揺れ動く大地 プレートと北海道
9月6日未明に発生したM6.7の北海道胆振東部地震は、北海道で初めて震度7を記録した大地震だった。この地域では昨年7月1日にもM5.1の地震が発生していて、すぐ近くの石狩低地東縁断層帯との関係が指摘されているが、今回の地震は別の断層との関係性も指摘されているようだ。いずれにしても、北海道の地形の成り立ちは、千島列島が北海道に突き刺さる形でできたと考えられていて、地殻がめくれ上がってできた日高山脈の周辺はいまも年間数㎝ずつ北西に動いているという。その日高山脈に押されているのが今回の震源地だ。木村学、宮坂省吾、亀田純が書いた「揺れ動く大地 プレートと北海道」は、地震の直前に刊行されたばかりだが、プレートテクトニクス理論に基づいて北海道の大地の生い立ちを解説していて、北海道でなぜ地震が多いかを理解するのに役立つ。日本に住んでいる限り、地震から逃れることはできないが、日頃から備えをしていれば、助かる確率も高まるだろう。
« 新星座巡礼・秋の星空⑤ みなみのうお座 | トップページ | 北海道フェアin代々木 »
「天体写真、天文学、科学」カテゴリの記事
- Vaonisスマート天体観測ステーションVespera(2023.03.20)
- 金星食(2023.03.19)
- 二十四節気・春分(2023.03.18)
- 国際宇宙ステーションとオリオン座(2023.03.17)
- ステラナビゲータ(2023.03.16)
コメント