すごい物理学講義
20世紀に確立した物理学の2大理論である一般相対性理論と量子力学とはどうも相性が悪く、いまだに統一的な理論は確立されていない。これを統一する理論は量子重力理論と呼ばれているが、最右翼とみられているのが超弦(超ひも)理論とループ量子重力理論の2つだ。いまのところ超弦理論の方が優勢なようで、解説本の数も超弦理論の方が多いが、最近、ループ量子重力理論の第一人者が一般向けの解説本を刊行した。イタリアの物理学者カルロ・ロヴェッリの「すごい物理学講義(原題『現実は目に映る姿とは異なる』)」という本だが、本国イタリアでは2つの「文学賞」を受賞したという。量子重力理論が対象とするのは素粒子よりも小さな極微の世界だが、ここでは時間も空間もなめらかではなく、分割不可能な最小単位が存在すると考えるのがループ量子重力理論だ。それにしても、この日本語タイトル、なんとかならんもんかなぁ。ぼくなんかしばらく「トンデモ本か」と思ってたくらいだ。
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