平将門と東国武士団
10世紀半ばに起きた平将門の乱は、京都の朝廷に対し、東国国家樹立をめざした動乱だった。将門は敗れたが、将門を討った藤原秀郷や平貞盛、そして平良文や源経基らの子孫は、東国を中心に勢力を広げていく。将門の乱の後、鎌倉幕府樹立までに起きた大きな事件としては、平忠常の乱、前九年・後三年の役、そして保元・平治の乱があるが、これらの事件では、将門の乱の登場人物の子孫たちが主役を演じた。鈴木哲雄の「動乱の東国史第1巻 平将門と東国武士団」は、そうした中世東国史の中の、将門の乱とその後にスポットライトを当てた本だ。将門の乱から始まった東国国家樹立の夢は、鎌倉幕府、そして江戸幕府開幕で結実する。将門の乱から千年以上が経つが、将門の首塚はいまも首都東京のど真ん中にある。
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