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2019年7月16日 (火)

一九八四年

 イギリスの作家ジョージ・オーウェルの小説「一九八四年」は、全体主義国家の恐ろしさを描いた作品として有名だろう。「ビッグ・ブラザー」率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改ざんが仕事だった。彼は以前より、完璧な屈従を強いる体制に不満を抱いていた。ある日、奔放な美女ジュリアと出会ったことを契機に、伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下組織活動に惹かれるようになる。しかし、ジュリアとともに活動を開始しようとした彼を待ち受けていたのは、党中枢による罠、そして「101号室」における、単なる肉体的拷問を超えた自由意思の消去、初期化、そして党の思想の再インストールだった。というストーリーだが、現実に過去のみならず現在でも、それに近いような国が存在することを考えると、まったく荒唐無稽とはいえない話ではある。現代日本でも、政府内で公文書の改ざんが行われたり、政治家がフェイクニュースを広めたりという由々しき事態が現実に起きているし、アメリカでは、トランプ大統領の政治手法が「ビッグ・ブラザー」を想起させたからか、政権発足直後に本書が突然ベストセラーになったそうだ。技術的にも、「テレスクリーン」のような監視装置は実現可能なところまできている。ウィンストンを洗脳する過程で党中枢の1人は、「権力の目的は権力だ」と述べるが、権力者やその取り巻きの中には、こういう手合いが実際に存在するのはまちがいない。「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する」とはイギリスの政治家ジョン・アクトンの言葉だが、これもやはり真実なんだろう。

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