失われた宇宙の旅2001
スタンリー・キューブリック&アーサー・C・クラークによるSF映画の傑作「2001年宇宙の旅」は、キューブリックとクラークの2人による4年間にわたる議論の末に完成をみた。映画公開後、クラークによる小説版が刊行されたが、そこに至るまでには、結局は不採用となった多くの原稿が書かれたという。そのクラークによる「失われた宇宙の旅2001」は、映画制作過程の回想に加え、いわばパラレル・ワールドともいうべき不採用となった原稿をまとめた本だ。完成版には異星人は登場しないが、クリンダーという異星人がアフリカでヒトザルに進化のきっかけを与えたり、ディスカバリー号のボーマン船長がスター・ゲートを通り抜け、そのクリンダーとファースト・コンタクトを果たすアイディアなどもあったそうだ。映画版はほとんど説明がなく、初めて観た人はなにがなんだかよくわからないだろうが、小説版ではストーリーが詳しく語られていて、これもあわせて読むと、傑作映画「2001年宇宙の旅」の全貌がみえてくるだろう。
« 国会議事堂の化石④ | トップページ | 国会議事堂の化石⑤ »
「音楽、映画、読書」カテゴリの記事
- スター・ウォーズ:スケルトン・クルー(2024.12.10)
- サイロ(2024.11.23)
- スター・ウォーズ/ジョイン・ザ・ダークサイド(2024.11.18)
- パディントンポップアップロンドン(2024.11.16)
- 間諜最後の日(2024.11.12)
コメント