七夕
今日は7月7日、七夕だ。しかし、これは新暦の七夕で、旧暦を使っていた昔の七夕とはまったく違う時期になってしまっている。旧暦の七夕に当たる日は伝統的七夕といって、今年は8月28日だ。七夕の主役はご存じこと座の織姫星(ベガ)とわし座の彦星(アルタイル)で、天の川をはさんで向かい合っている。夏の夜空に見える天の川は、地球から見てわれわれの銀河系の内側の方向にある星々の集まりで、特にこの写真の下、木に隠れているいて座周辺は、銀河系の中心方向に当たる。したがって、全天をぐるっと取り巻く天の川の中でも、最も星が密集して明るい。一方、ところどころに星が少ない黒い部分があるが、これは暗黒星雲といって、手前にある星間ガスなどが背景の星の光をさえぎっているものだ。星間ガスがなければ、天の川はもっと明るく輝いているだろう。なお、伝統的七夕の夜は上弦の月が明るく輝いているため、月が沈むまで天の川はよく見えない。
2013年9月5日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出180秒
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