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2019年5月

2019年5月31日 (金)

忙しすぎる人のための宇宙講座

 アメリカの天体物理学者ニール・ドグラース・タイソンは、科学番組に出演したりで知名度が高い。代表的なのがFOXチャンネルの「コスモス:時空と宇宙」だが、これは1980年に人気を博したカール・セーガンの「コスモス(COSMOS)」のリブート版だ。セーガンもそうだったが、専門家ではない人たちに科学に興味を抱かせ、理解させるには、研究者とはまた違ったタレント(才能)が求められる。そんなセーガンの後継者ともいえるタイソンが書いた「忙しすぎる人のための宇宙講座」は、天体物理学の最前線をわかりやすく解説したコンパクトな本で、アメリカなどでベストセラーになった。それにしても残念なことに、タイソンには複数の女性に対するセクハラ疑惑が浮上したそうで、「コスモス:時空と宇宙」シリーズの放送も延期されてしまった。まったく。

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2019年5月30日 (木)

2019年6月の星空

 天文ファンにとって6月は、梅雨で晴天の日が少ないイヤな季節だ。湿度が高いので、レンズにカビが生えないよう注意も払わなければならない。ぼくは1年中レンズのそばにドライペットを置いているが、この時期は早め早めに交換した方がいい。月は3日新月、10日上弦、17日満月、25日下弦だ。水星は24日に東方最大離角となり、日没直後の北西の低空に見える。金星は日の出直前の東の低空に明けの明星として輝いている。火星は日没後すぐ沈むので、観望には適さない。木星は11日に衝を迎え、見頃だ。いま夜空を見上げて最も明るい星が木星だ。土星は木星に遅れて昇ってくるが、だんだん明るくなってくる。夏の天の川も早い時間に昇ってくるようになり、にぎやかさも増してくる。一方で蚊をはじめとする不快な虫が大量発生したり、そのへんでクマがウロウロしたりするので、冬とは違った対策をしなければならない。ぼく自身は、寒いけど冬の天体写真撮影の方が好きだ。国立天文台HPより。


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2019年5月29日 (水)

出来山遺跡②

 松戸市の21世紀の森と広場にある市立博物館には、旧石器時代から縄文時代にかけての複合遺跡である出来山遺跡の出土品が展示されているほか、縄文時代の森と竪穴住居3棟も復元されている。そのうち1棟は内部が公開されていて、縄文人の暮らしぶりがわかる。館内に再現された1962年当時の常盤平団地の2DKの部屋と比較するのもおもしろい。

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2019年5月28日 (火)

出来山遺跡①

 松戸市の21世紀の森と広場は、東京ドームとほぼ同じ面積の千駄堀池を擁する緑豊かな公園だ。周辺は台地だが、千駄堀池の周囲だけくり抜かれたように低地になっている。台地上には松戸市立博物館や森のホール21があるが、このあたりは出来山遺跡という旧石器時代から縄文時代にかけての複合遺跡だ。これまで十数次にわたる発掘調査が行われ、多数の出土品があったという。案内板がある場所は駐車場と民家があるだけだが、出土品は博物館に展示されている。


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2019年5月27日 (月)

松戸市天神山古墳

 下総国府のあった市川市国府台から松戸市にかけては、舌状台地が入り組んだ地形になっている。これは河川の浸食によるものだろう。新京成線上本郷駅の近くにある松戸市の天神山古墳は、そんな入り組んだ台地上にある小さな古墳だ。もともと円墳だというが、墳頂部は削られて神社になっている。南に行くとすぐ下り坂で、細長い谷が延びている。縄文海進の時代は海だったろうから、掘れば貝塚が見つかるんじゃないだろうか。

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2019年5月26日 (日)

追いつめられて

 ケヴィン・コスナーは1987年、2つの映画で主演している。一つは「アンタッチャブル」で、アル・カポネと戦う財務省捜査官たちの物語だ。もう一つはジーン・ハックマンと共演の「追いつめられて」で、国防総省(ペンタゴン)を舞台にしたサスペンス映画だ。海軍将校のトム・ファレル(コスナー)は、同僚を救助した英雄的行動がブライス国防長官(ハックマン)の目にとまり、直属の部下に配属される。しかし、ファレルは、ブライスの愛人スーザン(ショーン・ヤング)と、そうとは知らず恋に落ちてしまう。週末のバカンスを楽しむ2人だが、自分以外の男と過ごしたことを知ったブライスは嫉妬に狂い、スーザンを殺してしまう。ブライスは警察に自首しようとするが、自らの後ろ盾を失うことを恐れた国防長官法律顧問のプリチャードは、ペンタゴンに潜むソ連のスパイ ユーリーの犯行にでっち上げ、真相を闇に葬ろうと画策する。そして、あろうことか、学友であるファレルを、スーザンとの関係も知らぬまま、ユーリー捜査の責任者にしてしまう。困惑しながらも捜査に着手したファレルは、次第に罪を着せられそうになり、追いつめられていくのだった。

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2019年5月25日 (土)

マッドマックス 怒りのデス・ロード

 メル・ギブソン主演の人気映画「マッドマックス」シリーズは第3作まで制作されたが、27年ぶりに制作された第4作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、トム・ハーディがマックスを演じる。核戦争により荒廃し、石油も水も尽きかけた近未来。そこでは、資源を独占する者が、恐怖と暴力とで民衆を支配していた。愛する家族を失った元警官のマックスは、本能だけで生きながらえていたが、イモータン・ジョーの軍団に捕らわれ、奴隷にされてしまう。一方、ジョーの片腕フュリオサ(シャーリーズ・セロン)は、ジョーの奴隷として捕らわれた女性たちを連れて、逃走の機会をうかがっていた。ある日、取引のためガスタウンに向かうと見せかけたフュリオサは、ついに逃走を開始、ジョーは戦闘集団ウォーボーイズを動員して追撃を開始する。争いに巻き込まれたマックスは、やがてフュリオサとともにジョーの軍団と戦うことになる。というわけで、「マッドマックス」シリーズらしい、狂気に満ちた物語が展開される

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2019年5月24日 (金)

さそり座の球状星団M4

 さそり座の球状星団M4は、アンタレスのすぐ隣にある明るい球状星団だ。北海道では高く昇ることがないので、いつも木にジャマされて撮影の機会があまりない。さそり座は夏の星座ということになっているが、春の夜半過ぎに撮影する方がいいかもしれない。アンタレスは赤色超巨星で、周辺は赤・黄・青の色とりどりに輝く星雲に包まれている。これは望遠鏡よりも中望遠レンズで狙う方がいいだろう。

2019年5月4日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2019年5月23日 (木)

へびつかい座の球状星団M12

 へびつかい座の球状星団M12は、ちょっとまばらな球状星団だ。すぐ近くにはより密集度の高い球状星団M10があり、双眼鏡なら同じ視野に入る。残念ながら今回はM10は撮影できなかった。

2019年5月4日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒


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2019年5月22日 (水)

ニキ・ラウダ

 1975、1977、1984年と3度のワールド・チャンピオンに輝いた元F1ドライバー ニキ・ラウダが死去したとの報。子どもの頃にスーパーカーブームを経験した世代にとって、ラウダといえばまさにF1を代表する王者だ。特に有名なのが、1976年のドイツGP、ニュルブルクリンクでの大クラッシュからの奇跡の生還だ。顔に大やけどを負い、生死の境をさまよったラウダは、わずか1ヶ月後にサーキットに帰ってくる。2度のチャンピオンを獲得したフェラーリからブラバムに移籍し、1979年にリタイアしたラウダは航空会社を創業、実業家としても活躍した。そして、ターボ全盛時代を迎えようとしていた1982年、マクラーレンからカムバックしたラウダは、1984年シーズンを制し、3度目のチャンピオンに輝く。F1から完全にリタイアした後も、ラウダはちょくちょくサーキットに現れ、ファンを喜ばせていた。

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2019年5月21日 (火)

へび座の球状星団M5

 へび座・へびつかい座はあまり目立たない星座だが、夏の天の川に近いので星雲星団、とりわけ球状星団が多い。そのうちM5は、ヘルクレス座のM13に匹敵する明るい球状星団だ。球状星団の年齢は100億年以上と考えられているが、M5は最も古い部類で、なんと130億年以上だという。宇宙の年齢が138億年だから、宇宙誕生から10億年も経ってない頃だ。

2019年5月4日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2019年5月20日 (月)

ヘルクレス座の球状星団M13

 ヘルクレス座の球状星団M13は、北天で最も明るい球状星団だ。全天で最も明るい球状星団はケンタウルス座のω(オメガ)星団だが、これは北海道からは見えない。M13は天頂近くまで昇るので、見やすい星団だ。球状星団は銀河系を取り囲むように分布しているが、散開星団との大きな違いはその年齢だ。散開星団は若い恒星が多いが、球状星団の年齢は100億年以上にもなる。球状星団は宇宙の初期から存在する古い天体なのだ。

2019年5月4日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2019年5月19日 (日)

女神の見えざる手

 アメリカ政治では、ロビイストと呼ばれるプロフェッショナル集団が活動している。日本でも業界団体をはじめとするさまざまな団体がロビー活動を行っているが、アメリカでロビー活動を行うには、ロビイストとして登録が義務づけられているそうだ。ジェシカ・チャステイン主演の映画「女神の見えざる手」は、ロビイストと銃擁護派とのスリルある戦いを描いた物語だ。敏腕ロビイスト エリザベス・スローン(チャステイン)は、スパーリング上院議員による聴聞会に召喚されていた。スローンは3ヶ月前まで大手ロビー会社に所属していたが、銃擁護派団体からの依頼を断り、銃規制法案の成立をめざすシュミット(マーク・ストロング)のロビー会社に移籍したばかりだった。スローンは優秀だったが、性格は自己中心的で、目的のためには手段を選ばぬ非情さも持っていた。一方、銃擁護派も、スローンのちょっと問題のある私生活を暴き、追い落とそうとする。窮地に陥ったスローン。果たして戦いの結末はいかに?

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2019年5月18日 (土)

バイオハザードⅢ

 ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の映画「バイオハザード」シリーズ第3作「バイオハザードⅢ」は、前作の数年後が舞台だ。アンブレラ社がTーウイルス封じ込めに失敗したことにより、ウイルスは全世界に蔓延、わずかに生き残った人類は膨大な数のアンデッドを避けて細々と生きながらえていた。アリス(ジョヴォヴィッチ)とともにアンブレラ社の特殊部隊に所属していたカルロスは、アリスと別れた後はクレア車団に加わり、安全な地を求めて移動していた。一方、Tーウイルスによって超人的能力を得たアリスは一人旅を続けていたが、クレア車団がウイルスに感染したカラス「クロウ」の大集団に襲撃された現場に遭遇し、これを撃退する。アンブレラ社に付け狙われるアリスは、単独行動を望むが、カルロスらの説得に応じ、行動を共にすることになる。そしてクレア車団は、安全な地とされるアラスカに向かう。燃料や食糧の補給のためラスベガスに立ち寄ったクレア車団だったが、これはアンブレラ社の罠だった。というわけで、またしても大量のアンデッドたちとのバトルロイヤルが展開される。

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2019年5月17日 (金)

おとめ座のソンブレロ銀河

 おとめ座のソンブレロ銀河M104は、メキシコの帽子ソンブレロ(またはUFOか)に似た愛嬌のある形から、あまたある銀河の中でも高い人気を誇る銀河だ。おとめ座にあるが、おとめ座銀河団のメンバーではなく、ちょっと離れたところにある。長い間渦巻銀河だと思われていたが、最近の研究では、楕円銀河の中に円盤が収まった特殊な構造であることがわかったそうだ。ソンブレロ銀河の中心には超巨大ブラックホールがあり、国立天文台の研究チームがその周辺構造を撮影することに成功している。

2019年5月3日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒

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2019年5月16日 (木)

おとめ座銀河団④

 おとめ座銀河団のはずれにある渦巻銀河M61は、爆発的なペースで恒星を生み出しているスターバースト銀河だ。ちょうど真上から見るフェイスオン銀河なので、大望遠鏡なら渦巻の様子がよくわかる。大質量の恒星が最後に華々しく輝く超新星もちょくちょく出現している。

2019年5月3日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒


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2019年5月15日 (水)

おとめ座銀河団③

 おとめ座銀河団のマルカリアン・チェーンの西には、M58、M59、M60、M87、M89、M90がある。また、メシエ天体以外にも、よく見るとたくさんの銀河が写っている。口径6㎝の小型望遠鏡でもここまで写るのだから、フィルム時代から考えると大きな進化だ。こうなるともっと大きな望遠鏡がほしいところだ。

2019年5月3日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒

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2019年5月14日 (火)

おとめ座銀河団②

 おとめ座銀河団の一部はかみのけ座にも広がっている。マルカリアン・チェーンの北にあるM99は、銀河を真正面から見たフェイスオン銀河だ。この写真にはM98という渦巻銀河も写っているが、小さいので渦巻までは確認できない。M98の北にはM100というフェイスオン銀河もあるが、構図からはみ出してしまった。

2019年5月3日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒

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2019年5月13日 (月)

おとめ座銀河団①

 おとめ座銀河団はわれわれの銀河系に最も近い銀河団だ。銀河系からの距離は5900万光年で、2500個の銀河があると考えられている。その中心的存在は巨大楕円銀河M87で、中心にある巨大ブラックホールの画像がつい最近撮影されたばかりだ。この写真には、M87のほかM58、M84、M86、M88、M89、M90の7つのメシエ天体をはじめ、たくさんの銀河が写っている。特に右から左にカーブしながら銀河がつながっている部分は、マルカリアン・チェーンと呼ばれている。

2019年5月3日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒


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2019年5月12日 (日)

かみのけ座の渦巻銀河

 かみのけ座にはかみのけ座銀河団があるが、そこからちょっと離れたところにNGC4565という渦巻銀河がある。NGC4565はちょうど真横から見るエッジオン銀河で、本来ならメシエカタログに載ってもおかしくない、なかなか見事な銀河だ。近くにはNGC4565よりも目立たないメシエ天体の銀河がたくさんあるが、どうしてメシエはこれを見逃したんだろうか。

2019年5月3日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒


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2019年5月11日 (土)

新星座巡礼・春の星空⑧ コップ座

 コップ座はしし座の南、からす座のすぐ隣にあるマイナーな星座だ。明るい星がなく、目立たないが、写真撮影すると形は割とわかりやすい。コップ座とからす座は全天で最も大きいうみへび座の背中にちょこんと乗っているが、いずれも北海道では高く昇ることがない。

2019年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出180秒、ケンコープロソフトンA使用


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2019年5月10日 (金)

新星座巡礼・春の星空⑦ かみのけ座

 かみのけ座は明るい星はないが、Mel111という散開星団があるほか、かみのけ座銀河団があることで天文ファンには有名だ。Mel111は肉眼でも見える大きな星団で、しし座の尾にある2等星デネボラの北西にごちゃっと固まっている。かみのけ座銀河団は、おとめ座銀河団とほぼ同じ方向に見えるが、これらはそれぞれかみのけ座超銀河団、おとめ座超銀河団を構成し、この2つの超銀河団もグレートウォールでつながっているという。

2019年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出180秒、ケンコープロソフトンA使用


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2019年5月 9日 (木)

新星座巡礼・春の星空⑥ からす座

 からす座はマイナーな星座だが、実は見つけやすい星座だ。おとめ座の1等星スピカの南西を見ると、小さな四角形があるが、これがからす座だ。からす座には特に有名な天体はないが、ソンブレロ銀河として天体写真ファンに人気のM104は、おとめ座とからす座の境界線近くにある。

2019年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出180秒、ケンコープロソフトンA使用

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2019年5月 8日 (水)

二十間道路桜並木と夏の天の川

 北海道新ひだか町の二十間(にじゅっけん)道路は北東に延びているので、この時期は夏の天の川を背景に桜並木が見通せる。しかし、観光客のクルマがけっこうひっきりなしで、停車するときもライトをつけっぱなしだから、撮影のチャンスがほとんどなかった。この写真は単に30秒間露出しただけだが、手前の桜をライトで照らすと桜もきれいに写るはず。


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2019年5月 7日 (火)

二十間道路桜並木空撮

 北海道新ひだか町の二十間(にじゅっけん)道路の桜は今年もGW中に開花し、大勢の花見客でにぎわった。天気もよく、日高山脈もちょっと顔をのぞかせている。ドローンによる空撮映像はこちら

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2019年5月 6日 (月)

新星座巡礼・春の星空⑤ うしかい座

 北斗七星のひしゃくの柄(え)を延長していくと、うしかい座の1等星アークトゥルスがある。アークトゥルスは全天で21ある1等星の中でも4番目に明るい恒星だ。おとめ座のスピカが青白い色なのに対し、アークトゥルスは橙色の巨星だ。非常に速い速度で固有運動していて、おとめ座の方向に向かっている。北斗七星のひしゃくの柄とアークトゥルス、おとめ座のスピカを結ぶ曲線は春の大曲線と呼ばれている。

2019年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出180秒、ケンコープロソフトンA使用

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2019年5月 5日 (日)

新星座巡礼・春の星空④ おとめ座

 北斗七星のひしゃくの柄(え)を延長していくと、うしかい座の1等星アークトゥルスがあり、さらにいくとおとめ座の1等星スピカに達する。スピカは純白に輝く星で、おとめ座のα星にふさわしい星だ。おとめ座には数多くの銀河があるが、これらはおとめ座銀河団というグループのメンバーだ。その中心的存在がM87という巨大な楕円銀河で、その中心には巨大ブラックホールがある。

2019年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出180秒、ケンコープロソフトンA使用

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2019年5月 4日 (土)

ケンコー スターリーナイト テスト撮影②

 ケンコー・トキナーの星景・夜景撮影用フィルター スターリーナイトのテスト撮影。光害をカットするだけで、星の光じたいには影響がない感じだ。これから常用しようかな。

2019年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出120秒、ケンコープロソフトンA(上下共通)+スターリーナイト不使用(上)、スターリーナイト使用(下)

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2019年5月 3日 (金)

ケンコー スターリーナイト テスト撮影①

 ケンコーの星景・夜景撮影用フィルター スターリーナイトでテスト撮影してみた。南西から北西の方向は人口2万人弱の街があり、けっこうな光害がある。こうして比較するとフィルターの効果がよくわかる。

2019年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出120秒、ケンコープロソフトンA(上下共通)+スターリーナイト不使用(上)、スターリーナイト使用(下)

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2019年5月 2日 (木)

新星座巡礼・春の星空⑥ りょうけん座

 りょうけん座はあまり目立たない星座だが、天体写真ファンには大人気の星座だ。メシエ天体が5つもあるのだが、その中でも最も見事なのが子持ち銀河(M51&NGC5195)と呼ばれる渦巻銀河だ。ハッブル宇宙望遠鏡(HST)で撮影した画像は有名で、多くの人が目にしたことがあるだろう。。 M51とNGC5195とはもともと離れていたのがすれ違ったところで、いずれ合体するだろうといわれている。銀河系とアンドロメダ銀河も同じように合体すると予想されているので、いい見本になるかもしれない。もちろん、はるか未来の話だが。

2019年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出180秒、ケンコープロソフトンA使用


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2019年5月 1日 (水)

新星座巡礼・春の星空⑤ こぐま座

 こぐま座は現在の北極星=ポラリスがあることでおなじみだろう。厳密には、ポラリスは天の北極から少しずれたところにあり、しかもそのずれは年々変化している。地球の自転軸が首振り運動をする、歳差運動のせいだ。歳差運動の周期は2.5万年で、こと座のベガやはくちょう座のデネブが北極星になることもある。このずれは赤道儀の極軸合わせにも影響するので、極軸望遠鏡のスケールパターンはこれを考慮したものになっている。 ポラリスはまだ1000年以上は北極星と呼ばれるだろうが、その後はケフェウス座γ(ガンマ)星にその座を譲る。

2019年4月29日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出180秒、ケンコープロソフトンA使用


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