きりん座の銀河NGC2403
一口に天体写真と言っても、実はいろいろな撮影対象・撮影方法がある。天文ファンがたいてい最初に撮影するのは星野写真とか星景写真と呼ばれるもので、広角〜標準レンズを使って天の川や星座など広い範囲を撮影する。そのうち望遠レンズや望遠鏡を入手すると、月とか惑星、さらには星雲星団銀河のクローズアップ撮影へと進んでいく。星雲星団はほとんどが銀河系内にあるが、銀河はもちろん銀河系の外にあるので、距離も段違いに遠くなり、アンドロメダ銀河のようなごくわずかな例外を除けば、大きな望遠鏡が必要となる。ぼくが使っているのは口径6㎝の小型望遠鏡で、さすがに銀河を撮るとなると力不足だが、現代のデジタルカメラをもってすれば小さいながらも形がわかるほどには写る。宇宙のはるか彼方からのかすかな光を捉えた喜びは格別だ。北極星があるこぐま座のすぐ隣にはきりん座というマイナーな星座があるが、ここにはNGC2403という渦巻銀河がある。銀河系からの距離は980万光年だ。
2016年12月31日撮影 キャノンEOS60Da+ミニボーグ60ED+レデューサー0.85×DG、露出180秒
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