繰り返される宇宙
宇宙がどのように誕生し成長してきたのかを研究する分野は、宇宙論と呼ばれている。現代の宇宙論では、宇宙は138億年前、インフレーションという急激な加速膨張を経て熱い火の玉宇宙=ビッグバンが起きたと考えられているが、宇宙の始まりの瞬間のことはまったくわかっていない。これは、宇宙の始まりの瞬間(特異点)を記述するのに必要な一般相対性理論と量子力学との相性が悪く、特異点ではいまわかっているすべての理論が破綻してしまうからだ。そこで、一般相対性理論と量子力学とをうまく融合させる究極理論の研究が行われていて、超ひも理論やループ量子重力理論などが有力候補にあがっている。ドイツの物理学者マーチン・ボジョワルドはこのうちループ量子重力理論の先駆的研究者で、著書「繰り返される宇宙」はループ量子重力理論を一般向けに解説した本だ。
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