FAST FREDDIE
1980年代半ばのロードレース世界選手権(WGP)500㏄クラスで2度のチャンピオンに輝いたフレディ・スペンサーは、まさに天才的な速さをもったライダーだった。1982年にフル参戦するやすぐに勝利を挙げ、翌1983年には「キング」ケニー・ロバーツとの歴史に残るバトルを制しチャンピオンを獲得した。長い手足を存分に活用したライディング・スタイルは独特で、同じマシンを駆った片山敬済やワイン・ガードナーとはまったくマシン・セッティングが違ったという。スペンサーの勝ちパターンはスタートから独走というもので、あまりに速いので「ファースト・フレディー」と呼ばれていた。1985年には500㏄&250㏄の2クラスにエントリーし、史上初のダブルタイトルに輝いている。しかし、スペンサーのピークはここまでで、その後は手首の故障などトラブルが続き、第一線で活躍することはなかった。スペンサーはアライのヘルメットを愛用していたが、このレプリカヘルメットは日本で大流行、かくいうぼくもかぶっていた。ニック・ハリスとピーター・クリフォードが書いた「ファースト・フレディー」は、そのスペンサーの栄光の日々を描いた本だ。
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