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2018年2月

2018年2月28日 (水)

2018年3月の星空

 肉眼ではっきり見える惑星は水星、金星、火星、木星、土星の5つだが、今月は完全制覇にチャレンジするのもいいだろう。夕方の西空では、金星が宵の明星として高度を上げていく。水星もほぼ同じ方向だが、16日の東方最大離角を迎えると高度を下げていく。16日の日没30分後の水星の高度は10°ちょっとだ。金星は明るいので肉眼でもすぐ見つかるが、水星は双眼鏡があると見つけやすい。水星の動きはとても速いので、うっかりしているとあっという間に見えなくなってしまう。明け方の空では、火星、木星、土星が輝いている。昇ってくる順番では、木星がてんびん座、火星がへびつかい座からいて座、土星がいて座だ。夜半になると冬の星座も西に傾き、夏の星座が昇ってくる。全天一明るいおおいぬ座の1等星シリウスは、古代エジプトなどでは暦をつくるのに利用され、シリウスが日の出直前に昇るとナイル川が氾濫すると予知されていたそうだ。国立天文台HPより

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2018年2月27日 (火)

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル

 人気テレビドラマの映画化第2弾「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」は、前作と同じキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リューがエンジェルを演じている。今回の依頼は、何者かによって強奪された、証人保護プログラムで保護されている証人の名簿が隠された指輪の奪還だ。指輪は1対あり、政府高官が1つずつ保有していた。指輪を追うエンジェルは、なぜかスーパークロスのレースに参加するが、これがまたけっこうすごい。なにしろ、ジェレミー・マクグラスら当時のトップライダーが何人も撮影に参加しているのだ。かつて日本でもジャパンスーパークロスという大会が開催されていて、ぼくも何度か神宮球場で観戦したことがあるが、大迫力だった。さらに、かつてのエンジェル役ということでデミ・ムーアが出演、現役エンジェルと激しい戦いを見せる。さらにさらに、鑑賞後に気がついたが、レイア姫ことキャリー・フィッシャーもシスター役で出演している。今回もアクションシーンはなかなかすごく、007も顔負けだ。

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2018年2月26日 (月)

138億年宇宙の旅

 宇宙の成り立ちを研究する分野は宇宙論といわれているが、宇宙論を議論するには、相対性理論や量子力学などあらゆる自然法則が必要だ。しかし、宇宙論を完全に記述する理論はまだ未完成で、科学者たちの努力が続いている。ちょっと前まで、宇宙は137億年前に誕生したとされていたが、その後の観測精度の向上により、宇宙の年齢は138億年というのが定説となった。スティーヴン・ホーキングのもとで理論物理学を学び、現在は科学解説者やサイエンスライターとして活躍するクリストフ・ガルファールが書いた「138億年宇宙の旅」は、最先端宇宙論をわかりやすく解説した本だ。アルベルト・アインシュタインが相対性理論を思いついたきっかけは、「自分が光子の上に乗って飛んでいたとしたら、光はどう見えるか?」と考えたことだというのは有名だ。ガルファールは本書で、アインシュタイン流の思考実験を展開し、読者を最先端宇宙論への「旅」へと誘う。本国フランスではベストサイエンスブックも受賞したそうだ。

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2018年2月25日 (日)

チャーリーズ・エンジェル

 「Good morning Angels! Good morning Charlie!」で始まる「チャーリーズ・エンジェル」は、日本でも放映された人気ドラマだ。チャーリー・タウンゼント探偵社に所属する3人の女探偵は、美人の上にめっちゃ強く、毎回難事件を解決していく。これを映画化したのがキャメロン・ディアス、ドリュー・バリモア、ルーシー・リュー主演の「チャーリーズ・エンジェル」だ。今回の依頼は、極秘開発した音声識別ソフトと一緒に誘拐されたソフト会社創立者を救出すること。ライバル会社があやしいとにらんだエンジェルはさっそく捜査に乗り出すが、背後には巨大な陰謀が潜んでいた。キュートでコミカルなエンジェルだが、アクションシーンもけっこうすごく、007も顔負けだ。いろんな映画のパロディやオマージュ満載のようだが、わからないものが多かった。エンジェルの活躍は続編の「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」でも楽しめる。

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2018年2月24日 (土)

スクールボーイ閣下

 イギリスの作家ジョン・ル・カレの「スクールボーイ閣下」は、「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の続編で、MI6のジョージ・スマイリーの活躍を描いた「スマイリー3部作」の第2弾だ。前作でスマイリーは、MI6内の「もぐら」の正体を暴き、「もぐら」を操っていたモスクワセンター(KGB)のカーラの陰謀を粉砕する。しかし、カーラの陰謀はMI6のみならず、香港にも及んでいた。カーラは香港の実業家に資金提供する見返りとして、その弟を二重スパイとして中国情報機関に送り込んでいたのだ。MI6の工作員で新聞記者のジェリー・ウェスタビーは、カーラの陰謀に迫っていくが、ウェスタビーは次第にスマイリーの指揮下を離れ、独断で動くようになる。というわけで、本作の主役はスマイリーというよりウェスタビーだが、組織の命令を無視した工作員には当然のことながら非情な結末が待っていた。本作にはイギリスの同盟国アメリカのCIAも登場するが、MI6には「カズンズ」と呼ばれている。なるほど、いとこか。

 

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2018年2月23日 (金)

シリアナ

 中東の架空の国シリアナを舞台に、CIAのスパイ、アラブの王族、エネルギーアナリスト、アメリカの弁護士、イスラム過激派テロリストら一見バラバラに見える登場人物たちが、石油利権をめぐる腐敗と陰謀が渦巻く中、やがて一つの線でつながっていく映画「シリアナ」は、CIA工作員の告発本をもとに制作されたそうだ。長年にわたって中東で活動してきたCIAのボブ・バーンズ(ジョージ・クルーニー)は、引退前の最後の仕事として、シリアナでの作戦実行を命じられる。スイスを拠点に活動するエネルギーアナリストのブライアン・ウッドマン(マット・デイモン)は、アメリカ依存からの脱却をめざすシリアナの王子のアドバイザーに就任する。007映画でCIAのフェリックス・ライターを演じたジェフリー・ライトや名優クリストファー・プラマーなども出演しているが、ハデな場面もあまりなく、シリアスは展開が続く。最後にすべてが一つの線でつながるが、ストーリーがちょっと複雑なので、これは1回観ただけじゃちょっとわからないかも。とにかく石油利権というのは大変なもんだなぁ。

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2018年2月22日 (木)

GP Car Story vol.21 McLaren MP4/5

 三栄書房の「GP Car Story」第21号「McLaren MP4/5」は、1989年のマクラーレンMP4/5の特集号だ。前年まで認められていたターボエンジンはこの年から禁止され、自然吸気エンジンとなった。新レギュレーションに対し、ホンダとルノーはV型10気筒、フェラーリはV型12気筒、コスワースはV型8気筒エンジンを投入したが、トータルパッケージでマクラーレンの優位は変わらなかった。MP4/5はアイルトン・セナが6勝、アラン・プロストが4勝と、前年の計15勝には及ばないものの、タイトル争いでは他チームを寄せ付けなかった。しかし、セナとプロストとの関係は悪化、日本GPでは鈴鹿のシケインでセナとプロストがクラッシュするという非常に後味の悪い結末となった。ターボエンジンに比べて自然吸気エンジンのエキゾーストノートは甲高く、いい音だった。ぼくもエンジン音を収録したCDを何枚も買って聞いていた。ただ、ホンダ・ミュージックと呼ばれたホンダエンジンのエキゾーストノートも、フェラーリにはかなわなかったと思う。

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2018年2月21日 (水)

猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)

 2011年から始まった新しい「猿の惑星」シリーズ第3弾「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」は、シリーズ最終章となる物語だ。猿と人類が全面戦争に突入して2年、シーザーは人間の軍隊を統率する冷酷非情な大佐に妻子を殺されてしまう。大佐への憎悪を募らせるシーザーは集団から離れ、復讐の旅に出るが、冷静さを失い、捕らえられてしまう。しかし、人間側もなにかおかしい。多くの人類を死に追いやった猿インフルエンザウイルスが変異、これに感染した人間は言葉が話せなくなるばかりか、いずれは知能もなくなって動物同然に退化してしまうという病気が蔓延していたのだ。この結果、人間どうしの内部抗争も激化、大佐の部隊に本隊の猛攻撃が開始される。というわけで、本作はオリジナルの「猿の惑星」(1968年)につながる物語になっている。シーザーが助けた人間の少女ノヴァは、もちろんオリジナル「猿の惑星」に登場するノヴァへのオマージュだろう。

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2018年2月20日 (火)

皆既月食撮影機材

 今回の撮影機材は、10年前のキャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG。架台はBENRO三脚+ポータブル赤道儀ナノ・トラッカー+ボーグ片持ちフォーク式赤道儀。ベランダから撮影したが、北極星が見えないので、方位磁針で極軸合わせをした。かなりおおざっぱだが、露出時間がせいぜい数秒なので、これでもなんとかなる。なお、方位磁針は、日本ではだいたい西にずれる。東京でのずれ(偏角)は約7度だ。これを補正するとより正確になる。真冬なので、レンズヒーターは必須だ。EOS Kiss Digital Xはライブビューもバリアングル液晶モニタも装備してないので、ファインダーをのぞいてピント合わせをしなければならないが、高度が低いときはともかく、高度が高くなるとほとんど拷問のような姿勢になる。おかげで首がおかしくなった。

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2018年2月19日 (月)

皆既月食合成写真

 皆既中の月3枚を合成。右から22:00、22:30、23:00頃の月。月が地球の影の中を動いていくにつれ、微妙に色合いが変わっていくのがわかる。 月食の始まりから皆既食の終わりまでを合成した動画はこちら
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4、0.6、0.5秒

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2018年2月18日 (日)

皆既月食⑰

 皆既月食連続写真⑰。皆既食が終わった直後、23:10頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4秒

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2018年2月17日 (土)

皆既月食⑯

 皆既月食連続写真⑯。23:00頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4秒

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2018年2月16日 (金)

皆既月食⑮

 皆既月食連続写真⑮。22:50頃の月。皆既食のはじめは右下の方が明るかったが、左下の方が明るくなってきた。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4秒

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2018年2月15日 (木)

皆既月食⑭

 皆既月食連続写真⑭。22:40頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4秒

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2018年2月14日 (水)

皆既月食⑬

 皆既月食連続写真⑬。食の最大、22:30頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出0.3秒

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2018年2月13日 (火)

皆既月食⑫

 皆既月食連続写真⑫。22:20頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4秒

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2018年2月12日 (月)

皆既月食⑪

 皆既月食連続写真⑪。22:10頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4秒

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2018年2月11日 (日)

皆既月食⑩

 皆既月食連続写真⑩。22:00頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4秒

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2018年2月10日 (土)

皆既月食⑨

 皆既月食連続写真⑨。皆既食が始まった直後、21:52頃の月。月は完全に地球の本影に入ったが、本影の中心に近い方は暗く、周辺に近い方は明るい。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4秒

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2018年2月 9日 (金)

皆既月食⑧

 皆既月食連続写真⑧。21:45頃の月。暗い方に露出を合わせると、ほとんど皆既中の写真と変わらない。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4秒

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2018年2月 8日 (木)

皆既月食⑦

 皆既月食連続写真⑦。21:40頃の月。三日月より細くなった。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/500秒

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2018年2月 7日 (水)

皆既月食⑥

 皆既月食連続写真⑥。21:35頃の月。露出時間を増やすと、月の暗くなったところが写る。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4秒

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2018年2月 6日 (火)

皆既月食⑤

 皆既月食連続写真⑤。21:30頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/2000秒

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2018年2月 5日 (月)

皆既月食④

 皆既月食連続写真④。21:20頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4000秒

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2018年2月 4日 (日)

皆既月食③

 皆既月食連続写真③。21:10頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4000秒

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2018年2月 3日 (土)

皆既月食②

 皆既月食連続写真②。部分食が始まって12分後、21:00頃の月。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4000秒

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2018年2月 2日 (金)

皆既月食①

 皆既月食連続写真①。部分食が始まる20:48頃の月。地球の影には半影と本影があり、すでに半影食は始まっている。本影に近いところほど暗くなっているのがわかる。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO1600、露出1/4000秒

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2018年2月 1日 (木)

皆既月食

 昨夜は悪い天気予報で不安をあおられたが、好天に恵まれた。しばらくはせっせと画像処理をしなければならないが、とりあえず皆既中の月面の色合いの変化を合成写真にしてみた。地球の影の中心に近いほど暗く、周辺になるほど明るいのがわかる。
2018年1月31日撮影 キャノンEOS Kiss Digital X+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG

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2018年2月の星空

 2日の明け方、しし座の1等星レグルスが月に隠されるレグルス食がある。レグルス食が見られる地域は中部地方から東で、浜松や名古屋では、月がレグルスをかすめるように通過していく。16日は部分日食があるが、日本では見られない。夜明け前の空には木星が明るく輝いているが、木星を追うように火星、そして土星も昇っている。火星はさそり座にあり、1等星アンタレスと並んで赤く輝いている。もともと「アンタレス」という名前じたい、ギリシャ語で「火星に似たもの」という意味だそうだ。全天で2番目に明るい1等星カノープスは、日本では南中高度があまりにも低いため見つけるのは難しいが、2月が見頃だ。真南の方向で地平線・水平線まで開けているところがあれば、南中時間を狙って探してみるといいだろう。ぼくは見たことないが、中国では昔から、カノープスを見ると長生きできるとされている。国立天文台HPより

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