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21日は春分の日だ。春分の日というのは、太陽が春分点(現在はうお座)を通過する日のことで、この日は昼と夜とがほぼ同じ長さになる(実際には、日出と日没の定義として、太陽中心が地平線にかかる瞬間とはせず、太陽の上端が地平線にかかる時刻としているため、正確には同じ長さにならない)。月は7日新月、14日上弦、21日満月、28日下弦だ。2月27日に東方最大離角となった水星は夕方の空にあるが、あっという間に太陽に近づいていくので、観測できるのはわずかな期間だ。金星は宵の明星として夜明け前の南東の空に輝いているが、だいぶ高度が下がってきた。木星も夜明け前の南の空で輝いている。春の星座は冬に比べると地味だが、天の川に邪魔されないため、銀河系の外がよく見える。特におとめ座やかみのけ座には銀河団があり、望遠レンズや望遠鏡をデジタルカメラに装着して撮影すると、たくさんの銀河をとらえることができる。銀河の撮影は、天体写真撮影の中でも最も難しいものだが、はるか彼方のかすかな光をとらえたときの喜びは格別だ。国立天文台HPより。
モバイルバッテリーは平べったい形が多いが、スティック型もあり、ポケットによってはスティック型の方が入れやすいこともある。というわけで、ぼくはどっちも持っているが、スティック型の方はAnker PowerCore+ mini(3350mAh)という製品だ。ところで、モバイルバッテリーの容量の単位としてmAhが使われるが、3350mAhは、3350mA(3.35A)の電流を1時間流せるということだ。リチウムイオン電池の電圧は3.7Vなので、3.7V×3.35Ah=12.4Wh、つまり、消費電力12.4Wの電気製品を1時間使えることになる(実際にはロスがあるが)。これをカラの状態からフル充電するには、1Aの充電器だと3.35時間、2Aの充電器だと1.67時間かかる計算だ。
旅行や出張の際、USB充電器はもちろん携行するわけだが、途中でバッテリー切れの不安がある場合、モバイルバッテリーも携行することになる。まあどっちもそんなに重くかさばるわけではないが、ちりも積もれば山となるので、小さく軽いに越したことはない。そう考えると、両方が合体した製品があると便利だ。Anker PowerCore Fusion 5000(5000mAh)はまさにそんな製品で、今後はこれを持って行くつもりだ。
モバイルバッテリーは災害や停電の際に大いに役立ちそうだが、何日も停電が続くようなことがあれば、モバイルバッテリー自体もカラになる。そんな心配をし出すとキリがないが、こんなときにソーラーパネルつきのバッテリーがあるとちょっとは安心できる。ソーラーパネルつきのモバイル電源はいくつかのメーカーが製造しているが、RAVPowerソーラーバッテリーは15000mAhという大容量だ。もちろん、ソーラーパネルが小さいので、ソーラー発電のみではフル充電まで1週間かかるが、普通に使うなら家庭用コンセントで8〜9時間の充電時間なので、非実用的ということもない。まあ災害用と割り切ってしまうのがいいかな。
スマートフォンの普及に伴い、モバイルバッテリーも急速に普及しているという。昨年の北海道胆振東部地震では、北海道全域でブラックアウトが発生し、モバイルバッテリーのありがたさが再認識されたのではないだろうか。ぼくが最初に買ったのはパナソニックのUSBモバイル電源QEーPL302とQE−QL104で、302は8700mAh、104は2420mAhだ。104は厚さわずか11mm、重さ85gなので、持ち運びに便利だ。302はけっこう容量が大きいので、天体写真撮影の際、アストロアーツのAquila レンズヒーターELの電源として使っている。なお、パナソニックはモバイルバッテリーからはもう撤退してしまうのだろうか、いずれも生産終了となっている。
イギリスのSF作家H・G・ウェルズの古典的名作「タイム・マシン」は1960年に映画化されたが、2002年にもガイ・ピアース主演でリメイクされた。主人公がタイムマシンを発明して80万年後の世界を訪れると、そこでは人類がイーロイとモーロックに分かれて進化していたという筋立ては同じだが、ストーリーはけっこう変えられている。大学教授のアレクサンダー・ハーデゲン(ピアース)は、恋人のエマにプロポーズするが、その直後にエマは強盗に殺される。なんとかエマを助けたいアレクサンダーは、4年間の歳月をかけてタイムマシンを完成させる。しかし、4年前に戻ったアレクサンダーの目の前で、エマは交通事故で死亡してしまう。過去を変えることができないという事実に直面したアレクサンダーは、未来に答えを求めるが、2030年の月面爆破の失敗で月が崩壊し、人類は滅亡の危機に陥っていた。月の破片が降り注ぐ中タイムマシンで脱出しようとしたアレクサンダーは気を失い、80万年後の世界に飛ばされてしまう。というわけで、イーロイとモーロックが住む世界に迷い込むのだが、結末はけっこう大胆に変更されている。
日本郵便の特殊切手「天体シリーズ 第2集」は、りゅうこつ座のスターバースト星団やプレアデス星団など10枚の切手からなる。このスターバースト星団は、NGC3603という巨大星雲の中にあり、活発な星形成が進んでいる領域だ。ハッブル宇宙望遠鏡(HST)が撮影した画像には、まばゆいばかりの無数の星が輝いている。残念ながら日本からは見られないが。
デンゼル・ワシントン演じる元CIAの殺し屋が、世の悪人を闇から闇に葬る映画「イコライザー」の続編「イコライザー2」は、正義のイコライザーと悪のイコライザーとの戦いを描いた物語だ。ロバート・マッコール(ワシントン)は、昼はボストンでタクシードライバーとして働いているが、夜はイコライザーとして悪人どもを始末する日々を送っていた。そんなマッコールのよき理解者であるCIA時代の上司スーザンがある日、ブリュッセルで起きた殺人事件の捜査中、何者かに惨殺される。怒りに震えるマッコールは独自に捜査を開始するが、事件の真相に迫っていくにつれ、マッコール自身も何者かに狙われるようになる。事件の背後にいたのは、マッコールと同じようにCIAで特殊訓練を受けた連中だった。というわけで、前回同様強敵を相手に戦うマッコールだが、今回の悪人どもも結局はマッコールの敵ではなかった。アメリカ版「必殺仕事人」ともいえる本作、今後は本格的にシリーズ化されるのだろうか。
イギリスのSF作家H・G・ウェルズの古典的名作「タイム・マシン」は、いまも物理学の世界でさまざまな議論があるタイムマシンをテーマとして、19世紀末に書かれたSF小説だ。主人公のタイム・トラベラーは、自分で発明したタイムマシンに乗って、80万年後の世界を訪れ、人類の驚くべき運命を知る。本作は2度映画化されていて、最初の作品が1960年の映画「タイム・マシン/80万年後の世界へ」だ。発明家のジョージ(ロッド・テイラー)は、約束していた友人たちとの夕食会に満身創痍の姿で現れ、驚くべき話を始める。タイムマシンを発明したジョージは、未来の世界を訪れるが、核戦争もあって最終的に人類はイーロイとモーロックに分かれて進化したことを知る。イーロイは平和的だが、無気力であまり知性がなく、地下に潜ったどう猛なモーロックの食料にされていた。イーロイの美しい娘ウィーナと親しくなったジョージだが、まもなくウィーナはモーロックが住む地底に誘導される。ウィーナを救うため、ジョージもまた地底へと向かうのだった。1960年の映画ということで、レトロな雰囲気にあふれているが、とりわけタイムマシン本体が実にレトロな感じだ。
1972年のミュンヘンオリンピックでは、パレスチナ武装組織「黒い9月」が選手村に潜入、最終的にイスラエルの選手11人を殺害するという事件が発生した。これに対しイスラエルは報復作戦を実行、PLOへの空爆やイスラエル諜報特務庁(モサド)による関係者の暗殺を遂行していく。スティーヴン・スピルバーグ監督の映画「ミュンヘン」は、このミュンヘンオリンピック事件を描いた物語だ。モサドといえばCIAやMI6、旧KGBなどと並ぶ有名なスパイ機関で、ゴルゴ13にもときどき登場する。チームリーダーのアヴナーを演じるのは映画「ハルク」で主演したエリック・バナだが、後に第6代目ジェームズ・ボンドとなるダニエル・クレイグも主要メンバーとして登場している。また、アヴナーに情報を提供する謎の親子を007映画の悪役が演じたり、他のスパイ映画に出演した俳優が出ていたりして、俳優陣がなかなか興味深い。この作戦により、20人以上が暗殺されたといわれているが、イスラエル政府はもちろん何も発表していないということだ。