2025年1月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
無料ブログはココログ

« 利己的な遺伝子 | トップページ | レ・ミゼラブル »

2018年6月25日 (月)

ビジュアル版 逆説の日本史5 真説秀吉英雄伝

 井沢元彦の「ビジュアル版 逆説の日本史」シリーズ第5巻「真説秀吉英雄伝」は、織田信長に続き天下人となった豊臣秀吉特集だ。卑賤の身から天下人にのぼりつめるその生涯は歴史上随一の大出世物語であり、信長、徳川家康と並ぶ戦国三英傑とされるのはいまさら言うまでもないだろう。秀吉の卓越した才能の一つは「人たらし」と呼ばれるほどの対人交渉能力で、信長に気に入られたのをはじめ、次々と有力者を取り込んでいく。ルックスは醜く、猿とか禿げ鼠とか呼ばれていたようだが、自虐ネタも繰り出して人心を掌握していったのかもしれない。しかし、天下人となった後の秀吉はどうもイメージが悪い。千利休や一時は後継者に指名した秀次の切腹など、ちょっと異常な事件も増えていく。今際の際に家康ら五大老を呼び出し、言い残したことは秀頼をよろしくということだけで、天下のことなど何一つ語っていない。「つゆとをち つゆときへにし わかみかな なにわの事も ゆめの又ゆめ」。天下人の辞世の句としてはただたださびしい。

Img_0494

« 利己的な遺伝子 | トップページ | レ・ミゼラブル »

音楽、映画、読書」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ビジュアル版 逆説の日本史5 真説秀吉英雄伝:

« 利己的な遺伝子 | トップページ | レ・ミゼラブル »