一般相対性理論入門 ブラックホール探査
アルベルト・アインシュタインが確立した一般相対性理論は、ブラックホールという驚くべき天体の存在を予言した。大質量の星が高密度に圧縮され、その強い重力のために光さえも脱出することができないというものだ。これを「ブラックホール」と名付けたのはアメリカの物理学者ジョン・ホイーラーだが、20世紀後半になり、可視光だけでなく赤外線や紫外線、X線などの電波天文学が発展するにつれ、ブラックホールの実在が確実視されるようになった。そして21世紀に入り、日本のJAXAは国際宇宙ステーションから、ブラックホールに星が吸い込まれる瞬間を世界で初めて観測することに成功した。ホイラーとエドウィン・テイラーが書いた「一般相対性理論 ブラックホール探査」は、一般相対性理論の曲がった時空という概念の説明から始まって、ブラックホールという驚くべき天体がどのように導かれるかを解説した本だ。
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