめたDr.イーブルと対決する。テーマ曲であるクインシー・ジョーンズの「ソウル・ボサ・ノヴァ」に乗せて1960年代風のロンドンの街角でパワーズらが踊るオープニングシーンは、なかなか楽しいシーンだ。

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2019年10月20日 (日)

USB指まであったか手袋

 秋葉原にあるサンコーレアモノショップで、「USB指まであったか手袋」という製品を発見した。真冬の北海道での天体写真撮影は、当然のことながら防寒対策が重要だ。とりわけ大変なのが機材を操作する手で、素手だとあまりに寒いし(金属にくっつくことも)、分厚い手袋だと微妙な操作ができない。この手袋は指先が覆われてないのが気になるが、途中まではヒーターで温められるようなので、試しに使ってみよう。

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2019年10月19日 (土)

ボリソフ彗星

 太陽系外から飛来したボリソフ彗星が、太陽に接近している。最接近は12月7日で、双曲線軌道を描いて太陽系を通過していく見込みだ。アマチュアの観測は難しそうだが、大望遠鏡ならその姿をとらえることも可能だ。ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した画像には、核の周囲にダストが集中している様子がはっきりとらえられている。これは「コマ」と呼ばれるが、大彗星になると長い尾が形成されることもある。ボリソフ彗星が太陽にかなり接近すれば大彗星になるかもしれないが、最も近づいたときの距離が2au(天文単位、地球と太陽との間の距離が1au)なので、あまり期待できないだろう。NASA HPより。

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2019年10月18日 (金)

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 カギや財布など大事なものをなくさないように、スマートタグ(スマートトラッカー)という製品が普及している。人気商品のtileは長さ3.5㎝の正方形で、重さはわずか7.5gだ。使い方は、専用アプリをスマホにインストールしてペアリングすればOK。スマホからtileを鳴らしたり、その逆もできる。スマホとの通信が途切れた場所を地図アプリに表示するので、どこで落としたかがわかるという仕組みだ。こういうものを使うことがなければいいのだが、現実に大事なものをなくしてしまうと、用心のため使ってみようかという気になる。

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2019年10月17日 (木)

ジョーカー

 映画「ジョーカー」の評判が大変にいいようだ。いうまでもなくジョーカーはバットマン最大の敵で、バットマン映画にもたびたび登場した。最初の実写映画「バットマン」ではジャック・ニコルソンが怪演、バットマン(マイケル・キートン)を上回るインパクトを残した。「ダークナイト」ではヒース・レジャーがこれまた怪演、映画公開を前にして急死するというできごともあった。ジョーカーがいかにして誕生したかは、作品によって変化があるが、いずれにしても笑い顔で人を殺すサイコパスだ。本作でジョーカーを演じるのはホアキン・フェニックスで、映画「スタンド・バイ・ミー」や「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」に出演したリバー・フェニックスの弟だ。舞台はもちろんゴッサムシティ。バットマン誕生前、ゴッサムシティは極端な格差社会と化し、市政は混迷を深めていた。コメディアンを夢見る孤独だが心優しい男アーサー・フレックは、大道芸人として母を助けながら社会の底辺で暮らしていた。しかし、厳しい現実の中でアーサーの精神は次第に異常を来し、狂気に満ちた悪のカリスマ「ジョーカー」へと変貌していく。というストーリーだそうだが、本作がヒットしたのは、現代アメリカ社会に通じる問題もあるということだろう。数あるスーパーヒーローの中でも特にバットマン好きのぼくとしては、これは観るのが楽しみだ。

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2019年10月16日 (水)

ポータブル電源⑩

 JVCケンウッドがアメリカのJackery(ジャクリ)と共同で製造したポータブル電源BNーRB6ーCは、626Whの大容量ポータブル電源だ。JVCケンウッドは日本ビクターとケンウッドが経営統合した会社で、オーディオファンにはおなじみだろう。ケンウッドはアマチュア無線機も製造していて、ぼくもハンディ・トランシーバーを2台持っているが、昔から無線機用の安定化電源(交流を直流に変換する装置)を製造していた。BNーRB6ーCはJackeryポータブル電源700とそっくりで、基本設計は同じなんだろう。発売されたばかりなので、評価もまだこれからだろうが、天体写真撮影には十分な仕様になっているようだ。

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2019年10月15日 (火)

ロスト・ボディ

 スペインの映画「ロスト・ボディ」は、あっと驚く展開のミステリー映画だ。ある夜、死体安置所から、マイカという女性の遺体が消え去ってしまう。マイカはやり手の女性実業家で、若い大学教師アレックスと結婚していたが、その日死体で発見されていた。事件を担当するハメイ警部(ホセ・コロナド)はアレックスから事情を聴くが、アレックスの態度はどうもあやしい。実は、アレックスには学生の愛人がいて、マイカとの関係が悪化していた。ハメイ警部は、アレックスが財産目当てでマイカを殺し、証拠隠滅のため死体を盗んだとにらみ、アレックスを追及する。一方、アレックスは、思わぬ展開に動揺していた。アレックスは実際にマイカを毒殺したのだが、解剖してもわからない薬物を使用していたため、死体を盗む必要はなかった。やがてアレックスは、マイカが事前に危険を察知し、アレックスを陥れるトリックを仕組んだと疑うようになる。というわけで、アレックスが次第に追いつめられていくのだが、最後にあっと驚く結末が待っている。

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2019年10月14日 (月)

国立天文台望遠鏡キット

 国立天文台が企画、設計から製造までの全工程をプロデュースした国立天文台望遠鏡キットが販売されている。組み立て式で口径50㎜、焦点距離399㎜の2枚組アクロマートレンズ搭載、アイピースも2個付属している。価格は5280円と格安だ。子どもの学習教材としてよさそうだが、子どもじゃなくても一家に1台あるといいかも。なお、三脚は付属してないので、別途そろえる必要がある。実際に使えるかどうかだが、望遠鏡の性能も重要だが、三脚がしっかりしていることが何より重要だ。しっかりした三脚に据え付けて振動を防げば、木星のガリレオ衛星や土星の輪もはっきり見えるはずだ。ただし、カメラ用三脚だと地球の自転によりあっという間に視野から消えていくし、そもそも視野に入れるのも難しいので、望遠鏡専用の経緯台か赤道儀がほしいところだ。まあそんなこといってると、どんどん趣味の世界に入ってしまうが。

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2019年10月13日 (日)

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 fitbitのウェアラブルデバイスflex 2は、初代flexより細身となった。ただ、初代flexよりバッテリーの消耗が速くなったような気がするのと、睡眠時間計測の精度が悪くなったような気がする。起きていたはずの時間にぐっすり寝ていたことになったり、その逆だったり。それとも、自分では起きていると思っているが、ホントは寝ているのか。これもそろそろバッテリーが劣化してきたようで、いずれはお役御免となりそうだ。

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2019年10月12日 (土)

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 いまやウェアラブルデバイス花盛りだ。ぼくももう何年も前からfitbitのウェアラブルデバイスを使って睡眠時間を記録している。最初に使ったのがflexというモデルで、表示ディスプレイもないシンプルなデバイスだ。睡眠時間だけでなく、歩数や消費カロリーなどいろいろな活動量も計測できる。しかし、毎日使うので、まずはバンドが破れ、スペアパーツに取り替えたものの、その後はバッテリーが劣化してお役御免となった。まあこのサイズのバッテリーなら数年が寿命なんだろう。

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2019年10月11日 (金)

ジェームズ・ピーブルズ

 今年のノーベル物理学賞は、宇宙物理学を専門とする3人の研究者が受賞した。そのうちジェームズ・ピーブルズは宇宙論が専門、ミシェル・マイヨールとディディエ・ケローは太陽系外惑星が専門だ。宇宙論というのは、たぶん人類が知性を持ったときから考えているもので、世界各国の神話や伝説の中にも見られるが、これが科学といえるようになったのは20世紀に入ってからだ。特にエポックメイキングだったのは、アルベルト・アインシュタインによる一般相対性理論の完成とエドウィン・ハッブルによる膨張宇宙の発見で、これらがビッグバン宇宙論の登場をもたらした。ピーブルズは早くからビッグバン宇宙論に貢献した研究者の1人だが、実験や観測で仮説を検証する科学的手法を確立することにより、宇宙論を精密科学に変えた功労者ともいえる。一般向けの本は書いてないようだが、アメリカの科学雑誌サイエンティフィック・アメリカンへの投稿を集めた本「宇宙の創成と進化」に、ピーブルズらの「宇宙の進化」という小論文が掲載されている。

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2019年10月10日 (木)

Amazon Music Unlimited

 定額制音楽配信(サブスクリプション方式の音楽配信)が人気だ。長年ITunes+iPodを使っているぼくとしては、Apple Musicを利用するのが自然だが、Amazon Echo Show 5を導入したこともあり、Amazon Music Unlimitedを選ぶことにした。Echoプランという月額380円の格安プランがあるのだ。ただし、Echo1台のみという制限があるので、Macや他のスピーカーでというわけにはいかない。まあ最近はのんびり音楽を聴くこともないので、これで十分だが。音楽サブスクリプションは邦楽のラインアップがウィークポイントだというが、ぼくのようにクラシックやジャズ、オールディーズ好きには向いている。

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2019年10月 9日 (水)

macOS 10.15 Catalina

 2019年10月登場のmacOS 10.15 Catalinaは、iPadを外付けディスプレイとして使えるのが売りだ。また、2001年に登場したiTunesが廃止され、Apple Music、Apple TV、Apple Podcastの3つのアプリが取って代わった。ということだが、アップデートしようという人がたくさんいるのか、ダウンロードにえらく時間がかかった。これから使い勝手を確かめてみるが、仕事で使っているiMacにはまだインストールしない。以前、リリース日にすぐアップデートして、トラブルが発生したことがあるのだ。そのときはTime Machineで元に戻し、トラブルが解決するまでアップデートを見合わせた。ちなみに、カタリナという名前は、カリフォルニア州のチャンネル諸島に属するサンタカタリナ島に由来するそうだ。Google Earthで見ると荒々しい地形で、なかなか興味深い。

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2019年10月 8日 (火)

スターシップ9

 個々の生命は生まれたときから死ぬことが決まっているが、人類という種はどこまで生き延びることができるんだろうか。地球上にいる限り、気候変動や巨大噴火、天体衝突、太陽爆発などによっていずれ絶滅するのは避けられないだろうが、宇宙に進出すれば、種としての寿命を大幅に伸ばすことができるかもしれない。スペイン・コロンビアの映画「スターシップ9」は、惑星セレステへの移住をめざし孤独な旅を続ける若い女性エレナ(クララ・ラゴ)の運命を描く物語だ。エレナの両親は20年前、「オービター9」に乗船してセレステに向け出航したが、途中で酸素不足に陥ることが判明したため、エレナを残して「船外に出た」。ある日、酸素供給装置が故障、SOSをキャッチした他の宇宙船からエンジニアのアレックス(アレックス・ゴンサレス)がやってくる。初めて他人と出会ったエレナは、アレックスに好意を抱くが、アレックスの態度は素っ気なく、修理が終わるとさっさと帰ってしまう。再び孤独な旅を続けるかに思われたエレナだが、事態は意外な方向へと展開していく。スペイン映画というのはぼくも初めてのような気がするが、独特の雰囲気が感じられる作品だ。

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2019年10月 7日 (月)

本郷追分一里塚

 江戸時代の五街道の一つ中山道は、江戸日本橋と京都三条大橋とを結ぶ街道だった。大まかなルートは、東京〜埼玉〜群馬〜長野〜岐阜〜滋賀〜京都で、東京から高崎までのルートはいまの国道17号に相当する。最初の一里塚は本郷追分にあり、ここで日光御成街道(岩槻街道)が分岐していた。ちょうど東京大学弥生キャンパスの目の前で、一里塚そのものは失われたが、酒屋に案内板が立っている。この酒屋は江戸時代からやってるそうで、ぼくもときどき利用しているが、日本酒やワイン、輸入ビールの品揃えが充実している。

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2019年10月 6日 (日)

アンドロメダ銀河のうずまき

 アンドロメダ銀河は天文ファンに大人気の天体だ。数ある星雲星団銀河の中でもトップクラスの明るさ・大きさを誇り、写真写りも抜群にいい。アンドロメダ銀河は銀河系から230万光年離れたところにあり、銀河系とともに局部銀河群を構成している。銀河には楕円銀河、渦巻銀河、棒渦巻銀河、不規則銀河といった形があるが、アンドロメダ銀河は渦巻銀河に分類されている。しかし、地球から見る角度の問題もあって、さんかく座の渦巻銀河M33や子持ち銀河M51のように一目瞭然というわけではなく、はっきりしないところもある。日本の天文学者 谷口義明が書いた「アンドロメダ銀河のうずまき」は、そのアンドロメダ銀河がホントはどのような形をしているかを解き明かすことを通じて、銀河がどのように成長していくかという問題、いわば銀河進化論について解説している。そういえば、おとめ座のソンブレロ銀河も、かつては渦巻銀河といわれていたが、最近の観測では、楕円銀河の中に円盤が収まった構造だということで、この分野はまだまだはっきりしないことがあるようだ。

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2019年10月 5日 (土)

IR改造カメラ②

 浅草のハヤタ・カメララボにIR改造を依頼したキャノンEOS Kiss X9が帰ってきた。IR改造についてはハヤタ・カメララボHPに詳しく書いてあるが、要は赤い散光星雲の写りをよくするもので、天体写真ファンならたいていIR改造カメラ(またはメーカー純正天体写真専用カメラ)を使ってるんじゃないだろうか。改造を依頼した際、店長の根本さんとちょっと話をしたのだが、天体写真専用のEOS60Daより、IR改造したEOS Kiss X9の方が高性能らしい。デジタルカメラの性能は日進月歩なので、新しい機種ほどノイズが少ないんだとか。次回撮影時に比較して、今後の主力機をどうするか考えようっと。

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2019年10月 4日 (金)

三鷹・星と宇宙の日2019

 毎年恒例の「三鷹・星と宇宙の日2019」が10月26日、国立天文台三鷹キャンパスで開催される。普段は公開されていない観測・実験施設が公開されるほか、研究成果の展示や講演会、観測会なども開催される。講演会のテーマは、ファーストライトから20周年を迎えた「すばる望遠鏡」だ。すばる望遠鏡は最近も130億年かなたの「原始銀河団」を発見するなど、宇宙の姿を次々と明らかにしてきた。構内には古墳もあるので、天文ファンのみならず、考古学ファンも訪れてみるといいだろう。

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2019年10月 3日 (木)

アポイ岳ジオパーク ガイドブック

 ユネスコ世界ジオパークに認定されたアポイ岳は、北海道様似町にある。アポイ岳は標高810mのそんなに高くない山で、ぼくも小学生のときに登ったことがあるが、マントルを構成するかんらん岩でできていること、高山植物の宝庫であることなどで有名だ。マントルを構成する岩石であるということは、本来は地表で見られることはないということだが、北米プレートとユーラシアプレートとが衝突して日高山脈が形成された際、地表に押し出されたのだ。北海道新聞社編「アポイ岳ジオパーク ガイドブック」は、アポイ岳ジオパークの見どころを紹介する本で、この本を片手に現地を訪れるといいだろう。ぼくももう1回アポイ岳に登ろうかな。なお、アポイ岳にはマムシがいるといわれてるので、くれぐれもご注意を。


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2019年10月 2日 (水)

ダブルフェイス 秘めた女

 ソフィー・マルソー&モニカ・ベルッチ主演の映画「ダブルフェイス 秘めた女」は、非常に謎めいた展開が続く物語だ。ライターのジャンヌ(マルソー)は夫テオや子ども2人と幸せな生活を送っていたが、徐々に異変が起き始める。日常的なシーンのあちこちに違和感を感じ、精神的に不安定になっていく中で、家族、そしてついには自分の顔まで別人(ベルッチ)に変わってしまうのだ。きっかけは、ジャンヌが自叙伝的な小説を書こうとしたことだった。実はジャンヌは8歳のときに大きな事故に遭い、それ以前の記憶をなくしていた。動揺したジャンヌは母ナディアの家に行くが、ナディアの顔もまた別人に変わってしまう。このままだとジャンヌは精神異常になっちゃったんだなぁという話だが、ナディアの部屋で、元のナディアの顔をした女性ヴァレリーの写真を見つけたことを糸口に、ジャンヌは8歳以前の記憶をたぐり寄せていくことになる。大きな精神的ショックを受けた子どもが、その記憶を封印してしまうことがあるという話は聞いたことがあるが、本作はさらにひねりを加えたストーリーだ。

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2019年10月 1日 (火)

染井遺跡

 豊島区染井から駒込にかけて広がる染井遺跡は、旧石器時代から江戸時代までのすべての時代を網羅する複合遺跡だ。最も古いのは2万年以上前の遺跡で、打製石器や宿営した痕跡が発見されている。染井霊園内には貝塚があったそうだが、いまはその位置がわからなくなっている。王子駅から駒込駅にかけては、本郷台地を谷田川(藍染川)が削って低地になっていて、縄文海進の時代はおそらく海だったんだろう。染井遺跡のある一帯と北区西ヶ原貝塚や中里貝塚のある一帯とは、この低地をはさんで向かい合っているので、縄文海進の時代は、対岸にあった形だ。中里遺跡からは縄文時代の丸木舟も発見されているので、舟で行き来していたのかもしれない。

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