平安鎌倉史紀行
旅行作家の宮脇俊三が書いた「平安鎌倉紀行」は、年代順によって史跡の旅をするということで、平安鎌倉史の現場を訪問してまとめた本だ。桓武天皇によって平安遷都が行われ、奈良に代わって京都が日本の中心地となるが、この時代には古代史にはあまり登場しない東国も歴史の舞台となる。北海道出身で東京に住んでいるぼくとしては、東京より西はあまりなじみがないが、東国ならすぐに出かけられるのがありがたい。京都では平安貴族が全盛期を謳歌するが、地方では武士が着々と力を蓄えていった。その実力が発揮されたのは10世紀中頃の平将門と藤原純友の乱であり、のちの平清盛、源頼朝の登場だ。そして、平家滅亡後、源頼朝は鎌倉に武家政権の拠点を置く。しかし、鎌倉幕府の時代はそんなに長くは続かず、日本の中心地はまた京都へと戻ることになる。
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