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2018年11月10日 (土)

日本の歴史⑨ 日本国王と土民

 集英社版「日本の歴史」シリーズ第9巻「日本国王と土民」は、足利義満が室町幕府の基礎を固めた時代から応仁の乱が終わるまでの時代が舞台だ。金閣寺(鹿苑寺)を造営したことでも有名な3代将軍義満は、明から「日本国王」と認められるほど権勢を振るったが、皇位簒奪を企んでいたともいわれる。実際、義満は皇位継承候補者を次々と出家させたが、その1人があの一休さん(一休宗純)だという。しかし、室町時代における足利将軍の存在感は義満の時代がピークで、これ以降はどうも影が薄くなっていく。6代将軍に至っては、くじ引きで決められるという始末だ。もっとも、この6代将軍義教(よしのり)は恐怖政治で恐れられ、猿楽鑑賞時に暗殺されるという大事件を招くが。また、8代将軍義政は、悪妻として有名な日野富子に実権を奪われ、政務そっちのけで趣味に没頭、結果として応仁の乱を招いてしまう。応仁の乱は京都全域を荒廃させた内乱だが、さしたる大義名分もなく、なぜ11年間もダラダラと続いたのかよくわからない不思議な戦だ。ちなみに、京都の人が「先の大戦は」というとき、太平洋戦争ではなく応仁の乱を指すという話は有名だろう。将軍の存在感が低下する一方で、守護や守護代からは後の戦国大名が出現するが、守護や守護代でさえも安定した領国経営を行っていたわけではない。国人や国衆と呼ばれる土豪たちが各地で国一揆を起こし、守護を追い出して自治を敷くケースまで出てくる。この背景にはやはり多くの庶民の民意があったはずで、これが本書のタイトルのいわんとするところだろう。

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