武蔵一宮氷川神社
さいたま市の大宮駅の近くにある武蔵一宮氷川神社は、いまからおよそ2400年以上前に創立されたと伝えられる歴史ある神社だ。「大宮」という地名もこの氷川神社に由来するそうだ。古代には各地に国造(くにのみやつこ)という支配者がいたが、武蔵国(いまの東京都、埼玉県、神奈川県の一部)の国造として足立郡司を務める武蔵氏が、氷川神社の祭祀権を持っていたという。その武蔵氏の1人、武蔵武芝という人物は、平将門の乱で重要な役割を演じている。武芝は善政で人気があったが、新任の武蔵国司として赴任してきた興世王(おきよおう)と源経基が、武芝を一方的に攻撃してしまう。このトラブルに将門が介入し、興世王とは手打ちをするのだが、経基は京に逃げ帰り、将門謀反と訴えてしまうのだ。結局、将門は藤原秀郷・平貞盛軍に敗北するが、貞盛はここ氷川神社で戦勝を祈願したという。武芝の本拠地は氷川神社周辺にあったのだろうが、その場所はわからない。その後の武芝の消息も不明だ。
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