ゾディアック
1970年頃、サンフランシスコ近郊で発生した連続殺人事件「ゾディアック事件」は、犯人が警察や新聞社に犯行声明を送るなど典型的な劇場型犯罪で、世間を大いに震撼させたが、結局は迷宮入りとなった。デヴィッド・フィンチャー監督の映画「ゾディアック」は、このゾディアック事件を描いた物語だ。主に3人の人物の視点で話が進んでいくが、そのうち2人、警察の捜査官トスキと新聞記者エイヴリーを演じているのがアベンジャーズのハルク(マーク・ラファロ)とアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)だ。しかし、この2人のスーパーヒーローも、本作ではいまいち無力で、事件に翻弄され続け、人生まで狂わされてしまう。最後まで事件を追い続けた新聞社の風刺漫画家グレイスミス(ジェイク・ジレンホール)は、地道な調査で真犯人に迫るが、真犯人とされたアーサー・リー・アレンも病死してしまう。実際のゾディアック事件がどうだったのかわからないが、本作は、警察内部でもっと情報共有をしっかりやっていれば迷宮入りにはならなかったんじゃないかというつくりだ。なお、映画「ダーティーハリー」に登場する連続殺人犯のスコルピオのモデルはこのゾディアックだそうで、本作でもトスキが「ダーティーハリー」鑑賞に出かける場面がある。
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