138億年宇宙の旅
宇宙の成り立ちを研究する分野は宇宙論といわれているが、宇宙論を議論するには、相対性理論や量子力学などあらゆる自然法則が必要だ。しかし、宇宙論を完全に記述する理論はまだ未完成で、科学者たちの努力が続いている。ちょっと前まで、宇宙は137億年前に誕生したとされていたが、その後の観測精度の向上により、宇宙の年齢は138億年というのが定説となった。スティーヴン・ホーキングのもとで理論物理学を学び、現在は科学解説者やサイエンスライターとして活躍するクリストフ・ガルファールが書いた「138億年宇宙の旅」は、最先端宇宙論をわかりやすく解説した本だ。アルベルト・アインシュタインが相対性理論を思いついたきっかけは、「自分が光子の上に乗って飛んでいたとしたら、光はどう見えるか?」と考えたことだというのは有名だ。ガルファールは本書で、アインシュタイン流の思考実験を展開し、読者を最先端宇宙論への「旅」へと誘う。本国フランスではベストサイエンスブックも受賞したそうだ。
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