月は無慈悲な夜の女王
アメリカのSF作家ロバート・ハインラインの小説「月は無慈悲な夜の女王」は、圧政に苦しむ月世界植民地が地球政府から独立を勝ち取るという物語だ。アメリカではハインラインの人気No.1作品だが、これはやっぱり独立戦争によってイギリスから独立を勝ち取ったアメリカ人の琴線に触れる内容だからだろう。主人公マニーは革命家でもなく、政治家でもないただのコンピュータ技師だが、知性を持った月世界行政府政庁のコンピュータ マイクと親しくなり、ともに独立運動に身を投じていくことになる。マイクという名は、マニーがシャーロック・ホームズの兄マイクロフトにちなんで名付けたのだが、IBM製であることが示唆されている。そういえば、「2001年宇宙の旅」の宇宙船ディスカバリー号のコンピュータHAL9000も、IBMの文字を1つずつずらしたものと言われていて、コンピュータ=IBMというのはアメリカ人の共通認識なんだろう。「月は無慈悲な夜の女王」はこれまで映画化されてなかったが、「X−MEN」シリーズのブライアン・シンガー監督で映画化されるそうで、楽しみだ。
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