2019年の天文現象
天文ファンにはおなじみ「天文年鑑」は、2019年版で創刊71周年を迎える。2019年の主な天文現象だが、1月6日と7月3日、12月26日に日食がある。このうち日本で見られるのは1月と12月の部分日食だが、7月の日食は南米で皆既日食、12月の日食はシンガポールやインドネシアで金環日食となる。月食は2回あるが、このうち7月17日の部分月食は西日本で見られる。11月11〜12日には水星が太陽の表面を通る日面経過という現象があるが、日本では見られない。金星は1月6日に西方最大離角、8月14日に外合なので、前半は明けの明星、後半は宵の明星として輝く。木星は6月11日に衝を迎え、夏の星空をいっそう華やかにするだろう。木星を追いかけるように昇ってくるのが土星で、7月10日に衝を迎える。3大流星群は、しぶんぎ座流星群が1月4日頃、ペルセウス座流星群が8月13日頃、ふたご座流星群が12月15日頃に極大を迎える。今年12月16日に地球に最接近したウィルタネン彗星は、1月前半くらいまでは肉眼等級をキープする見込みだ。来年は世間をにぎわせる天文現象はあまりないが、星はいつものように輝いている。
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