地球外生命の探求は新たな段階に?
太陽系から40光年離れた恒星「TRAPPIST−1」に、地球と似た大きさの惑星が7つあると、国際共同研究チームが発表した。そのうち3つは、ハビタブル・ゾーンといって、液体の水が存在できる環境にあるという。液体の水は、少なくとも地球型の生命にとっては不可欠なもので、ハビタブル・ゾーンにある惑星は、諸条件が整えば生命が誕生する可能性があるということだ。太陽系の場合、ハビタブル・ゾーンにある惑星は地球のみと考えられているが、太陽系と似たような恒星系はそんなにめずらしくないということだろう。TRAPPIST−1はみずがめ座にある赤色矮星で、核融合反応を起こせる下限の質量に近い、木星よりちょっと大きい程度の星だ。核融合反応は質量が小さいほどゆっくり進むので、太陽の100億年に比べ、非常に寿命が長い。したがって、今はまだ生命が存在しなくても、いずれ誕生する可能性があるし、知的生命が出現する可能性さえあると言えるだろう。太陽は50億年後には寿命を迎えるが、そのとき地球にまだ人類が生きていれば、移住先の候補になるかもしれない。
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