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北海道は朝晩の気温が下がり、秋の気配が感じられるようになった。撮影中に気温が下がっていくと、レンズが曇ったり、最悪の場合夜露がついたりするので、レンズヒーターは必須だ。月は6日上弦、14日満月、22日下弦、29日新月だ。13日は旧暦8月15日で、この日の月は「中秋の名月」と呼ばれている。それに先立ち、6日に月と木星が、8日に月と土星が大接近する。この前後はしばらく月と木星、土星が宵の空に並んでいるので、都会でもすぐにわかるだろう。夏の天の川はだいぶ西に傾き、東の空には秋の星座が昇ってくる。秋の星座は一見地味だが、天体写真ファンにとっては決してそうではない。アンドロメダ銀河をはじめとする大型の星雲星団銀河がけっこうあり、何夜撮影しても足りないくらいだ。天気もそろそろ安定してほしいもんだが、どうもうまくいかない感じだ。国立天文台HPより。
中国Anker(アンカー)のモバイルバッテリーや充電器は、豊富な品揃えで人気だ。充電器については、USB Power Delivery(PD)やQualcomm(クアルコム) QCに対応した製品のほか、独自の急速充電テクノロジーPowerIQを採用した製品を製造している。PowerIQは、USB PDやQualcomm QCのように単純に電圧・電流を上げて高速充電するという規格ではなく、充電器が自動的に接続機器を判別し、その機器に適した最大のスピードで充電するというテクノロジーだ。したがって、iPhoneやAndroidスマートフォンなど充電規格が異なる複数の機器を持っている場合、これ一つあればトータルで高速充電できるというのが売りだ。PowerIQの最新バージョンは3.0で、USB PDやQualcomm QCとも当然互換性がある(写真はAnker PowerPort Ⅲ mini)。
アメリカの通信機器・半導体メーカー Qualcomm(クアルコム)の急速充電規格Quick Charge(QC)は、最大18Wの充電が可能な独自規格だ。最新規格はQC4だが、下位互換性がなく、製品としてはまだQC3.0充電器が主流のようだ。iPhone・iPadは対応していないので、急速充電はできないが、充電器が自動的に接続機器を判別し、通常充電するという機能を持つ。Androidスマートフォンはけっこう対応しているが、最近はUSB TypeーCが普及し始め、USB Power Delivery(PD)に置き換わりつつある。というわけで、QC4はUSB TypeーCとUSB PDに対応するなど、まだまだ競争は続きそうだ(写真はAnker PowerPort 2 Quick Charge 3.0)。
最新の充電規格であるUSB Power Delivery(PD)は、最大100Wの充電が可能というパワフルな規格だ。コネクタはUSB TypeーCを採用しているが、USB TypeーCだからといって必ずしもUSB PDとは限らないので、注意が必要だ。また、現実には100Wもの電力が必要なスマートフォン・タブレットはないので、むやみやたらと大きなW数の充電器を使う必要もない。USB TypeーCはアップルが最新のiPad Proで採用していて、USB PDで充電できる。また、iPhone8以降の最近のiPhone・iPadも、USBーC ー Lightningケーブルを使えば、Apple 18W USBーC電源アダプタなどのUSB PD対応充電器による高速充電が可能だ。一方、XperiaなどのAndroidスマートフォンでは、USB TypeーCが普及し始め、USB PDへの対応が進んでいる(写真はAnker PowerPort Atom PD 1)。
いまや家庭内にスマートフォンやタブレットは複数台あるのが普通という時代になった。これらの機器をバンバン使用すると、毎日のように充電しなければならないが、機器によってコネクタが異なることもあるので、ケーブルも何本かそろえなければならない。一方、充電器の方もいろいろなメーカーの製品が並び、「高速充電」「急速充電」を謳っている。しかし、いくら高速充電器といっても、機器の方がそれに対応していなければ、効果はない。高速充電には正しい組み合わせが必要だ。というわけで、現在よく使われている充電器を整理してみよう。まずはiPhone・iPadについてくるアップル純正の充電器から。初期のiPhone・iPadはDockコネクタだったが、2012年以降はLightningコネクタになった。これらのiPhone・iPad用のアップル純正充電器(電源アダプタ)は5W(5V/1A)、10W(5V/2.1A)、12W(5V/2.4A)の3種類があり、12Wの充電器を使うと最も早く充電することができる(写真はApple 12W USB電源アダプタ)。
ミラ・ジョヴォヴィッチが男を惑わせる魔性の女を演じる映画「ノー・グッド・シングス」は、アメリカのミステリー作家ダシール・ハメットの小説を映画化した作品だ。糖尿病を患う刑事ジャック・フライア(サミュエル・L・ジャクソン)は、隣人に頼まれ、家出少女を探しに出かける。聞き込みの最中、階段で転倒した老婦人を助け、自宅に招き入れられるが、自分は刑事だと名乗ったとたん、何者かに殴打され意識を失う。実は、この家は犯罪グループのアジトで、彼らはジャックが自分たちを追ってきたと勘違いしたのだ。リーダーのタイロン・アヴァナシー(ステラン・スカルスガルド)ら一味は、エリン(ジョヴォヴィッチ)を監視役として残し、計画実行に着手する。しかし、このグループ、お互いが強い不信感を抱いていて、最初から崩壊寸前だ。エリンもまたジャックを救うようなそぶりを見せるなど、いったい何が本心かわからないような不思議ちゃんで、冷静沈着な刑事ジャックでさえ翻弄されてしまうのだった。
007を引退したショーン・コネリーが、今度は美術泥棒として華麗な活躍を見せる物語が映画「エントラップメント」だ。ニューヨークである夜、厳重な警備にもかかわらず、レンブラントの名画が盗まれる。莫大な損害を被った保険会社の調査員ヴァージニア・”ジン”・ベイカー(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は、美術品専門の泥棒として名高いロバート・”マック”・マクドゥガル(コネリー)の仕業とにらみ、マックを罠にはめようと仕組む。同業者を装い、マックに接近したジンは、パートナーとして信頼を得るようになり、ついには80億ドルにのぼる獲物を狙うことになる。というわけで、最後にこの2人の真実が明らかになるが、さすがは初代007のコネリー、最後もかっこよく決めてくれる。
キャプテン・マーベルことキャロル・ダンヴァースは、超人的な能力を持つ地球人だ。もともとはアメリカ空軍のパイロットだったが、異星人であるクリー人のエネルギーが体内に取り込まれ、超人的能力を身につけた。映画「キャプテン・マーベル」は、彼女がいかにしてキャプテン・マーベルになったかを描くとともに、マーベルコミックのスーパーヒーローチームが活躍する映画「アベンジャーズ」シリーズにもつながる重要な物語だ。クリー帝国の特殊部隊でトレーニングに励むヴァース(ブリー・ラーソン)は、悪夢に悩まされていた。過去の記憶の断片が次々と蘇るのだ。そんな中、ヨン・ロッグ(ジュード・ロウ)率いる特殊部隊は、クリー帝国の宿敵スクラル人との戦闘に臨むが、ヴァースは地球のレンタルビデオショップに墜落してしまう。警備員の通報で現場に駆けつけたのは、S.H.I.E.L.Dのエージェント ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)だった。最初はヴァースの話を信用しないフューリーだったが、ヴァースの力やスクラル人との戦いを見て、行動をともにするようになる。そしてたどり着いたのが、ヴァースの本当の名前 キャロル・ダンヴァースの真実だった。というわけで、クリー帝国とスクラル人との戦いに巻き込まれながら、彼女は本当の自分の力に覚醒する。時間は飛んで「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の直後、フューリーのポケベル通信を受けて、キャプテン・マーベルが姿を現す。次はいよいよ「アベンジャーズ/エンドゲーム」だ。
映画「イージー・ライダー」で主演したピーター・フォンダが死去したとの報。父ヘンリー・フォンダ、姉ジェーン・フォンダなど俳優一家に育つが、一時はドラッグに溺れるなど、アウトロー的な俳優人生だった。1969年公開の「イージー・ライダー」はアメリカン・ニューシネマの代表作といわれ、われわれバイク乗りにとって「聖典」ともいうべき映画だ。本作でのフォンダは、バイクやウェアを含めてとにかくかっこよく、いつかああいうスタイルでバイクに乗ってみたいなぁと憧れていた(トイズマッコイのレプリカ・レザージャケットほしいなぁ)。ぼくは長距離ツーリングのときはときどき音楽を聴くが、実は本作のサウンドトラックを一番よく聴いている。ルート66とはいかないが、これを聴きながら北海道の田舎道を走ると、気分はちょっとイージー・ライダーだ。
ZWO社のASIAIRの中身はラズベリーパイそのものなので、マイクロSDカードを取り外し、ラズビアンなどのOSを入れたカードに取り替えると、ラズベリーパイとして楽しむことができる。そうやって遊んでいたら、電源関係のパーツが破損したのか、電源が入らなくなってしまった。しょうがないので、新しいラズベリーパイを用意し、ASIAIRアプリの入ったカードを取り付けたところ、「License Check Failed」というアラートが。ZWO社のHPを見たところ、「How to restore ASIAIR OS」というマニュアルがあったので、これを読むと、このアラートが出てきたら、このスクリーンショットをZWO社にメールすれば、QRコードが送られてきて、先に進めるという。というわけで、そのとおりにしたらめでたく復旧した。それにしても、壊れた方のラズベリーパイ、もうダメかなぁ。
スタンリー・キューブリック&アーサー・C・クラークによるSF映画の傑作「2001年宇宙の旅」は、キューブリックとクラークの2人による4年間にわたる議論の末に完成をみた。映画公開後、クラークによる小説版が刊行されたが、そこに至るまでには、結局は不採用となった多くの原稿が書かれたという。そのクラークによる「失われた宇宙の旅2001」は、映画制作過程の回想に加え、いわばパラレル・ワールドともいうべき不採用となった原稿をまとめた本だ。完成版には異星人は登場しないが、クリンダーという異星人がアフリカでヒトザルに進化のきっかけを与えたり、ディスカバリー号のボーマン船長がスター・ゲートを通り抜け、そのクリンダーとファースト・コンタクトを果たすアイディアなどもあったそうだ。映画版はほとんど説明がなく、初めて観た人はなにがなんだかよくわからないだろうが、小説版ではストーリーが詳しく語られていて、これもあわせて読むと、傑作映画「2001年宇宙の旅」の全貌がみえてくるだろう。
マーベルコミックのスーパーヒーローチームが活躍する映画「アベンジャーズ」の第3作「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」は、全宇宙の生命の半分を滅亡させようと企むおそるべき敵サノスとアベンジャーズとの戦いを描いた物語だ。サノスはかつて、自らの故郷タイタンの滅亡を止められなかったことから、宇宙のバランスを保つため、全宇宙の生命の半分を滅亡させるという歪んだ野望を持っていた。それを実現するのが、宇宙に6つあるインフィニティ・ストーンすべてをそろえることだった。サノスはまず、ソーの故郷アスガルドの避難船を襲撃、ソーの義弟ロキが持っていたストーンを奪取する。避難船に乗り合わせていたブルース・バナー(ハルク)はニューヨークに墜落、スティーヴン・ストレンジ(ドクター・ストレンジ)やトニー・スターク(アイアンマン)らと連絡を取る。そこをサノスの刺客が急襲、ストーンをもつストレンジが拉致されてしまう。一方、ソコヴィア協定をめぐってアイアンマンと決別したスティーヴ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)らは、国連から指名手配を受け、逃亡生活を続けていたが、ハルクからの連絡を受け、サノスの襲来に備える。というわけで、サノスの野望を打ち砕くため、アベンジャーズのヒーローたちが死力を尽くして戦う。しかし、サノスは桁外れに強い。果たしてアベンジャーズは人類を守ることができるのだろうか。
ほぼ毎年流星数No.1を誇るペルセウス座流星群が13日16時頃、極大を迎える。日本では昼間なので、見頃は13日2:30〜3:30頃、月が沈んでから薄明が始まる前の1時間だ。ペルセウス座流星群は、スイフト・タットル彗星という母天体がまき散らしたチリの中を地球が通過する際、そのチリが大気に突入して発光する現象で、地上から見るとペルセウス座にある一点(放射点)から放射状に流星が流れるように見える。実際には、流星は空のあちこちに現れ、放射点に近いものは軌跡が短く、放射点から離れたものは軌跡が長い。流星を見るには、望遠鏡や双眼鏡を使わず肉眼で、できるだけ広範囲を見るのがいい。それには、寝転がって見るのが一番だ。写真撮影は運次第だが、いまのデジカメは高感度なので、広角レンズで何枚も撮影すればいくつかはとらえられるだろう。
ZWO社のASIAIRにキャノンEOS Kiss X9を接続してみた。電源をオンにすると、カメラ選択で自動的に機種名が出てくる(ただし、EOS Kiss X9の場合、北米モデル名であるEOS200Dと出る)。この組み合わせでオートラン(撮影)を行うには、いくつか設定が必要だが、例えば180秒露出で10回撮影ということなら、そのとおりに入力すればいい。実に便利だが、キャノンのカメラの場合、一つ問題がある。ASIAIRはミラーアップに対応していないのだ。望遠鏡を使って星雲星団銀河をクローズアップする場合、ミラーアップを使わないとブレる可能性がある。次のアップデートではミラーアップに対応してほしいもんだ。
今日は旧暦の7月7日に当たる日で、国立天文台では伝統的七夕と呼んでいる。北海道の七夕は月遅れの8月7日なので、今年は伝統的七夕と同じ日になった。20時頃に夜空を見上げると、南西には上弦に近い月が傾き、天頂近くには夏の大三角が目立っている。夏の大三角のうち最も天頂に近いのがこと座のベガ(織姫星)で、天の川をはさんで反対側にわし座のアルタイル(彦星)が輝いている。南の低空には明るい星が3つあるが、一番明るいのが木星、次が土星だ。木星の近くにある赤い星はさそり座の1等星アンタレスだ。惑星と恒星の見分け方は簡単で、またたいていないのが惑星、またたいているのが恒星だ。都会では天の川を見るのは難しいが、田舎ならなんなく見える。
アル・パチーノ&アンソニー・ホプキンス初共演の映画「ブラック・ファイル 野心の代償」は、野心家の弁護士ベン・ケイヒル(ジョシュ・デュアメル)が何重もの陰謀劇に巻き込まれていく物語だ。巨大製薬会社ピアソンは薬害問題で世間を騒がせていたが、狡猾な同社のCEOアーサー・デニング(ホプキンス)は誰にも尻尾をつかませることなく、傲岸不遜に振る舞っていた。そんなデニングの唯一の心配は、若い愛人エミリーだった。デニングに嫌気がさしたエミリーは、かつての恋人であり、いまは一流弁護士事務所に勤めるベン・ケイヒル(デュアメル)に接近、ピアソンの不正の証拠を見せ、デニングを追及させようとする。有力な物証を入手したケイヒルは、事務所の代表チャールズ・エイブラムス(パチーノ)に対し、自分をピアソン訴訟の主任弁護士にするよう強く訴える。しかし、その矢先に、ケイヒルを脅す謎の男が現れたばかりか、エミリーの死体を発見してしまう。というわけで、その後も何重もの陰謀劇が続いていくのだが、パチーノ&ホプキンスの存在感はやはり重厚だ。
タカハシから2枚玉フローライト・アポクロマート屈折式望遠鏡FCー100DZが発売された。タカハシの屈折式望遠鏡にはいくつか種類があるが、FCシリーズは観望向けとされていて、写真撮影中心のぼくとしては4枚玉EDガラス・アポクロマートのFSQー85EDを導入しようと考えていた。しかし、FCー100DZにレデューサーやフラットナーなどの補正レンズを組み合わせると、高性能なアストロカメラになるということで、それならこっちでもいいかという気になる。FSQより値段も安いし。鏡筒が長いので取り回しはちょっと大変だが、質量はそんなに変わらないので、EM−11赤道儀でも問題ないだろう。そのうち誰かが実際に撮影してサイトにアップするだろうから、それを見てみよう。
口径 焦点距離 口径比 質量 鏡筒全長 価格
FCー100DZ 100㎜ 800㎜ 1:8.0 3.9㎏ 840㎜ 245,000円
FSQー85ED 85㎜ 450㎜ 1:5.3 3.6㎏ 615㎜ 295,000円
2018年9月登場のmacOS 10.14 Mojaveは、現行のMac OSだ。ダークモードやダイナミックデスクトップが搭載され、見た目を大きく変えることができる。Finderも強化され、プレビューウィンドウにファイルのメタデータが表示されるようになった。これは特に、写真の撮影データをチェックするのに便利だ。ちなみに、モハベとはカリフォルニア州、ユタ州、ネバダ州、アリゾナ州にまたがるモハーヴェ砂漠のことで、映画「バグダッド・カフェ」はここが舞台だ。macOS 10.14は 10.14.6までバージョンアップしていて、この秋にはmacOS 10.15 Catalinaにバトンタッチする予定だ。
五藤テレスコープがハーモニックドライブ搭載IoT対応赤道儀MXーHDの注文受付を開始した。MXーHDは、従来のウォームギアに替えてハーモニックドライブ駆動とするもので、高いトルクが得られ、バックラッシもないというハーモニックドライブの利点を生かした製品だ。これに加えて、無線インターフェースを内蔵し、声で操作することも可能だという。いやはやアマチュア向け天体望遠鏡の世界もなかなか楽しいことになってきた。お値段はちょっとお高いが、新技術が好きな人は飛びつくんだろうなぁ。
世の中IoT(Internet of Things)化が急速に進展している。最近のスマート家電は、最初からインターネットにつながる仕様になっているのも多いが、古い製品でも、スマートリモコンやスマートプラグを使えばスマート家電に変身させることができる。しかも、これにスマートスピーカーをつなげば、声だけで家電製品を操作するという、一昔前に夢見た未来社会が実現する。というわけで、リンクジャパンのスマートリモコンeRemote miniでライトやエアコン、テレビをスマート家電化し、Amazon Echo Show 5で操作するシステムを構築してみた。Echo Show 5には、LinkJapan eHomeというスキルをダウンロードする。う〜む、これはおもしろい。
アメリカの作家レイ・ブラッドベリのSF小説「火星年代記」は、火星を舞台にしたさまざまなエピソードをオムニバス形式でつづった物語だ。2030年、火星への最初の探検隊は1人も帰還しなかった。火星人が探検隊を、彼らなりのやり方でもてなしたからだ。続く2度の探検隊も同じ運命をたどった。それでも人類は、怒濤のように火星へと押し寄せた。やがて火星には地球人の町が次々と建設され、一方で火星人は絶滅へと追いやられる。しかし、地球では核戦争が勃発、火星に移住した人類のほとんどは地球に戻っていくが、彼らもまた自滅への道を突き進んでいく。初版本が刊行されたのが1950年なので、当時の世相が反映された、いまとなってはちょっと幻想的な雰囲気の物語だ。1979年にはテレビドラマも制作された。