新星座巡礼・春の星空⑤ こぐま座
こぐま座は現在の北極星=ポラリスがあることでおなじみだろう。厳密には、ポラリスは天の北極から少しずれたところにあり、しかもそのずれは年々変化している。地球の自転軸が首振り運動をする、歳差運動のせいだ。歳差運動の周期は2.5万年で、こと座のベガやはくちょう座のデネブが北極星になることもある。このずれは赤道儀の極軸合わせにも影響するので、極軸望遠鏡のスケールパターンはこれを考慮したものになっている。 ポラリスはまだ1000年以上は北極星と呼ばれるだろうが、その後はケフェウス座γ(ガンマ)星にその座を譲る。
2019年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出180秒、ケンコープロソフトンA使用
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