2018年12月の星空
だんだん寒さが厳しくなる季節だが、天文ファンにとっては観測・撮影時間が長いのがうれしい。例えば、北海道では夏至の日の日の入りが19:12で日の出が3:55、撮影できるのが6時間くらいなのに対し、冬至の日は日の入りが16:05で日の出が6:56、撮影できるのは12時間もある。しかも、空が澄んでいるし、気温が低いのでデジタルカメラのノイズも少ないし、クマも冬眠してるしで、いいことづくめだ。月は7日新月、15日上弦、23日満月、29日下弦だ。14日にはふたご座流星群が極大を迎える。ふたご座流星群は、しぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群と並ぶ3大流星群で、ペルセウス座流星群ほどハデではないが、多いときだと1時間当たり40個程度の流星が出現する。最近はまた、久しぶりに彗星が話題になっている。ウィルタネン(ワータネン)彗星が3〜4等級、マックホルツ・藤川・岩本彗星が7等級まで明るくなると予想されているのだ。都会で見るのは難しいが、空の暗いところで双眼鏡ならよく見えるだろう。これはこれで楽しみだが、そろそろ大彗星が出現してほしいもんだ。