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2017年8月19日 (土)

日本の歴史② 倭人争乱

 昔からけっこう日本史(ただし、古代から戦国時代まで)が好きで、20年くらい前に集英社版「日本の歴史」全21巻のうち第12巻までそろえ、断片的に読んでたのだが、全巻完全読破しようと思い立った。といいつつ、まずは第1巻を飛ばして第2巻「倭人争乱」から。弥生時代の遺跡を調査すると、農業によって定住した地域集団同士の争いが浮き彫りになる。当時の中国の歴史書にも、「倭国大いに乱れ」などの記述があり、これが裏付けられている。これらの地域集団はやがて徐々に統合され、近畿地方を中心とするヤマト王権が誕生していく。というのが本書の流れだ。この時代は古墳時代とも呼ばれるが、登場する古墳の位置をGoogleマップで確かめながら読み進めると興味深い。関西にはあまり土地勘がないのでいままで気づかなかったが、邪馬台国の卑弥呼の墓ともいわれる箸墓(はししか)古墳がある奈良盆地と百舌鳥(もず)・古市古墳群がある河内平野は小さい山一つしか隔ててないんだな。遠く離れた埼玉県行田市の埼玉(さきたま)古墳群から出土した鉄剣に「ワカタケル大王(=雄略天皇)」という文字が刻まれていた話などもあり、大変興味深い。もちろん本書はちょっと古いので、最新の研究成果はインターネットで情報収集しよう。

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