キャノンEOS Kiss Digital
21世紀到来とともにあっという間にフィルムカメラに取って代わったのがデジタルカメラだ。2003年発売のキャノンEOS Kiss Digital(初代キスデジ)は、大衆機ながら天体写真に向いていると評判で、ぼくも長年愛用したアサヒペンタックスに別れを告げ、キスデジによってデジタルカメラの世界に足を踏み入れた。キスデジが天体写真に適していたのは、長時間露出によるノイズが他社製品に比べて非常に少なかったということだ。天体写真撮影では数十秒〜数分という長時間露出を行うので、これは大きなポイントだ。実際にはまだノイズリダクションがなかったので、アンプノイズがけっこうあったが。それと、初代キスデジは赤い波長の光に対する感度が高く、オリオン座大星雲などもよく写った。まあ初代なので、ライブビューがないとか、バリアングル液晶じゃなくてピント合わせがつらいなどの欠点もあったが、その後キスデジシリーズは毎年のようにモデルチェンジし、新機能を備えていく。いまはもうだいぶ落ち着いたが、この頃はあっという間にニューモデルが出るので、買いどきを見極めるのが大変だった。
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