宇宙へようこそ
アメリカの3人の宇宙物理学者ニール・ドグラース・タイソン、マイケル・A・ストラウス、J・リチャード・ゴットが、大学での講義をもとに一般向けに書いた「宇宙へようこそ 宇宙物理学をめぐる旅」は、惑星や恒星、銀河に関する天体力学や宇宙物理学、アインシュタインの相対性理論とブラックホール、そしてビッグバンやインフレーション理論など最新の宇宙論に関するトピックを解説した本だ。ブラックホールについては、つい先日、イベント・ホライズン・テレスコープがブラックホールを直接撮影することに成功したばかりだが、これはアインシュタインの一般相対性理論から導かれる解の一つだ。しかし、当のアインシュタインでさえこんなものが現実に存在するとは思わず、1970年代までは理論上の存在に過ぎなかった。その後、電波望遠鏡で高エネルギーの電磁波を放出する天体が観測されるようになり、どうもブラックホールは現実に存在するようだということになっていった。それはそうと、本書は内容はいいが、誤字脱字がとても目立つ。科学書なんだから、ちゃんとして刊行してほしいもんだ。

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