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2017年7月

2017年7月27日 (木)

チェーン・リアクション

 チェーン・リアクション(連鎖反応)とは、主には核分裂が連鎖的に発生することをいう。これを制御してエネルギーを取り出すのが原子力発電で、爆発的に反応させるのが核兵器の原理だ。キアヌ・リーヴス主演の映画「チェーン・リアクション」は、水素を使った画期的新エネルギー(核融合?)開発をめぐる国家的陰謀を描いた物語だ。シカゴ大学のプロジェクトチームは、水から水素を生成し、莫大なエネルギーを取り出す実験に成功する。打ち上げパーティーで実験成功を喜ぶエディ・カサリビッチ(リーヴス)だったが、その夜リーダーのバークレイ博士は殺され、研究所も爆破されてしまう。エディはチームのメンバー リリー・シンクレアとともに容疑者としてFBIに追われるが、しだいに事件の核心に近づいていく。エネルギー問題というのはどの国にとっても重大な問題で、石油をめぐって戦争が起きるくらいだから、石油に代わる画期的新エネルギーが出てくれば、陰謀を企む者が現れるのもいかにもありそうだ。なお、核融合は実用化できればエネルギー問題の切り札となるが、残念ながらまだ時間がかかりそうだ。

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2017年7月26日 (水)

夏の天の川⑥

 はくちょう座からケフェウス座にかけての天の川にも、赤い散光星雲と暗黒星雲が入り乱れている。ケフェウス座にはIC1396という大きな散光星雲があるが、北アメリカ星雲より淡いので、きれいに写真撮影するにはもっと露出をかけなければならない。IC1396の中にある赤い星はガーネット・スターと呼ばれているが、この星は太陽の1500倍の直径を持つというとんでもない恒星、赤色超巨星だ。オリオン座のベテルギウスも同じような恒星だが、いずれは超新星爆発を起こし、ブラックホールができるのだろうと考えられている。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2017年7月25日 (火)

夏の天の川⑤

 はくちょう座のサドルからデネブにかけては、赤い散光星雲が広がっている。とりわけデネブのすぐそばには北アメリカ星雲とペリカン星雲があり、写真撮影すると鮮やかにその姿を捉えることができる。北アメリカ星雲とペリカン星雲はもともとひとかたまりの星間ガスで、デネブも同じ星間ガスから誕生したのかもしれない。デネブは巨大な質量を持つので、恒星としての寿命は短く、1億年もしないうちに超新星爆発を起こすと考えられている。その後は、はくちょう座の左側にある網状星雲のように、超新星残骸のガスが広がっていき、その中に含まれる元素が次世代の星の材料となるんだろう。また、デネブの下には暗黒星雲もあり、この中からデネブのような恒星が誕生するかもしれない。そのときこのあたりの景色も劇的に変わるかもしれない。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2017年7月24日 (月)

夏の天の川④

 わし座からはくちょう座にかけての天の川は、見どころの多いエリアだ。途中にあるこぎつね座にはあれい状星雲M27があり、こと座には環状星雲M57がある。これらの星雲は小さいので、望遠鏡でないとよく見えないが。はくちょう座のアルビレオは、金色と青色の美しい二重星で、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」では、「トパーヅ」と「サフワイア」に例えられている。また、天の川に沿って赤い散光星雲が散在していて、写真撮影するとにぎやかだ。はくちょう座の左側にある網状星雲は超新星残骸で、数万年前の超新星爆発によってものすごいスピードで広がっているガスだと考えられている。はくちょう座γ星サドル周辺の赤い散光星雲は、その上の北アメリカ星雲・ペリカン星雲と並ぶ人気スポットだ。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2017年7月23日 (日)

夏の天の川③

 たて座からへび座、わし座にかけての天の川では、大きな暗黒星雲が背景の星をさえぎっている。わし座の上のはくちょう座にいくとまたにぎやかになるのだが、暗黒星雲のせいでちょっとさびしく感じる。それでも、ところどころに天の川の濃い部分があるし、散開星団もある。わし座のアルタイルはご存じ七夕の主役の1人、彦星だ。誕生して数億年という若い恒星だが、太陽よりちょっと大きいため、寿命は短いと考えられている。恒星は水素原子の核融合でエネルギーを発生させるが、大きな恒星ほど核融合が早く進み、寿命が短いのだ。アルタイル、ベガとともに夏の大三角を形づくるはくちょう座のデネブはもっと巨大な質量を持つため、1億年もしないうちに超新星爆発を起こすと言われている。その光景は遠く離れた地球から見てもすさまじいものだろう。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2017年7月22日 (土)

夏の天の川②

 いて座とわし座の間にはたて座というちょっとマイナーな星座がある。暗い星ばかりなので星座の形をたどるのは難しいが、ここは天の川がとても濃い部分だ。ちょうど真ん中あたりに、星が密集した部分があり、スモール・スター・クラウドと呼ばれている。また、スモール・スター・クラウドの北東の端にあるM11散開星団は、カモが群れ集まる様子に見えることから、ワイルドダック(野鴨)星団とも呼ばれている。ところどころに暗黒星雲があり、背景の星の光をさえぎっている。暗黒星団がなければ、天の川はもっと明るく輝いて見えるだろう。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2017年7月21日 (金)

夏の天の川①

 夏の天の川はにぎやかだ。銀河系の中心はいて座の方向にあり、夏の天の川は地球から見て銀河系の内側になるので、数多くの星が見えるのだ。本当はこの写真に写っているよりもっと多くの星があるが、銀河系内部には星の材料である星間ガスもたくさんあり、これらが暗黒星雲として背景の星の光をさえぎっているため、ところどころが真っ黒に見えている。夏の天の川で見どころといえば、やはりいて座だ。いて座周辺には星雲星団がひしめいている。M8干潟星雲は、M42オリオン座大星雲と並ぶ大型星雲だ。ただ、北海道では高く昇ることがないので、撮影時期は限られてしまう。M8の北には、M20三裂星雲、M17オメガ星雲、M16わし星雲が並んでいる。また、このあたりには散開星団も散在していて、双眼鏡や望遠鏡があれば星空散歩が楽しめる。
2014年8月30日撮影 キャノンEOS60Da+キャノンEF35㎜、露出180秒

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2017年7月20日 (木)

ジョン・ウィック

 キアヌ・リーヴスが「マトリックス」ばりの流れるようなアクションで殺し屋を演じる映画「ジョン・ウィック」は、2014年に第1作が公開され、現在その続編が公開されている。かつて裏社会で活躍したNo.1の殺し屋ジョン・ウィック(リーヴス)は、ヘレンとの出会いをきっかけに殺し屋稼業から引退し、幸せな日々を送っていた。しかし、愛する妻ヘレンが病死し、ヘレンが遺してくれた子犬も強盗に殺されたことによって、生きる希望を失ってしまう。ウィックは、子犬を殺したのがかつての依頼主ヴィゴ・タラソフ(ミカエル・ニクヴィスト)の息子ヨセフであったことを知ると、ヨセフへの復讐のため裏社会に戻ることを決意する。ウィックの実力をよく知るヴィゴは争いを避けようとするが、復讐心に燃えるウィックはヴィゴの呼びかけに応えず、2人は全面対決へと進んでいく。まあしかし、ウィックは引退したとはいえ裏社会No.1だ。襲ってくる手下どもをバッタバッタと倒していく。危機に陥ったときも、友人の殺し屋マーカス(ウィレム・デフォー)に助けられる。ヴィゴもバカ息子を守るためウィックを敵に回そうなんて考えなければよかったのに。バカ息子が組織のボスを継いでも組織がつぶれるだけなんだから。あと、殺し屋専門のコンチネンタル・ホテルとか掃除屋とか、裏社会の一端がのぞけるのもおもしろい(この映画はフィクションです)。

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2017年7月19日 (水)

マーティン・ランドー

 アメリカの俳優マーティン・ランドーが死去したとの報。ランドーの当たり役はテレビドラマ「スパイ大作戦(MISSION:IMPOSSIBLE)」の準主役 変装の名人ローラン・ハンドだった。「スパイ大作戦」には当時の妻バーバラ・ベインもレギュラー出演していて、IMFリーダー ジム・フェルプス役のピーター・グレイブスも含めまさに黄金メンバーを形成していた。トム・クルーズ主演でリメイクした映画「ミッション:インポッシブル」の主役名イーサン・ハントは、もちろんローラン・ハンドからとったものだろう。ランドーは同時期に人気を博したテレビドラマ「宇宙大作戦(STAR TREK)」のミスター・スポック役を断って「スパイ大作戦」に出演したそうだが、ミスター・スポック役を引き受けたレナード・ニモイは、ランドー降板後の「スパイ大作戦」にも出演している。しかし、「スパイ大作戦」での存在感は、やっぱりランドーがニモイを上回っていたと思う。

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2017年7月18日 (火)

天体望遠鏡③

 天体望遠鏡には、大きく分けて屈折式と反射式とがあるが、屈折式望遠鏡もすべて同じタイプというわけでなく、タカハシの屈折式望遠鏡にはレンズ形式が異なる5つのラインがある。これは、月・惑星がメインか星雲星団銀河がメインか、眼視がメインか写真撮影がメインかなど、ターゲットに合わせた最適な光学系を選択できるようになっているからだ。例えば、月・惑星がメインなら焦点距離が長い望遠鏡がいいし、星雲星団銀河の写真撮影がメインならFが明るい望遠鏡がいい。また、レンズには収差というものがあり、どんな光学系でもすべての収差を完璧に消すことはできないが、高性能レンズを何枚か組み合わせることにより、実用上十分なレベルまで収差を補正することは可能だ。これも眼視と写真撮影それぞれに適した形式がある。タカハシEM−11 Temma2Z赤道儀に搭載できる望遠鏡で眼視中心ということなら、FOA-60、FS-60Q・CB、FC-76D・100Dくらいまでだろう。口径6㎝クラスなら、赤道儀はもう一段小型のPM-1でもいい。ただし、自動導入赤道儀ではないが。

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2017年7月17日 (月)

フォース・プラネット

 人口爆発や環境悪化などによって、いずれ人類は他の惑星に移住しなければならなくなるのではないかという話があるが、これは決してSFの世界だけの話ではない。おそらくその有力な候補になるのは火星だろうが、もちろんそのままでは人類が住めるような環境ではない。火星の場合、もっと大気の濃度や温度を上げる必要がある。このように、他の惑星を人類が住める環境に改造することをテラフォーミング(地球化)という。マーク・ストロング主演の映画「フォース・プラネット」は、火星テラフォーミング計画の第一歩を踏み出すために、たった一人で人類初の有人火星飛行に挑む男の物語だ。ウィリアム・スタナフォース船長、そして少し遅れてエイミー・マドックス船長の2人は、火星まで270日の旅に出発するが、スタナフォース船長は水生成装置故障というトラブルに見舞われ、マドックス船長に至っては計画断念に追い込まれてしまう。地球帰還を命じられたスタナフォース船長だが、なんとか水を確保して火星への飛行を続ける。このあたりはひたすらストロングの孤独な一人芝居が続くが、実際に火星に行こうとしたら孤独に耐えられる者じゃないとダメだろう。マット・デイモン主演の映画「オデッセイ」と同じテーマを扱った作品だが、本作はちょっとマニアックで地味かも。

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2017年7月16日 (日)

繰り返される宇宙

 宇宙がどのように誕生し成長してきたのかを研究する分野は、宇宙論と呼ばれている。現代の宇宙論では、宇宙は138億年前、インフレーションという急激な加速膨張を経て熱い火の玉宇宙=ビッグバンが起きたと考えられているが、宇宙の始まりの瞬間のことはまったくわかっていない。これは、宇宙の始まりの瞬間(特異点)を記述するのに必要な一般相対性理論と量子力学との相性が悪く、特異点ではいまわかっているすべての理論が破綻してしまうからだ。そこで、一般相対性理論と量子力学とをうまく融合させる究極理論の研究が行われていて、超ひも理論やループ量子重力理論などが有力候補にあがっている。ドイツの物理学者マーチン・ボジョワルドはこのうちループ量子重力理論の先駆的研究者で、著書「繰り返される宇宙」はループ量子重力理論を一般向けに解説した本だ。

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2017年7月15日 (土)

ラベンダー

 北海道にも真夏が到来した。この時期は色とりどりの花が咲き誇り、一年で最もカラフルな風景が楽しめる。しかし、富良野地方では、ラベンダー畑に異変が起きている。昨年の豪雨や今春の低温の影響で、例年以上に多くの株が枯れてしまうというのだ。夏の北海道の代名詞ともいえるラベンダーだけに、なんとか持ちこたえてほしいものだ(この写真は昔のラベンダー畑)。

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2017年7月14日 (金)

天体望遠鏡②

 天体望遠鏡には、大きく分けて屈折式と反射式とがある。屈折式は取り扱いが容易だが高価、反射式は安価だが取り扱いが難しいとされ、天文ファンが初めて望遠鏡を買うときは大いに迷うのが普通だった。かつてはまず6㎝程度の屈折式から入り、その後10㎝以上の反射式に移行するという天文ファンが多かったと思うが、最近は屈折式の性能が大幅に向上し、10㎝程度の屈折式を主力機にするという人も多いようだ。しかし、口径20㎝以上ともなると、いまでもやはり主力は反射式のようだ。タカハシεー130Dは、反射式ではあるが、一般的なニュートン式反射とはちょっと違い、双曲面主鏡と補正レンズを組み合わせることによって写真撮影に特化した高性能機となっている。口径130㎜に対し焦点距離は430㎜、F3.3と抜群の明るさだ。タカハシEM−11 Temma2Z赤道儀に搭載して星雲星団銀河の撮影をメインにするなら、屈折式のFSQー85EDかこのεー130Dが最有力候補だろう。

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2017年7月13日 (木)

ロボコップ(2014)

 人気映画「ロボコップ」シリーズは、2014年に同じタイトルでリメイクされた。主役のアレックス・マーフィー役はジョエル・キナマンというあまり有名でない俳優だが、デトロイトの巨大企業オムニ社のCEOにバットマンのマイケル・キートン、ロボコップを開発したノートン博士にゲイリー・オールドマン、オムニ社と結託したTV司会者にジェダイマスターのサミュエル・L・ジャクソンをキャスティングしている。オムニ社は、本来はアメリカ国内への軍事ロボットの導入を進めようとしているのだが、感情を持たないロボットへの世論の拒否反応が強いため、まずは人間の頭脳と機械の体を融合させたロボコップを生み出す。しかし、戦闘能力という点では、ロボコップはロボットに劣ることが明らかになった。オムニ社は、ロボコップの感情を抑制し、性能アップに成功する。感情を失い、ロボットのようになるロボコップ。しかし、ロボコップは、もとはといえば正義感の強い警察官マーフィーだ。ロボコップの存在が邪魔になったオムニ社は、ロボコップを抹殺しようとするが、ロボコップは感情を取り戻し、ロボットとの戦いにも勝利、オムニ社の野望を粉砕するのだった。

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2017年7月12日 (水)

日本の地形

 Google Earthはよくできたソフトだ。これをながめると、世界各地の地形はもちろん、海底地形までよくわかる。日本列島のすぐ東にある日本海溝で太平洋プレートが北アメリカプレートに沈み込む様子を見ていると、日本が地震の巣だということも明らかだ。日本の地形の特異性は世界でも指折りだと言えるだろう。日本の地理学者 貝塚爽平が書いた「日本の地形」は、こうした日本各地の地形がどのように形成されたかを解説した本だ。1977年刊行とちょっと古く、新書なので写真や図版もあまりないが、Google Earthを参照しながら読むとイメージがわくだろう。ぼくの故郷のシンボル日高山脈のことにもちょっと触れている。

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2017年7月11日 (火)

消されたヘッドライン

 政治家のスキャンダルというのは古今東西決して絶えないものだが、映画「消されたヘッドライン」は、政治家のスキャンダルを追う新聞記者が、その裏に隠された陰謀を暴いていく物語だ。ワシントン・グローブ紙の記者カル・マカフリー(ラッセル・クロウ)と国会議員スティーヴン・コリンズ(ベン・アフレック)、そしてその妻アン・コリンズは学生時代からの親友だ。コリンズ議員はポイントコープという民間軍事会社の疑惑を調査しているが、ある日、コリンズのスタッフの女性が地下鉄のホームで転落死する。はは〜ん、これはポイントコープがコリンズを陥れようとする話だなぁという感じでストーリーが展開していくのだが、そう単純でもなかった。ところで、アメリカでは民間軍事会社がけっこう活動していて、有名なところでは旧ブラックウォーターUSA社などがある。映画「特攻野郎AチームTHE MOVIE」にも、ブラックフォレストなる民間軍事会社が登場してたっけ。

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2017年7月10日 (月)

本能寺の変 431年目の真実

 本能寺の変といえば、天下統一を目前にした織田信長が、家臣 明智光秀の謀反によって討たれた事件としてあまりにも有名だ。しかし、本能寺の変にはいまなお解明されない謎があり、それゆえ日本史上屈指の人気を誇っている。本能寺の変を題材にした本は数多いが、「本能寺の変 431年目の真実」の著者 明智憲三郎は、その名のとおり光秀の末裔だという。著者は歴史学者ではないが、さまざまな根拠に基づいて本能寺の変の謎解きを進めていく。その中には、本能寺の変の直前、光秀が愛宕山で催した連歌の会で詠んだという有名な発句「ときは今 あめが下しる 五月かな」が改ざんされたことも指摘されている。後世に伝えられる歴史というのは勝者の歴史であり、勝者にとって都合の悪い事実は隠蔽され、罪はすべて敗者に押しつけられるというのは、むべなるかな、だろう。なんといっても、21世紀になったいまも、民主主義国家日本の権力者の中に、平気でうそをつく連中がいるのだから。

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2017年7月 9日 (日)

ロビイストの陰謀

 アメリカの議会ではロビー活動が盛んで、ロビイストと呼ばれる人たちがたくさんいる。日本だとこれが口利き屋とか政治ブローカーなどと陰口をたたかれ、いかがわしいものとして見られがちだが、アメリカのロビイストはちゃんと市民権を得ているようだ。まあそれでも、アメリカのロビイストにもいかがわしい連中がいるようで、ブッシュ政権時にはジャック・エイブラモフという大物ロビイストによる詐欺事件が起きている。ケヴィン・スペイシー主演の映画「ロビイストの陰謀」は、そのエイブラモフ事件を描いた物語だ。エイブラモフは映画プロデューサーをやったこともある映画好きだそうで、本作でもスペイシーが「ゴッドファーザー」や「タクシードライバー」などのセリフをしゃべるシーンがある。それはともかく、本作でのエイブラモフ一味はロビイストというよりちょっとマヌケな詐欺師で、そんなことやったらいつか逮捕されるに決まってるだろ〜という展開だ。本当のワルはもっと静かに悪事を働いてるんじゃないだろうか。

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2017年7月 8日 (土)

ゴルゴ13×外務省

 外務省HPで連載していたゴルゴ13×外務省「中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」がコミック本となった。テロが中東や北アフリカのみならず、欧米やアジアにも拡散し、在外邦人もその標的となる中、在外邦人の安全対策のために外務大臣がゴルゴ13に協力を要請したということで、外務省HPでは全13話からなる。ゴルゴ13ファンにとっては楽しい企画で、外務省もなかなかやるじゃないかという感じだ。ぼくとしては、依頼主である外務大臣が最後に裏切り、ゴルゴ13に始末されるのではないかと期待、じゃなくおそれていたが、外務大臣も裏切りは許さないというゴルゴ13のルールは熟知していたようだ。夏休みで海外に出かける人は読んでおいた方がいいだろう。

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2017年7月 7日 (金)

七夕

 今日は7月7日、七夕だ。しかし、これは新暦の七夕で、旧暦を使っていた昔の七夕とはまったく違う時期になってしまっている。旧暦の七夕に当たる日は伝統的七夕といって、今年は8月28日だ。七夕の主役はご存じこと座の織姫星(ベガ)とわし座の彦星(アルタイル)で、天の川をはさんで向かい合っている。夏の夜空に見える天の川は、地球から見てわれわれの銀河系の内側の方向にある星々の集まりで、特にこの写真の下、木に隠れているいて座周辺は、銀河系の中心方向に当たる。したがって、全天をぐるっと取り巻く天の川の中でも、最も星が密集して明るい。一方、ところどころに星が少ない黒い部分があるが、これは暗黒星雲といって、手前にある星間ガスなどが背景の星の光をさえぎっているものだ。星間ガスがなければ、天の川はもっと明るく輝いているだろう。なお、伝統的七夕の夜は上弦の月が明るく輝いているため、月が沈むまで天の川はよく見えない。
2013年9月5日撮影 キャノンEOS60Da+シグマ対角線魚眼レンズ15㎜、露出180秒

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2017年7月 6日 (木)

平将門と東国武士団

 10世紀半ばに起きた平将門の乱は、京都の朝廷に対し、東国国家樹立をめざした動乱だった。将門は敗れたが、将門を討った藤原秀郷や平貞盛、そして平良文や源経基らの子孫は、東国を中心に勢力を広げていく。将門の乱の後、鎌倉幕府樹立までに起きた大きな事件としては、平忠常の乱、前九年・後三年の役、そして保元・平治の乱があるが、これらの事件では、将門の乱の登場人物の子孫たちが主役を演じた。鈴木哲雄の「動乱の東国史第1巻 平将門と東国武士団」は、そうした中世東国史の中の、将門の乱とその後にスポットライトを当てた本だ。将門の乱から始まった東国国家樹立の夢は、鎌倉幕府、そして江戸幕府開幕で結実する。将門の乱から千年以上が経つが、将門の首塚はいまも首都東京のど真ん中にある。

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2017年7月 5日 (水)

天体望遠鏡①

 昨年、タカハシEM−11 Temma2Z赤道儀を導入したので、そろそろ新しい望遠鏡も導入しようかと考えている。もちろん、大口径望遠鏡がいいに決まってるが、EM−11の搭載能力からいって、口径10㎝程度がいいところだろう。ぼくの場合、眼視よりも写真撮影、特に星雲星団銀河撮影がメインなので、それに適した望遠鏡ということになる。候補の一つは、屈折式のタカハシFSQー85EDだ。FSQー85EDは4群4枚のレンズ構成で、屈折式の欠点である色収差を大幅に補正したアポクロマートという形式だ。口径85㎜、焦点距離450㎜なので、F5.3とかなり明るい。Fが明るいというのは重要で、露出時間が少なくてすむ。昔の望遠鏡は、色収差の補正がアポクロマートより劣るアクロマートが主流だったので、焦点距離を短く(Fを明るく)することができず、撮影も大変だった。ちなみに、焦点距離が長いと高倍率にしやすいが、望遠鏡の性能は倍率ではなく口径で決まるので、むやみやたらと高倍率にするのはまったく意味がない。

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2017年7月 4日 (火)

マリアンヌ

 二重スパイ(ダブル・エージェント)というのは小説や映画にはもってこいの素材だが、たいていは悲劇的な結末が待っている。ダブル・クロス(裏切り)の代償は重いのだ。ブラッド・ピット&マリオン・コティヤール主演の映画「マリアンヌ」は、第2次世界大戦中、イギリスの秘密諜報員マックス・ヴァタン(ピット)とフランスのレジスタンス マリアンヌ・ポーセジュール(コティヤール)が、モロッコのカサブランカで出会うところから物語が始まる。2人は、カサブランカにいるナチス高官を暗殺するため、夫婦になりすますのだが、やはりというか恋に落ちる。なんてったってハンフリー・ボガート&イングリッド・バーグマンの映画「カサブランカ」の舞台カサブランカだもんね。ミッションは成功、2人はロンドンで結婚し、娘アナを授かるなど、しばし幸福な時間を過ごす。しかし、スパイの世界は非情だ。ナチスの手はマリアンヌへと伸び、彼女はドイツのスパイだという疑いをかけられてしまう。自らの任務と愛する妻マリアンヌとの間で苦悩するマックス。2人を待ち受けていたのは、悲しい運命だった。

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2017年7月 3日 (月)

微分積分学

 大学数学の教科書の定番「線型代数入門」の著者 齋藤正彦はかつて、「微分積分教科書」という本も書いたそうだが、これはあまりヒットしなかったのだろうか、新たに「微分積分学」という本を書いた。ぼくの世代の教科書は高木貞治「解析概論」だったが、これは古典的名著という感じで、現代の学生にはあまり読みやすいとは言えないだろう。これに対し、本書はずっと現代的で、読みやすい。とはいえ、初等関数から多変数関数、さらにはベクトル解析の概要まで取り扱っているので、大学1〜2年の解析学のかなりの部分をカバーしているのではないだろうか。

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2017年7月 2日 (日)

線型代数学

 大学数学の教科書の定番「線型代数入門」の著者 齋藤正彦が、半世紀ぶりに一から書き直した「線型代数学」は、前著より明らかに読みやすくなり、線形代数を一から学び直したいという人にはうってつけだろう。線形代数というと、とにかく計算がめんどくさいという印象があるだろうが、視覚的イメージをつかめれば、見通しもすっきりする。そのためには、本書を読む前に、小島寛之「ゼロから学ぶ線形代数」を読むのがいいだろう。ちなみに、「線形」と「線型」はどちらでもいいようだが、最近は「線形」の方が一般的だ。

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2017年7月 1日 (土)

多変数解析学

 大学の数学はまず解析学と線形代数から始まるが、このうち解析学は1変数の微分積分から始まり、そのうち2変数とか多変数の微分積分、ベクトル解析、複素解析とどんどん世界が広がっていく。アメリカの数学者スピヴァックの「多変数解析学」は、この分野では古典的名著ということで、教科書に指定されていたが、難しくてチンプンカンプンだった。いつか読もうと本棚に並べてはあるが、手が届く日がくるだろうか。

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