カプリコン・1
1977年の映画「カプリコン・1」は、NASA陰謀論をテーマにしたフィクションだ。人類初の有人火星探査機カプリコン・1は、打ち上げ直前に生命維持装置の致命的欠陥が明らかになったため、極秘のうちに3人のクルーを降ろし、無人のまま打ち上げられた。3人は砂漠の真ん中にある軍の古い基地に連れて行かれたが、ここには火星の地表と着陸船のセットが用意されていた。NASA高官は、計画を中止すると予算が大幅に削減されるおそれがあると考え、大芝居を打とうとしたのだ。家族を人質に取られたクルーは渋々命令に従い、火星着陸の演技もうまくいくが、本物のカプリコン・1が地球帰還時に破壊され、NASAはクルーは全員死亡したと発表せざるを得なくなった。こうなると当然、3人のクルーは消されるしかないだろう。というわけで、必死の逃走劇が始まる。2人は捕らえられ、最後の1人も捕らえられそうになるが、計画に疑問を抱いていた新聞記者の助けもあって、自らの葬儀の最中に「帰還」を果たすのだった。ちなみに、Capricornとはやぎ座のことで、かつて冬至点がやぎ座にあったことから、南回帰線はTropic of Capricornという。
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