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2018年11月

2018年11月30日 (金)

2018年12月の星空

 だんだん寒さが厳しくなる季節だが、天文ファンにとっては観測・撮影時間が長いのがうれしい。例えば、北海道では夏至の日の日の入りが19:12で日の出が3:55、撮影できるのが6時間くらいなのに対し、冬至の日は日の入りが16:05で日の出が6:56、撮影できるのは12時間もある。しかも、空が澄んでいるし、気温が低いのでデジタルカメラのノイズも少ないし、クマも冬眠してるしで、いいことづくめだ。月は7日新月、15日上弦、23日満月、29日下弦だ。14日にはふたご座流星群が極大を迎える。ふたご座流星群は、しぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群と並ぶ3大流星群で、ペルセウス座流星群ほどハデではないが、多いときだと1時間当たり40個程度の流星が出現する。最近はまた、久しぶりに彗星が話題になっている。ウィルタネン(ワータネン)彗星が3〜4等級、マックホルツ・藤川・岩本彗星が7等級まで明るくなると予想されているのだ。都会で見るのは難しいが、空の暗いところで双眼鏡ならよく見えるだろう。これはこれで楽しみだが、そろそろ大彗星が出現してほしいもんだ。

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2018年11月29日 (木)

ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書

 1972年にアメリカで起きたウォーターゲート事件の伏線の一つとして、国防総省がベトナム戦争について作成した機密文書(ペンタゴン・ペーパーズ)の漏洩事件がある。当時ベトナム戦争は泥沼化、国内では反戦の気運が高まっていたが、ペンタゴン・ペーパーズは、戦争に勝利する見通しがないことを示唆していた。メリル・ストリープ&トム・ハンクス主演の映画「ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書」は、このペンタゴン・ペーパーズ漏洩事件を描いた物語だ。ある日、ペンタゴン・ペーパーズの一部がニューヨーク・タイムズによってすっぱ抜かれる。これに対してキャサリン・グラハム(ストリープ)とベン・ブラッドリー(ハンクス)のワシントン・ポストもペンタゴン・ペーパーズ探しに奔走、最終的に入手に成功するが、記事にするかどうかで社内が揺れる。グラハムは国務長官と親しかったし、ニューヨーク・タイムズは政府から記事の差し止めを求められ、報道すると刑務所行きになる可能性もあったのだ。果たして、政府の圧力に屈するのか、刑務所行きを覚悟してでも報道の自由を守るのか。映画の最後に、ウォーターゲートビル内の民主党本部に何者かが侵入したシーンが描かれる。本作とウォーターゲート事件を描いた映画「ザ・シークレットマン」がほぼ同時に公開されたのは、やはりトランプ大統領の政治手法に対する一つの意思表示なのだろうか。

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2018年11月28日 (水)

ザ・シークレットマン

 1972年にアメリカで起きたウォーターゲート事件は、最終的にリチャード・ニクソン大統領を辞任に追い込む大スキャンダルとなった。この年の秋に2期目の大統領選を控えていた共和党ニクソン陣営は、選挙戦で優位に立っていたにもかかわらず、なぜかライバルの民主党本部に盗聴器を仕掛けようとしたのだ。しかも、犯人5人がフリーランスとかではなくもろニクソン陣営の人間だったこと、ホワイトハウスからFBIにさまざまな捜査妨害があったことで、FBI内部ではホワイトハウス、もっといえばニクソン大統領の関与が早くから疑われた。しかし、ホワイトハウスのもみ消しや不正工作、司法妨害などによって、最初は世論の関心も盛り上がらなかった。そうした中で、「ディープ・スロート」と呼ばれる謎の人物が機密情報をマスコミにリーク、大統領の不正が暴かれていった。リーアム・ニーソン主演の映画「ザ・シークレットマン」は、「ディープ・スロート」の正体であるFBI副長官マーク・フェルトの視点から、ウォーターゲート事件を描いた物語だ。フェルトはニクソン大統領辞任前にFBIを退職、自らが「ディープ・スロート」であったことを明らかにしたのはその32年後だった。

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2018年11月27日 (火)

フライト・ゲーム

 リーアム・ニーソン主演の映画「フライト・ゲーム」は、飛行中の旅客機という密室の中での連続殺人鬼と航空保安官との戦いを描いた物語だ。ニューヨーク発ロンドン行きの旅客機の警備のために、客を装って乗り込む航空保安官のビル・マークス(ニーソン)は、かつては優秀な警官だったが、心に傷を負って退職、現在はアルコール依存症に苦しんでいる。離陸後、トイレでタバコを吸って座席に戻ったマークスに、指定の口座に1.5億ドルを送金しなければ、20分ごとに機内の誰かを殺すというメッセージが届く。機長に報告したマークスは、キャビンアテンダントのナンシーと、自分の隣の席のジェン・サマーズ(ジュリアン・ムーア)に頼み、スマホを操作している客をチェックするが、その中にもう1人の航空保安官ハモンドがいた。マークスはトイレに入ろうとしたハモンドともみ合いになるが、ハモンドがマークスを銃で撃とうとしたため、やむなく殺してしまう。1人目の犠牲者は、マークスによって出されてしまったのだ。しかも、指定された口座はマークスのものだと判明、航空保安局からはマークス自身が疑われることになってしまう。果たして真犯人は? 密室の中で誰が犯人かもわからない中、息詰まる展開が続く。

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2018年11月26日 (月)

トリプルX ネクスト・レベル

 アメリカ国家安全保障局(NSA)の秘密エージェント トリプルXが活躍する映画「トリプルX」シリーズ第2作「トリプルX ネクスト・レベル」では、ヴィン・ディーゼルに替わってアイス・キューブが主役を務める。ある日、のどかな牧場を隠れ蓑にしたNSAの秘密基地が正体不明の敵に襲撃され、16人のエージェントが殺害される。危機一髪のところを脱出したリーダーのオーガスタス・ギボンズ(サミュエル・L・ジャクソン)は、かつての軍の部下、ダリアス・ストーン(キューブ)を軍刑務所から脱獄させ、新たなトリプルXに起用して真相解明に乗り出す。しかし、ギボンズはかつての軍の上司である国防長官ジョージ・デッカート(ウィレム・デフォー)によって「事故死」させられてしまう。事件の背景には、デッカート、ギボンズ、ストーンの3人の因縁、そしてデッカートによる大がかりな国家転覆の陰謀があった。というわけで、前作に引き続きハデなアクションシーン満載だ。

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2018年11月25日 (日)

2001年のしし座流星群⑨

 2001年11月19日未明に大出現したしし座流星群第9回は、うしかい座のアークトゥルスのそばを流れる流星。ちょっと前には別の明るい流星が流れ、しばらく流星痕が残っていた。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm

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2018年11月24日 (土)

2001年のしし座流星群⑧

 2001年11月19日未明に大出現したしし座流星群第8回は、しし座の近くを流れる明るい流星。同じ流星群に属する流星は、てんでバラバラに現れるわけではなく、放射点(または輻射点)という1点から放射状に現れるように見える。なので、2つの流星の軌跡を延ばし、交点を求めると、そこが放射点ということになる。しし座流星群の放射点は、ししの首元にあたるγ(ガンマ)星という2等星のそばだ。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm

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2018年11月23日 (金)

2001年のしし座流星群⑦

 2001年11月19日未明に大出現したしし座流星群第7回は、オリオン座を流れる明るい流星。勇者オリオンの盾を貫くように流星が流れていった。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm

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2018年11月22日 (木)

2001年のしし座流星群⑥

 2001年11月19日未明に大出現したしし座流星群第6回は、明るい流星が残した流星痕。流星痕の近くにまた新たな流星が流れた。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm

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2018年11月21日 (水)

2001年のしし座流星群⑤

 2001年11月19日未明に大出現したしし座流星群第5回は、明るい流星が残した流星痕。流星痕は時間が経つにつれ煙のように形を変えていくので、少し露出時間をかけてみた。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm

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2018年11月20日 (火)

2001年のしし座流星群④

 2001年11月19日未明に大出現したしし座流星群第4回は、明るい流星が残した流星痕。流星は一瞬で消えるので、撮影できるかどうかは運次第だが、流星痕はしばらく残るので、大急ぎでカメラを向けると撮影できる。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm

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2018年11月19日 (月)

2001年のしし座流星群③

 2001年11月19日未明に大出現したしし座流星群第3回は、流星と流星痕(りゅうせいこん)。明るい流星が出現すると、流星が通った跡に流星痕が見られる場合がある。流星痕は短くて数秒で消えるが、ときには数十分も残ることがある。この夜は明るい流星が多く、流星痕もたくさん見られた。流星痕は時間が経つにつれ煙のように形を変え、見えなくなっていく。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm

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2018年11月18日 (日)

2001年のしし座流星群②

 2001年11月19日未明に大出現したしし座流星群第2回は、北斗七星の近くを流れた4つの流星。そのうち一つはかなり明るい。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm

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2018年11月17日 (土)

2001年のしし座流星群①

 テンペル・タットル彗星を母天体とするしし座流星群は、毎年11月17日頃に極大を迎える。今年は18日8時頃が極大なので、18日未明が見頃だ。最近の活動は低調で、1時間当たり5個程度と予想されているが、1世紀に1〜2回は大出現を繰り返していて、最近では2001年11月19日未明に大出現した。しかも、それまで流星群の予測は難しかったが、ダストトレイル理論という新しい予測方法が提唱され、見事に大出現の予測が的中したのだ。ぼくも北海道で写真撮影に臨んだが、実際に流星が出現し始めたのは2時ぐらいからだったろうか。その後ものすごい数の流星が流れ、大興奮したものだった。この写真はシリウス周辺を狙ったもので、2つの明るい流星を捉えた。
2001年11月19日撮影 アサヒペンタックスSP+スーパータクマー50mm

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2018年11月16日 (金)

六義園

 文京区本駒込にある六義園(りくぎえん)は、徳川5代将軍綱吉の側用人 柳沢吉保が造営した庭園だ。明治に入って岩崎弥太郎が購入、その後東京市に寄贈された。柳沢吉保といえば時代劇でも悪役のイメージが強いが、文学に造詣が深いなど、別の側面も持っていたようだ。吉保は綱吉からここ駒込の地を下屋敷として与えられたが、平坦な武蔵野の一隅に池を掘り、山を築き、7年の歳月をかけて回遊式築山泉水庭園を造営する。そして、中国の古い漢詩集「毛詩」の「詩の六義」、すなわち風・賦・比・興・雅・頌という分類法から、六義園と名付けたという。綱吉もここを大いに気に入り、60回も通ったそうだ。あと半月も経てば、紅葉も見事になるだろう。

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2018年11月15日 (木)

タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀④

 タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀に電子極軸望遠鏡カメラPoleMasterを装着した図。PoleMasterはPCに接続し、専用ソフトでPCの画面を見ながら極軸合わせをする。もともと精度の高い極軸望遠鏡を内蔵している赤道儀ではあまりありがたみを感じないだろうが、古い赤道儀などに装着すれば実にありがたい機材となるだろう。しかし、これもPCのUSBポートを1つ占領することになるので、USBハブ(できればセルフパワータイプ)を用意しないと。

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2018年11月14日 (水)

タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀③

 タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀を上から見た図。撮影用にミニボーグ60ED、そしてガイド専用望遠鏡GTー40+オートガイダーαーSGR3を搭載している。ここまで組み立てたら、いよいよ撮影の準備だ。まずは極軸合わせだが、極軸極軸望遠鏡は2050年まで対応したスケール内蔵で、スマホアプリのPolar Scope Align Proを併用すれば数分でできる。時角計算をしたり星座早見盤を使っていた時代と比べると楽ちんだ。きちんと合わせれば、望遠レンズでも十分撮影可能な精度がある。

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2018年11月13日 (火)

タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀②

 タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀を極軸の東側から見る。西側と比べると、制御ボックスがない分すっきりしている。制御ボックスからは4本のケーブルが出るが、オートガイダーからも電源、赤道儀制御ボックス、PCの接続ケーブルが出るので、これもよく取り回しを考えなければならない。最近の自動導入赤道儀は、とにかくケーブルをすっきりさせることが重要だ。ぜんぶ無線化できるといいのだが。タカハシ製だけあって赤道儀本体は堅牢だ。

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2018年11月12日 (月)

タカハシEMー11 Temma2Z赤道儀①

 タカハシ スペースボーイ赤道儀の後継機としてEMー11 Temma2Z赤道儀を実戦投入してから2年が経った。実際に撮影に持ち出したのは10回にも満たないが、撮影がラクになった面もあれば、ちょっと大変になった面もある。一番大変なのは、赤道儀本体で7kgという重さだろう。まあこれはどうしようもないし、上位機種のEMー200なんて16kgもあるので、軽い方だと思うしかない。それはともかく、極軸の西側に取り付けられた制御ボックスには電源、PC、コントロールボックス、オートガイダーの接続端子があり、4本のケーブルを差し込む。撮影時には赤緯体、極軸体それぞれが回転して姿勢を変えるので、バッテリーやPCの置き場所を考慮してケーブルの取り回しを決めないとごちゃごちゃになってしまう。最悪の場合ケーブルがどこかに引っかかってしまったり、風のある日は振動の原因になるので注意が必要だ。

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2018年11月11日 (日)

特捜部Q ーPからのメッセージー

 デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気シリーズ「特捜部Q」の映画化シリーズ第3作「特捜部Q ーPからのメッセージー」は、特捜部Qが隠された事件の真相を追う物語だ。ある日、特捜部Qにインクがにじんだ謎の手紙が送られてくる。7〜8年前に書かれたと思われるこの手紙は、海辺に漂着したボトルの中に入っていた。特捜部Qは、カール・マーク(ニコライ・リー・コス)が前回の事件のダメージで休職して暇を持て余していたが、難事件と見たアサド(ファレス・ファレス)がカールを引っ張り出し、捜査を開始する。判読困難な手紙をなんとか解読した特捜部Qは、事件に巻き込まれ、行方不明になった被害者が書いたものではないかと推理する。捜査を進めた結果、世間には表面化していない、宗教がらみの連続誘拐事件が浮上するのだった。最初は厄介者を左遷する島流し部署として新設された特捜部Qだが、本作ではコペンハーゲン警察署を大々的に動かすまでに「出世」、しかし今回もカールはあえなく犯人に捕まり、殺されそうになる。もっと鍛えて強くなれ、カール!

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2018年11月10日 (土)

日本の歴史⑨ 日本国王と土民

 集英社版「日本の歴史」シリーズ第9巻「日本国王と土民」は、足利義満が室町幕府の基礎を固めた時代から応仁の乱が終わるまでの時代が舞台だ。金閣寺(鹿苑寺)を造営したことでも有名な3代将軍義満は、明から「日本国王」と認められるほど権勢を振るったが、皇位簒奪を企んでいたともいわれる。実際、義満は皇位継承候補者を次々と出家させたが、その1人があの一休さん(一休宗純)だという。しかし、室町時代における足利将軍の存在感は義満の時代がピークで、これ以降はどうも影が薄くなっていく。6代将軍に至っては、くじ引きで決められるという始末だ。もっとも、この6代将軍義教(よしのり)は恐怖政治で恐れられ、猿楽鑑賞時に暗殺されるという大事件を招くが。また、8代将軍義政は、悪妻として有名な日野富子に実権を奪われ、政務そっちのけで趣味に没頭、結果として応仁の乱を招いてしまう。応仁の乱は京都全域を荒廃させた内乱だが、さしたる大義名分もなく、なぜ11年間もダラダラと続いたのかよくわからない不思議な戦だ。ちなみに、京都の人が「先の大戦は」というとき、太平洋戦争ではなく応仁の乱を指すという話は有名だろう。将軍の存在感が低下する一方で、守護や守護代からは後の戦国大名が出現するが、守護や守護代でさえも安定した領国経営を行っていたわけではない。国人や国衆と呼ばれる土豪たちが各地で国一揆を起こし、守護を追い出して自治を敷くケースまで出てくる。この背景にはやはり多くの庶民の民意があったはずで、これが本書のタイトルのいわんとするところだろう。

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2018年11月 9日 (金)

新星座巡礼・秋の星空⑪ くじら座

 おうし座やオリオン座といった冬の星座が東の空に昇ってくる頃、南の空にはくじら座が横たわっている。アンドロメダ姫があわや生け贄にされそうになった、怪物ケートスがそのくじらの正体だ。地味な星座だが、ミラという有名な変光星がある。ミラは膨張と収縮を繰り返す脈動変光星で、2等星から10等星まで大きく光度が変化する。この日の光度は9等星くらいだろうか、かなり暗い。
2018年9月12日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出120秒、ケンコープロソフトンA使用

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2018年11月 8日 (木)

新星座巡礼・秋の星空⑩ ペルセウス座

 あわや怪物ケートスの生け贄になろうとしたアンドロメダ姫を救った勇者ペルセウス座は、夏の夜空をにぎわせるペルセウス座流星群でもおなじみだ。星座絵では、右手に剣、左手に怪物メドゥーサの首を持っているが、メドゥーサのめ目に当たる場所にはアルゴルという有名な変光星が輝いている。アルゴルは三重連星で、伴星が主星の前を通過するたびに光度が低下する仕組みだ。ペルセウス座は天の川の中にあるため、二重星団やカリフォルニア星雲といった有名な星雲星団も多く、天体写真ファンにも大人気の星座だ。

2018年9月12日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF24㎜、露出120秒、ケンコープロソフトンA使用

 

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2018年11月 7日 (水)

特捜部Q ーキジ殺しー

 デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気シリーズ「特捜部Q」の映画化シリーズ第2作「特捜部Q ーキジ殺しー」は、特捜部Qが20年前の双子殺人事件の真相を追う物語だ。前作で一躍世間の脚光を浴びた特捜部Qは、新たにローセという女性秘書が増員されたが、警察内部での冷たい視線は依然として続いていた。そんなある日、カール(ニコライ・リー・コス)の前に1人の老人が現れ、過去の事件の再捜査を依頼する。老人はその後自殺したところを発見されるが、この老人は元警官で、殺害された双子の父親だった。責任を感じたカールは、事件のファイルを見直すが、ビャーネという男が犯人として逮捕され、わずか刑期3年で出所していることに違和感を持つ。アサド(ファレス・ファレス)とともに再捜査を開始したカールは、事件の舞台となった寄宿学校の当時の生徒たちを洗い出し、事件のカギを握る女性キミーの行方を追うのだった。というわけで、本作もまたちょっとおどろおどろしい展開が続く。特捜部Qは、腕っぷしはいまいちで、あわや殺されそうになるところをキミーに助けられるが、キミーの狂気っぷりは「ミレニアム」シリーズのリスベット並みだ。

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2018年11月 6日 (火)

特捜部Q ー檻の中の女ー

 デンマークの作家ユッシ・エーズラ・オールスンの人気シリーズ「特捜部Q」は、コペンハーゲン警察署の特捜部Qの活躍を描いた警察小説だ。特捜部Qは古い捜査資料を整理する部署として新設されたが、実際には厄介者を左遷する島流し部署だった。ここに送り込まれたのは、捜査中に部下を死なせた殺人課の刑事カール・マークと助手のアサドのみ。厄介者のこの2人は、終わったはずの過去の事件を再捜査し、葬られた真実を明らかにしていく。この「特捜部Q」シリーズを、映画「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のスタッフが映画化したのが「特捜部Q ー檻の中の女ー」だ。5年前、若手女性議員ミレーデ・ルンゴーが失踪、警察は自殺と断定し捜査は終結していた。しかし、特捜部Qのカール(ニコライ・リー・コス)はこれに違和感を持ち、アサド(ファレス・ファレス)とともに再捜査に乗り出す。同僚からの冷たい視線をものともせず、鋭い嗅覚で新たな手がかりを見つけ出す2人。事件の背景には、幼いミレーデに起きた重大なできごとがあった。北欧ミステリーの代表作「ミレニアム」シリーズと同じような雰囲気で、緊張感あふれる展開が続く。

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2018年11月 5日 (月)

ちょうこくしつ座の銀河NGC55

 ちょうこくしつ座には渦巻銀河NGC253とともにNGC55という不規則銀河がある。いずれも見かけの大きさは大きいが、北海道では高く昇ることがないので、写真撮影のチャンスはあまりない。特にNGC55は南中しても高度10度に満たないため、撮影できたとしてもきれいな画像にはならない。この日は水平線まで見渡せる海岸で撮影したが、なんとかその姿をとらえることができた。
2018年9月12日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒

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2018年11月 4日 (日)

ちょうこくしつ座の渦巻銀河NGC253

 日本では高く昇ることがない南天の星座ちょうこくしつ座には、ちょうこくしつ座銀河群という銀河群がある。われわれの銀河系が属しているのは局部銀河群だが、ちょうこくしつ座銀河群はすぐお隣さんだ。中心的存在は渦巻銀河NGC253で、見かけの大きさもそこそこ大きいので、写真撮影するとなかなか見映えがする。
2018年9月12日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出301秒

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2018年11月 3日 (土)

らせん星雲

 みずがめ座のらせん星雲NGC7293は、こと座の環状星雲M57やこぎつね座のあれい状星雲M27とともに代表的な惑星状星雲の一つだ。環状星雲やあれい状星雲より暗いが、大きさはらせん星雲が上回っている。中心には太陽程度の質量の恒星が燃え尽きた白色矮星があり、放出されたガスが広がり続けている。北海道では高く昇ることがないため、写真撮影のチャンスはあまりない。
2018年9月11日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒

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2018年11月 2日 (金)

浦河ダム

 日高地方には高見ダムや新冠ダムといった大規模な発電用ダムがあるが、浦河町の浦河ダムは洪水調節を目的とした小規模なダムだ。ダム湖の名前は、「浦河」の語源であるアイヌ語の地名「ウララベツ(霧深き川)」から、「うらら湖」と名付けられている。浦河ダムに行く道は完全舗装されているので、普通のクルマで簡単に行ける。動画はこちら

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2018年11月 1日 (木)

三石蓬莱山

 新ひだか町の三石蓬莱山(ほうらいさん)は、変成岩の一種である角閃岩(かくせんがん)でできている。日高山脈はもともとプレートとプレートとが衝突して盛り上がった山で、その際地下深くで形成された変成岩が地表に露出した。蓬莱山は三石川の河川敷にあるので、浸食を受けて硬い部分だけが残ったのだろう。動画はこちら

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