天文学と印刷
文京区にある印刷博物館ではいま、「天文学と印刷」という企画展示を開催している。印刷技術が発明されたのは7〜8世紀、東アジアだと考えられているが、当時は木版印刷だった。15世紀中頃、ドイツのヨハネス・グーテンベルクが金属活字を用いた活版印刷技術を発明、ヨーロッパを中心に急速に広まっていく。そしてその1世紀後、天文学の分野ではニコラウス・コペルニクスが地動説を提唱、以後ティコ・ブラーエ、ヨハネス・ケプラー、ガリレオ・ガリレイらが宇宙の謎を次々と解き明かし、アイザック・ニュートンが天体の運動を記述するニュートン力学を完成させた。これらの科学革命の進展に、印刷技術が大きな役割を果たしたのはいうまでもない。コペルニクス「天球の回転について」、ケプラー「新天文学」、ガリレオ「星界の報告」、そしてニュートン「自然哲学の数学的諸原理(プリンキピア)」などの歴史的著作がめじろ押しだ。
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