初等解析入門
新学期が始まり、大学1年生は高校の授業よりはるかにアカデミックな講義に面食らっているだろう。理系の大学生の場合、とりわけ数学は一気に難しくなるので、まごついているとあっという間に置いていかれる(ぼくも置いていかれた)。ぼくが大学生のときの教科書はかの有名な高木貞治の「解析概論」で、1938年初版という歴史ある本だったが、現代の大学1年生がいきなりこれを読むのもちょっとつらい。これに対するもう一方の雄ともいうべき教科書が杉浦光夫の「解析入門Ⅰ・Ⅱ」で、こちらはもっと新しいものの、おそるべきページ数でよほどファイトのある者でないとめげてしまう。数学を専門に研究するのではなく、数学を使って物理学を研究するのであれば、もうちょっととっつきやすい教科書から入っていくのもありだろう。落合卓四郎&高橋勝雄の「初等解析入門」は、「高校数学から大学数学へのなめらかな接続」をという点に重きをおいた本で、何十年ぶりに解析学を勉強し直してみようという人にもいいかも。
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