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2017年8月

2017年8月31日 (木)

夏の星空散歩①

 夏の星空を見上げると、天の川がぐるっと頭上を取り巻いているようで、地球は銀河系の中にあるんだなという感じがよくわかる。いて座は銀河系の中心方向にあり、天の川の中でも最も濃い部分だが、北海道では高く昇ることがない。ここにはM8干潟星雲というオリオン座大星雲と並ぶ明るい星雲があるが、北海道で撮影できるチャンスはそう多くない。この夜、木の上にちょっと顔を出しているのをなんとかとらえたが、のんびりしてるとすぐに沈んでしまう。干潟星雲のすぐ上にあるのがM20三裂星雲、ずっと上にあるのがM17オメガ星雲とM16わし星雲で、100㎜レンズで4つの星雲を同じ構図に収めた。ところどころに散開星団や暗黒星雲もある。そのうち大きいのはM23散開星団とM25散開星団だ。
2017年8月26日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF100㎜、露出180秒

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2017年8月30日 (水)

新冠林道①

 北海道に帰省中、ランドクルーザーに乗る友だちも帰省したので、林道走破に便乗させてもらった。まずは新冠林道から。新冠駅から24㎞奥に入ると、岩清水の集落のはずれで舗装が途切れ、ダートが始まる。ここから終点のイドンナップ山荘までは37㎞だ。途中には岩清水ダム、下新冠ダム、新冠ダムと3つのダムがある。発電所があるからか、道路はきちんと整備されていて、ランドクルーザーじゃない普通の乗用車でも難なく走れる感じだ。(距離はGoogleマップより算出)
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2017年8月29日 (火)

キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱによる天体写真③

 キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱで星空タイムラプス動画を撮影する場合、バッテリーがどれくらいもつかが問題だが、実際に撮影してみると、3時間はもった。これを動画にすると27秒くらいになるので、まあまあの長さだ。これから気温が下がっていくので、持続時間は短くなるだろうが。予備のバッテリーを2個用意しておけば、一晩中撮影できそうだ。赤い散光星雲が鮮やかに写ればいうことなしだが、それはまあしょうがない。夏の天の川が西に沈むと、東の空には冬の王者オリオン座が昇ってくる。動画はこちら
2017年8月26日撮影 キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱ、星空タイムラプス動画より

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2017年8月28日 (月)

キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱによる天体写真②

 前夜に引き続き、キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱによる星空タイムラプス動画を撮影した。この日は「星のピント調整」機能がうまく働かず、何度やっても失敗するので、マニュアルでピントを合わせた。とはいえ、カメラのモニタでは合ってるのかどうかまったくわからない。できあがった動画を見ると、ちょっとピンぼけのような気がするが、雰囲気はまあまあ出ている。なによりお手軽なのが一番だ。動画はこちら
2017年8月26日撮影 キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱ、星空タイムラプス動画より

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2017年8月27日 (日)

キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱによる天体写真①

 星空モードを備えるキャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱをようやく天体写真撮影に実戦投入してみた。狙うは夏の天の川のタイムラプス動画だ。コンパクトデジタルカメラの場合、ピント合わせが問題となるが、PowerShot G9 X Mark Ⅱには「星のピント調整」という機能があり、カメラまかせでピント合わせができるというのが売りだ。しかし、この写真はちょっとピンぼけのような気がする。この夜は雲が多く、雲のタイムラプス動画になってしまった。動画はこちら
2017年8月25日撮影 キャノンPowerShot G9 X Mark Ⅱ、星空タイムラプス動画より

 

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2017年8月26日 (土)

馬と鹿

 天体写真撮影に向かう途中、ときどき鹿が飛び出してくる。鹿は明るいヘッドライトめがけて飛び出す習性があるようなのだ。鹿と衝突するというのは北海道ではけっこうよくある交通事故で、スピードを出しているとこちらもかなりのダメージを負う。なので、鹿が出そうなところはスピードダウンしないと危ない。この日、牧場の中を走っていると、馬の近くに鹿のグループがいた。鹿の方は馬を意識していたようだが、馬の方は全然気にしてない感じだった。食べられないものは興味ないのかもしれない。もう暗かったので、手持ち撮影ではさすがにブレてしまった。三脚を立てる間待っててくれればいいのだが、野生動物だとそうもいかない。

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2017年8月25日 (金)

ドローン空撮②

 北海道新ひだか町の二十間(にじゅっけん)道路は日本一の桜並木として有名だ。見頃はだいたいGW後半で、この時期は国道235号線も大渋滞する。秋には装いを変え、コスモスロードになる。動画はこちら

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2017年8月24日 (木)

ドローン空撮①

 Parrot Bebop 2を持ってあちこちに空撮に出かけた。Bebop 2は航空法の対象となるので、どこでも飛ばすわけにはいかないが、市街地の外ならだいじょうぶだ。飛行可能なエリアかどうかは国土交通省や総務省のHPなどで確認しよう。最初はあまり遠くに飛んでいかないように設定したため、高度は50mとしたが、山の上で撮影したので、街全体がよく見える。動画はこちら

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2017年8月23日 (水)

Parrot Bebop 2

 ついに空撮用ドローンを導入した。ぼくが選んだのはフランスのメーカーParrotのBebop 2だ。さっそくテスト飛行を行ったが、あっけないほどカンタンだった。ちょっと風があったが、実に安定している。iPad miniで操縦したが、すぐに慣れる。しかし、撮影した動画をPCに取り込むのに時間がかかるなぁ。

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2017年8月22日 (火)

ビジュアル版 逆説の日本史1 古代編㊤

 井沢元彦の「逆説の日本史」シリーズはおもしろい本だ。学界の通説に対し、大胆な推理で驚くべき「逆説」を展開する。しかも、単なる空想ではなく、そこにはなかなかの説得力がある。もちろん、どれが真実なのかはわからないが、いつか新たな発見があり、決着がつけられる問題もあるだろう。そのときまで、いろいろな説を見比べるというのも歴史の楽しみの一つだろう。この「逆説の日本史」シリーズのビジュアル版シリーズは、「逆説の日本史」の中でも特に興味深いテーマに絞って、豊富な図版つきで解説した本だ。第1巻「古代編㊤」では、卑弥呼と邪馬台国の謎に迫っているが、卑弥呼の死と日食が密接に関連しているという説は実におもしろい。

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2017年8月21日 (月)

皆既日食

 日本時間で今夜、アメリカで皆既日食が見られる。日食はほぼ毎年のように地球上のどこかで見られるが、太陽が完全に隠れる皆既日食が起きる地域は非常に狭く、しかもあっという間に終わってしまう。数ある天文現象の中でも最も劇的なものと言えるだろう。最近は日食観測ツアーに参加するという手もあるが、残念ながら、ぼくは見たことはない。しかし、ありがたいことに、インターネット中継をしてくれるサイトもあるので、これで楽しもう。なお、日本で次に皆既日食が見られるのは2035年だ。

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2017年8月20日 (日)

バグダッド・カフェ

 映画「バグダッド・カフェ」は、名曲「Calling You」がテーマ曲に使われていることでも有名だ。1987年公開の映画だが、ロサンゼルスからラスベガスに向かう途中の砂漠にあるモーテル「バグダッド・カフェ」を舞台に、ドイツ人旅行者のおばさん ヤスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)とちょっと変わり者の人たちの交流を描いた物語だ。ゆっくりとした展開で、宇宙人もスパイも出てこないが、映像がなかなか印象的だ。というのも、撮影に使われたカフェはアメリカの「マザー・ロード」ルート66にあって、なんとなく雰囲気が映画「イージー・ライダー」に似ているのだ。とはいえ、唐突に悲劇的結末を迎える「イージー・ライダー」とは違って、本作はほのぼの映画だ。アメリカにもいろいろな顔があるのだ。それにしても、ルート66をハーレー・ダビッドソンで走ってみたいもんだ。

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2017年8月19日 (土)

日本の歴史② 倭人争乱

 昔からけっこう日本史(ただし、古代から戦国時代まで)が好きで、20年くらい前に集英社版「日本の歴史」全21巻のうち第12巻までそろえ、断片的に読んでたのだが、全巻完全読破しようと思い立った。といいつつ、まずは第1巻を飛ばして第2巻「倭人争乱」から。弥生時代の遺跡を調査すると、農業によって定住した地域集団同士の争いが浮き彫りになる。当時の中国の歴史書にも、「倭国大いに乱れ」などの記述があり、これが裏付けられている。これらの地域集団はやがて徐々に統合され、近畿地方を中心とするヤマト王権が誕生していく。というのが本書の流れだ。この時代は古墳時代とも呼ばれるが、登場する古墳の位置をGoogleマップで確かめながら読み進めると興味深い。関西にはあまり土地勘がないのでいままで気づかなかったが、邪馬台国の卑弥呼の墓ともいわれる箸墓(はししか)古墳がある奈良盆地と百舌鳥(もず)・古市古墳群がある河内平野は小さい山一つしか隔ててないんだな。遠く離れた埼玉県行田市の埼玉(さきたま)古墳群から出土した鉄剣に「ワカタケル大王(=雄略天皇)」という文字が刻まれていた話などもあり、大変興味深い。もちろん本書はちょっと古いので、最新の研究成果はインターネットで情報収集しよう。

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2017年8月18日 (金)

アデル/ファラオと復活の秘薬

 リュック・ベッソン監督の映画「アデル/ファラオと復活の秘薬」は、インディ・ジョーンズ シリーズに似た雰囲気のアドベンチャー映画だ。フランスのジャーナリスト アデル・ブラン=セック(ルイーズ・ブルゴワン)は、世界中の不思議なものを追い、秘宝を収集するアクティブな女性だ。アデルには双子の妹アガットがいるが、彼女は不慮の事故によって植物状態になっていた。アデルは、アガットを救うため、古代エジプトのファラオに仕えた医師を復活させようとする。ということでちょっとコミカルな展開が続くが、フランス映画だけあってアデルのファッションがなんともおしゃれだ。ブルゴワンは、お天気キャスターを務めたことがあり、そのときも趣向を凝らしたファッションで人気を集めたという。007「慰めの報酬」で悪役を演じたマチュー・アマルリックも出演、マッド・サイエンティスト役を怪演している。

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2017年8月17日 (木)

COME ALONG 3

 山下達郎の最新アルバム「COME ALONG 3」は、夏をイメージしたタツロー・サウンドを小林克也のDJがついなでいくコンセプト・アルバムだ。「COME ALONG」シリーズはもともと販売促進用につくられた山下達郎「非公認」アルバムだったそうだが、「COME ALONG 3」は自らが制作した「公認」アルバムだ。ジャケットを描いているのはイラストレーターの鈴木英人で、これがまたいかにも夏らしい。ぼくが大学生のときによく聴いていた(いまでもよく聴いてるが)曲もあり、まさに「日本のOldies but Goodies」だ。

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2017年8月16日 (水)

小惑星、地球に接近

 欧州宇宙機関(ESA)によると、今年10月12日、15〜30m程度の小惑星2012 TC4が地球に接近するという。最接近時の距離は4.4万㎞で、地球と月の距離38万㎞よりもずっと近く、静止衛星の高度3.6万㎞にかなり近い。2012 TC4は2012年に発見された小惑星で、アポロ群と呼ばれるグループに属するが、このようにときどき地球に接近する小惑星がけっこうあるので、地球近傍天体(NEO)を監視するプロジェクトが行われている。2012 TC4が今回、地上に落下する危険性はないということだが、もちろん未来永劫そうだとは限らないわけで、もし地上に落下したら大きな被害が発生する可能性が高い。ちなみに、2013年のロシア・チェリャビンスク州に落下した隕石は直径17mだったとされている。6600年前には小惑星が地球に衝突し、恐竜が絶滅した。小惑星や彗星の衝突というのは、人類にとって最大の脅威なのだ。

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2017年8月15日 (火)

ローン・レンジャー

 昔、「インディアンうそつかない」というセリフが流行ったが、このセリフの主はアメリカの人気ドラマ「ローン・レンジャー」に登場するインディアン トントだ。マスクをつけた謎の男ローン・レンジャーは、白馬シルバーを従え、トントとともに正義のために戦うヒーローなのだ。「ローン・レンジャー」誕生は1933年と古く、アメリカではラジオドラマから始まってコミック、テレビドラマ、さらには何度も映画化されている。2013年の映画「ローン・レンジャー」は、ジョニー・デップがトントを演じ、ローン・レンジャー(アーミー・ハマー)よりもトントが主役という感じになっている。この映画、興行的には失敗に終わったそうだが、ぼく自身はなかなか楽しめた。たぶん、ほとんど記憶にはないが、子どもの頃にテレビドラマを観たことがあり、テーマ曲の「ウィリアム・テル序曲」が記憶を呼び戻そうとしていたんだろう。ハイヨー、シルバー!

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2017年8月14日 (月)

ドローン⑥

 中国ZEROTECHのDOBBYは、ポケットに入るセルフィー(自分撮り)ドローンだ。重量が199gなので、航空法の適用対象外となり、都市部でも使えるというのが最大の特長だろう。コンパクトモデルながらカメラも高性能で、動画はフルHD1080p、写真は1300万画素だ。ただし、軽量化するということは、飛行時間が短くなるということで、飛行時間9分というのはかなり物足りない。バッテリー性能のさらなる向上を待つしかない。ビックカメラでは4.7万円だ。

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2017年8月13日 (日)

ドローン⑤

 中国メーカー?のKIMONは、ドローンではなく、空飛ぶセルフィー(自分撮り)カメラを謳うモデルだ。重量は530gで、その割りに飛行時間が15分とちょっと短いのが残念だが、1600万画素ソニー製カメラを搭載しているのが最大の特長だろう。機能も豊富で、自分の周りを360°回転して撮影したり、自動的に追従して撮影してくれるという機能まで、6つのセルフィーモードがある。まさにセルフィーに特化したモデルだ。ビックカメラでは6.8万円だ。

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2017年8月12日 (土)

ドローン④

 中国DJIのSPARKは、DJIとしては最もコンパクトなモデルで、本体は手のひらサイズだ。重量は300gで、航空法の適用を受けるが、航空法の適用対象外となる200g未満のモデルより飛行時間は長く、16分となっている。動画はフルHD1080p、写真は1200万画素とカメラも高性能だ。最大の特長は、手のジェスチャーだけで機体をコントロールする機能があることだろう。セルフィー(自分撮り)ドローンとしていいかもしれない。ただ、ぼくは風景写真専門なので、セルフィーにはあまり興味はない。ビックカメラでは6.5万円だ。

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2017年8月11日 (金)

ドローン③

 中国のDJIは商用ドローン業界最大手で、主力製品PHANTOMは、2015年に起きた総理官邸ドローン落下事件でも使われたモデルだ。現在はPHANTOM 4が最新モデルとなっているが、これは予算オーバーなので、お手頃価格となった旧モデルのPHANTOM 3を取り上げる。本体は1.2㎏もあり、他社の軽いドローンと比べるとまったく違う、いかにも安定した飛行が可能な本格的ドローンという感じだ。飛行時間25分というのもかなり実用的だ。当然カメラも高性能で、動画はフルHD1080p、写真は1200万画素、視野94°の広角レンズを搭載している。ビックカメラでは在庫限りで6.6万円だ。

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2017年8月10日 (木)

ドローン②

 さて、いよいよ空撮用のちょっと高価なドローンだが、候補の一つがフランスParrot Bebop 2だ。Parrotはコンシューマー向けドローンの大手で、なかなか個性的な製品をラインアップしている。Bebop 2は、動画はフルHD1080p、写真は1400万画素、魚眼レンズ搭載というカメラ性能もさることながら、飛行時間25分というのが最大の特長だろう。重量が500gあるため、航空法の適用を受けて飛行区域が制限されるが、北海道の市街地の外ならだいじょうぶだろう。ビックカメラでは5万円くらいだ。

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2017年8月 9日 (水)

ドローン①

 今年の夏は北海道でドローン空撮をしようと思い、どの機種にするか思案中だ。一言でドローンと言ってもまさにピンキリで、1万円以下から数十万円といったものまであるが、趣味で空撮するなら5万円前後といったところだろう。いきなり高価なドローンを買ってすぐに壊すとショックが大きいので、まずはトイドローンと呼ばれる安いものを買い、操縦に慣れることにした。ぼくが選んだのはフランスのParrotというメーカーのミニドローンMamboだ。価格は1.5万円、サイズは18㎝×18㎝、重量は63gととても軽い。バッテリーは30分充電して飛行時間9分。ホビードローンは飛行時間が短いのがネックだ。カメラも一応ついてるが、実用にはほど遠い。まあこれは仕方ないだろう。操作はコントローラー(別売り)かスマホで行うが、スマホで十分という感じだ。このサイズだと室内でも遊べるが、慣れないとどこかに接触して墜落してしまう。外で飛ばすとけっこう風に流されるので、これも慣れが必要だ。まあしばらくこれで練習しよう。

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2017年8月 8日 (火)

部分月食

 今朝未明、部分月食があった。・・・はずだが、ちょうど台風5号が日本縦断中のため、見られた人は少なかっただろう。最大食分は0.251で、月の4分の1が欠ける姿が見られたはずだ。以前撮影した写真の中から、今回の月食に近いものを選んでみた。月食は地球がつくる影に月が入る現象だが、本影という濃い影の回りに半影という薄い影があるのがわかるだろうか。
2014年10月8日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ45EDⅡ+レデューサー0.85×DG、ISO400、露出1/2000秒

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2017年8月 7日 (月)

パッセンジャー

 われわれの太陽にも寿命がある。いまから50億年後、太陽は進化の最終段階に達し、赤色巨星、そして白色矮星へと変化し、宇宙の暗闇の中に消えていくと考えられている。そのとき地球は、赤色巨星となった太陽に飲み込まれてしまうかもしれない。もし人類がまだ絶滅してなければ、居住可能な惑星を発見し、移住しようと考えるだろう。映画「パッセンジャー」も、人類が新たなる居住地を探し、宇宙船アヴァロンで120年間の旅に出る物語だ。アヴァロンはAI(人工知能)がすべてをコントロールする豪華宇宙船で、乗客5000人のみならず、クルーも全員冬眠していたが、出発から30年後にトラブルが発生、エンジニアのジム・プレストン(クリス・プラット)がただ1人目覚めてしまった。絶望的な気持ちのまま1年が過ぎるが、ジムはカプセルで眠る美女オーロラ・レーン(ジェニファー・ローレンス)に一方的に恋をしてしまい、さんざん悩んだあげくカプセルを故障させ、オーロラを起こしてしまう。最初は絶望的な気持ちになったオーロラだが、まもなく2人は恋に落ちる。しかし、幸せは長くは続かない。ジムはオーロラに真相を知られてしまうのだ。激しくジムを拒絶するオーロラ。一方で、アヴァロンのトラブルは日に日に深刻なものになっていた。ローレンス・フィッシュバーンがクルーの1人としてちょっと活躍するほか、アンディ・ガルシアが船長役で顔見せしている。

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2017年8月 6日 (日)

ドクター・モローの島

 イギリスのSF作家H・G・ウェルズの小説「モロー博士の島」は、絶海の孤島でマッド・サイエンティストが恐るべき研究をしているという話で、何度か映画化された。このうち1977年の映画「ドクター・モローの島」では、ドクター・モローをバート・ランカスターが演じている。20世紀はじめ、太平洋上で沈没した船からボートで脱出したアンドリュー・ブラドック(マイケル・ヨーク)ら3人は、ある孤島に流れ着いたが、生き残ったのはブラドック1人だった。ブラドックが目を覚ますと、そこはドクター・モローという謎めいた人物の屋敷だった。モローは助手のモンゴメリー、美しい女性マリア、そして何人もの異形な姿をした召使いとともに暮らしていた。回復したブラドックは、周辺を歩き回っているうち、モローがあやしい研究をしていることに気づく。モローは、遺伝子操作によって野獣を人間に改造しようとしていたのだ。ブラドックはモローの実験に反対したため、人間を野獣に改造する実験の実験台にされてしまう。ブラドックはマリアとともに命からがら島を脱出するが、ラストシーンは2種類あるそうで、ぼくが見たのはハッピーエンド版だった。しかし、そうじゃない方がやはりこの映画にふさわしいだろう。

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2017年8月 5日 (土)

疑惑に抱かれて

 ジェダイ・マスターのリーアム・ニーソンが、殺人事件に巻き込まれ、絞首刑寸前までいく映画「疑惑に抱かれて」は、最後までしっかり観ないとだまされる物語だ。イギリスの元警察官トニー・アーロン(ニーソン)は、自らの不適切な行動で同僚を死なせたため、離婚専門の私立探偵となっていたが、その手法は、自らの妻を浮気相手に仕立て、偽の浮気現場をでっち上げるという違法なものだった。ある夜、いつものように偽の浮気現場に踏み込んだアーロンがフラッシュをたいたところ、そこにあったのは妻と依頼人の死体だった。依頼人は高齢の画家で、莫大な遺産をめぐる妻と愛人の争いが背景にあったが、真犯人を追うアーロンは、逆に容疑者として逮捕されてしまう。決定的証拠はなかったが、愛人の目撃証言が切り札となって陪審員は有罪の評決を答申、アーロンには死刑判決が下される。しかし、真犯人は愛人だと信じるアーロンは、親友の警官に証拠探しを依頼、「決定的証拠」の発見によってギリギリで助かる。とここまでにしておくが、最後にどんでん返しが待っている。

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2017年8月 4日 (金)

クリミナル 2人の記憶を持つ男

 ケヴィン・コスナーが凶暴極まりない死刑囚を演じる映画「クリミナル 2人の記憶を持つ男」は、死亡したCIAエージェントの記憶を移植された死刑囚が、テロリストの野望を粉砕する物語だ。アメリカ軍のあらゆる兵器を遠隔操作できるプログラムを開発したハッカー ダッチマンを追うCIAのビル・ポープは、テロリストによって殺されてしまう。ダッチマンがテロリストの手に落ちることをおそれたCIAロンドン支局のクウェイカー・ウェルズ支局長(ゲイリー・オールドマン)は、ポープの記憶を誰かに移植するため、脳外科医フランクス(トミー・リー・ジョーンズ)に協力を要請する。フランクスが選んだのは、父親の虐待によって脳の一部を損傷し、人間らしい感情を失った凶暴極まりない死刑囚ジェリコ・スチュワート(コスナー)だった。ジェリコは手術後すぐに逃走、はじめは凶暴な性格そのままに平気で殺人も犯すが、徐々にポープの記憶が蘇り、人格も変わっていく。ジェリコの活躍に対し、CIAはいつも後手に回り、ちょっと役立たずな感じだ。ポープの妻を演じるのは、「ワンダーウーマン」のガル・ガドットだが、本作では普通の人間だ。

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2017年8月 3日 (木)

数学の言葉で世界を見たら

 日本の物理学者 大栗博司は、世界の第一線で活躍する日本の物理学者として最も著名な人物の1人だろう。現在はあのリチャード・ファインマンが教鞭をとったカリフォルニア工科大学(カルテク)で教授を務めている。専門は素粒子論だが、最近は一般書も何冊か書いている。外国の科学者の本だと翻訳がよくないのがけっこうあって、途中で投げ出したくなることもあるが、日本人科学者の本は読みやすいのがいい。その大栗の「数学の言葉で世界を見たら」は、「父から娘に贈る数学」というサブタイトルのとおり、高校生だった娘さんに、幸せな人生を送り、社会の進歩に貢献できる人になってほしいという気持ちで書いたという。大栗は「数学の勉強は言葉を学ぶようなものだ」と言うが、かのガリレオ・ガリレイも「『自然』という書物は『数学』という言葉で書かれている」と述べていて、世の中を深く理解するには数学的素養を身につけることが大切だ。ただ、普通の高校生にはこの本はかなり難しいだろうなぁ。

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2017年8月 2日 (水)

オール・ユー・ニード・イズ・キル

 ビートルズの「All You Need Is Love(愛こそはすべて)」をもじったようなタイトルの映画「オール・ユー・ニード・イズ・キル」は、トム・クルーズが”戦う・死ぬ・目覚める”のループを繰り返し、ついには世界を救う物語だ。謎の侵略者ギタイによって滅亡寸前に追い込まれた人類は、統合防衛軍によるフランス沿岸部での大規模なギタイ殲滅作戦を実行に移そうとしていた。アメリカ軍のメディア担当ウィリアム・ケイジ少佐(クルーズ)は戦場行きを命じられるが、姑息なやり方でこれを逃げようとしたため逮捕され、2等兵として戦場に送られることになった。ケイジはあっという間に戦死するが、次の瞬間、出撃前日に戻って目覚める。ケイジは、ギタイの体液を浴びたことにより、何度死んでも生き返る能力を身につけていたのだ。この日からケイジは同じループを無限に繰り返し、徐々に戦闘能力をアップさせていく。そして、以前ケイジと同じ能力を身につけたことのある最強の女戦士リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)と出会い、2人でギタイとの戦いに挑んでいく。とにかく、ちょっとケガしただけでも、治療するより死んでリセットした方が早いということで、リタに何度も殺されてしまうのが笑える。最初は根性なしだったケイジも、最後は普段のクルーズのイメージどおり最強の戦士になる。

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2017年8月 1日 (火)

ペルセウス座流星群

 夏休み最大の天文イベントはペルセウス座流星群だ。ペルセウス座流星群は、太陽の回りを130年の周期で公転するスイフト・タットル彗星がまき散らしたチリが漂う中を地球が通過する際、多数の流星が見える現象で、毎年8月13日前後が極大となる。今年は残念ながら月齢20の月が輝いているので、条件はいまいちだが、ペルセウス座流星群は明るい流星が多いので、一晩がんばればけっこう流星を見ることができるだろう。国立天文台では「夏の夜、流れ星を数えよう2017」というキャンペーンをやるので、夏休みの自由研究にいいかも。一昨年撮影したタイムラプス動画はこちらこちら

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