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2019年1月22日 (火)

日本の歴史⑪ 天下一統

 集英社版「日本の歴史」シリーズ第11巻「天下一統」は、織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康の3人が天下統一のドラマを演じる時代が舞台だ。1534年、現在の名古屋市で生まれた信長は、若い頃は「うつけ者」と呼ばれたが、とにかく強烈な個性を持った人物だった。尾張を代表する武将となりつつあった織田信秀の子として生まれたが、信秀死後家督争いに巻き込まれるなど、常に戦いの中にいた。1537年、やはり現在の名古屋市で生まれた秀吉は、姓も定かではない、百姓の子だったという。しかし、機転がよくきく少年だったようで、じきに信長に仕えるようになる。1542年、岡崎城で松平竹千代として生まれた家康は、幼いときに織田信秀、後に今川義元の人質にされるなど、苦難の少年時代を過ごす。人質生活が終わり、岡崎城に帰ったのは、19歳のときだった。というわけで、三者三様の天下獲りのドラマが進んでいくわけだが、いずれもそれぞれの個性が遺憾なく発揮された人生だといっていいだろう。もちろん、現代なら決して許されない残虐行為による、多くの犠牲もあったが。また、3人を苦しめた脇役たちもなかなか興味深い。歴史を学ぶ者にとっては、まことに戦国時代というのは人材の宝庫だ。信長、秀吉、家康3人のドラマは、1582年に信長が49歳で、1598年に秀吉が62歳で、1616年に家康が75歳で死去して幕を閉じる。本巻は秀吉死去までを、そして第12巻「江戸開幕」は家康による天下一統のドラマのフィナーレを描く。

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