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2017年12月 6日 (水)

2018年の天文現象

 天文ファンにはおなじみ「天文年鑑」は、2018年版で創刊70周年を迎える。ぼくが買い始めたのは1978年版からで、いまでも全巻捨てずにとってある。2018年の主な天文現象だが、1月31日と7月28日に皆既月食がある。7月31日には火星が大接近する。火星は2年2ヶ月毎に地球に接近するが、火星の軌道はちょっとつぶれた楕円形なので、最も接近するときの距離もその都度大きく変わる。今回は「大接近」というだけあってかなり近い。21世紀最大の火星大接近である2003年の場合、地球と火星との距離は5,575万㎞だったが、2018年は5,759万㎞とそんなに遜色はない。火星大接近は瞬間的に終わる現象ではなく、しばらく続くが、火星の表面を見るにはちゃんとした望遠鏡が必要だ。もう一つ、ぼくが最も注目しているのがウィルタネン彗星だ。ウィルタネン彗星は周期5.4年の小さな周期彗星で、いつもはそんなに注目されることもないが、今回は地球にかなり接近するため、3等級くらいまで明るくなる可能性がある。とまあ天文ファン以外の人も楽しめる天文現象はこんなところだが、もちろんメシエ天体をはじめとする星雲星団銀河はいつもと同じように見ることができるので、天気がよくて空が暗ければ毎日が天体写真撮影日和だ。

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