湿地
北欧ミステリー映画には独特の雰囲気があるが、アイスランドの映画「湿地」もそんな映画の一つだ。アイスランドは世界有数の火山島で、地質学的には非常に興味深いところだが、それが本作の雰囲気にも反映されているのだろう。秋が深まる頃、首都レイキャヴィクの湿地帯にあるアパートの1室で、老人の死体が発見される。エーレンデュル警部(イングヴァール・E・シーグルソン)が現場で発見した1枚の写真を手がかりに捜査を進めるうちに、被害者の恥ずべき過去が明らかになっていく。被害者は30年前にある田舎町で事件を起こしていて、事件を担当した警察官にそれをもみ消してもらう代わりに、汚れ仕事をやっていたのだ。この殺人事件に、遺伝性の病気で死んだ少女の話も交えて物語が展開していく。エーレンデュル警部自身も素行不良の娘に悩まされていたりして、とにかくジメジメしたムードにあふれる作品だ。

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