平将門 その史実と伝説
1976年のNHK大河ドラマ「風と雲と虹と」は、平将門と藤原純友の生涯を描いた物語だ。千年以上も前の話なので、登場人物や設定もかなりフィクションが加えられていたが、これはまあしょうがないだろう。伊藤晃の書いた「平将門 その史実と伝説」は、将門の生涯をさくっと振り返る内容だが、ドラマの中の虚構と真実を検証するコラム集がなかなかおもしろい。著者は流山市の出身だそうだが、そのあたりには将門とキュウリに関する伝説があるという。キュウリを輪切りにすると、将門が使用した九曜紋が現れるので、輪切りにしてはいけないという話だ。千年以上もこういう伝説が残るというのはなかなかすごいことだ。
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