2018年9月の星空
9月になると、北海道では朝晩の気温がぐっと下がり、望遠鏡やカメラの夜露対策が必須となる。昔はレンズにカイロをくくりつけていたが、いまはレンズに巻き付けるヒーターがあるので便利だ。月は3日下弦、10日新月、17日上弦、25日満月だ。24日は旧暦の8月15日に当たる十五夜で、中秋の名月としてお月見をするのが習わしだ。木星はもう見頃を過ぎたが、土星と火星はまだ見頃だ。夏の天の川は早い時間に西に傾き、秋の星座が昇ってくる。秋の星座はちょっとさびしいが、アンドロメダ銀河やさんかく座のM33渦巻銀河、ちょうこくしつ座のNGC55・253銀河など銀河系の外の銀河がけっこうある。このうちアンドロメダ銀河は、条件がよければ肉眼でも見ることができるし、100㎜程度の望遠レンズでもよく写る。暗い銀河は昔は撮影が難しかったが、自動導入赤道儀とデジタルカメラの進歩で撮影が容易になった。何百万〜何千万光年彼方のかすかな光を捕らえる楽しみは格別だ。国立天文台HPより。