キャノンEOS60Da
ぼくがいま天体写真撮影に使っているのが、2012年発売の天体写真専用キャノンEOS60Daだ。これはEOS60Dをベースに、ローパスフィルターを換えてオリオン座大星雲などの散光星雲が放つHα(エイチ・アルファ)線の透過率を高めたもので、赤い星雲がよく写るようになっている。キャノンは2005年にも天体写真専用のEOS20Daを出したことがあり、天体写真専用モデルとしては2代目となる。デジタルカメラの場合、従来のフィルムに相当するのがイメージセンサーだが、EOS60DaのイメージセンサーはAPSーCサイズ(22.3㎜×14.9㎜)だ。これが高級機ではいまやフルサイズ(36㎜×24㎜)が主流となっていて、天体写真ではキャノンに後れを取っていたニコンも、2015年にフルサイズの天体写真専用モデルD810Aを発売、EOS60Daに強力なライバルをぶつけてきた。となると、キャノンが次に発売する天体写真専用モデルはフルサイズになるのだろうか。それとも、天体写真専用モデルはもう出ないのだろうか。今後の動向に注目している。
「天体写真、天文学、科学」カテゴリの記事
- 春の星団星雲銀河⑭(電視観望)(2022.05.17)
- 春の星団星雲銀河⑬(電視観望)(2022.05.16)
- 春の星団星雲銀河⑫(電視観望)(2022.05.15)
- 春の星団星雲銀河⑪(電視観望)(2022.05.14)
- 銀河系中心の巨大ブラックホール(2022.05.13)
コメント