室町戦国史紀行
旅行作家の宮脇俊三が書いた「室町戦国史紀行」は、年代順によって史跡の旅をするということで、室町戦国史の現場を訪問してまとめた本だ。鎌倉幕府滅亡によって京都に室町幕府が成立するが、幕府の権威は絶対的という感じでもなく、全国各地の守護大名が大きな力を持っていく。というわけで、この本で著者は有力大名の根拠地や戦場などにも足を運ぶ。北海道にも函館周辺に道南十二館(じゅうにたて)が築かれたということで、函館市、上ノ国町、松前町を訪れている。京都を荒廃させた応仁の乱ののち、全国各地で力を持った者は戦国大名として台頭、織田信長が天下統一をめざす。しかし、本能寺の変に倒れた信長に代わって天下統一を成し遂げたのは豊臣秀吉だった。その秀吉もこの世を去り、いよいよ天下分け目の関ヶ原の戦いとなる。しかし、著者は関ヶ原を訪れたときにはもう山に登る体力もなくなっていたので、このシリーズは本巻で最後となった。
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