上野国府跡
上野国(こうずけのくに)は現在の群馬県にほぼ相当する令制国だ。もともとは大宝律令で上毛野国(かみつけのくに)と名付けられたが、その後上野国に改められた。国府が置かれたのは現在の前橋市で、元総社町の宮鍋神社付近に国庁があったと考えられているが、遺構はまだ発見されていない。939年12月、常陸、そして下野(しもつけ)国府を占領した平将門は、ここ上野国府をも占領する。ここで将門は自らを「新皇」と称し、坂東各国の国司を任命する除目(じもく)を行うが、その際、1人の巫女が神がかりし、将門に天皇の位を授けると口走ったという。もちろん、興世王(おきよおう)あたりの差し金による演出だろうが、将門配下の者はみな大いに喜んだことだろう。将門にとってはこれが人生のピークで、朝廷はいよいよ「謀反人」将門追討に動くことになる。
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