夏の星空散歩⑫
まだ天文の知識もない子どもの頃、夜空を見上げるとたくさんの星が輝いていたが、その中に小さな星のかたまりのようなものがボーッと浮かんでいたのを覚えている。後に、それがおうし座のプレアデス星団M45だと知った。おうし座は冬の星座だが、M45は夏でも夜半過ぎには昇ってくるし、秋ともなるとひときわ目立つようになる。日本では昔からすばると呼ばれていて、清少納言の枕草子に「星はすばる・・・」とあるのは有名だろう。西洋では、ギリシア神話のプレイアデス7姉妹になぞらえていて、明るい星には姉妹の名前がついている。M45の実際の姿は若く青白い恒星の集団で、周辺にある星間ガスを青白く輝かせていることから、とても印象的な姿になっている。M45が高く昇る頃には、冬の王者オリオン座も昇ってくる。北海道では冬の足音が聞こえてくるが、天文ファンにとっては待望の季節だ。
2017年8月27日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF100㎜、露出180秒
« 北北西に進路を取れ | トップページ | パッセンジャーズ »
「天体写真、天文学、科学」カテゴリの記事
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑨(2025.02.15)
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑧(2025.02.14)
- 沈む満月(2025.02.13)
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑦(2025.02.12)
- 冬の星雲星団銀河(画像処理後)⑥(2025.02.11)
コメント