ザ・パッケージ/暴かれた陰謀
アメリカを中心とする西側諸国と、ソ連を中心とする東側諸国との東西冷戦は、スパイ映画にとっては最高の舞台装置だったといってもいいだろう。この冷戦に終止符を打ったのは、1989年12月、ブッシュ大統領とゴルバチョフ書記長とのマルタ会談だった。ジーン・ハックマン主演の映画「ザ・パッケージ/暴かれた陰謀」は、まさにその当時に公開された作品で、米ソ核兵器全廃条約締結のため訪米するソ連書記長の暗殺を阻止しようという物語だ。西ベルリン郊外、条約締結の予備会議で、米軍軍曹ジョニー・ギャラガー(ハックマン)は警備に当たるが、テロリストに将軍を殺害されてしまう。その上、帰国の際に護送を命じられた囚人(トミー・リー・ジョーンズ)にも逃亡を許してしまう。たび重なる失態を重ねたギャラガーだが、その背後ではソ連書記長暗殺計画が進行しており、米ソ上層部の影もちらついていた。映画「スタートレックⅥ 未知の世界」でも、惑星連邦とクリンゴン帝国との和平交渉に双方の上層部から妨害の動きが出るが、こういう構図はよくあることなんだろう。40代前半の宇宙人ジョーンズが若い。
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