夏の天の川③
たて座からへび座、わし座にかけての天の川では、大きな暗黒星雲が背景の星をさえぎっている。わし座の上のはくちょう座にいくとまたにぎやかになるのだが、暗黒星雲のせいでちょっとさびしく感じる。それでも、ところどころに天の川の濃い部分があるし、散開星団もある。わし座のアルタイルはご存じ七夕の主役の1人、彦星だ。誕生して数億年という若い恒星だが、太陽よりちょっと大きいため、寿命は短いと考えられている。恒星は水素原子の核融合でエネルギーを発生させるが、大きな恒星ほど核融合が早く進み、寿命が短いのだ。アルタイル、ベガとともに夏の大三角を形づくるはくちょう座のデネブはもっと巨大な質量を持つため、1億年もしないうちに超新星爆発を起こすと言われている。その光景は遠く離れた地球から見てもすさまじいものだろう。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒
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