夜の大捜査線
アメリカで公民権運動が真っ盛りの時代、黒人差別の激しい南部の田舎町を舞台にした映画「夜の大捜査線」は、敏腕黒人刑事と白人警察署長との間に人種を越えた友情が芽生える物語だ。ある日、ミシシッピ州の田舎町で町の実業家が殺される。たまたま駅で列車を待っていたフィラデルフィア市警の刑事ヴァージル・ティッブス(シドニー・ポワティエ)は、黒人というだけで逮捕され、警察署に連行される。容疑が晴れさっさと町を去ろうとするティッブスだったが、殺人事件の捜査に協力するよう命じられ、渋々捜査に取りかかる。しかし、人種差別の激しいこの町では、捜査には常に困難がつきまとい、ティッブスの身辺にも危険が迫るのだった。地元警察署長のギレスピー(ロッド・スタイガー)ははじめはいかにも差別主義者という感じだが、実際には職務に忠実な男で、最後はティッブスとさわやかに握手して別れるのが印象的だ。音楽は大御所クインシー・ジョーンズ&レイ・チャールズが担当している。

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